ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ハート・ロッカー」

2010-04-03 | 映画のお話
アカデミー賞受賞作の「ハート・ロッカー」を観に行った。
春休み中だし、アカデミー賞を受けたし、混むだろうと覚悟して
移転して新しくなってから一度も訪れていなかった映画館に出かけた。
希望した中央のうち二つはもう埋まっているとのことだったが、
それって二人だけってこと?!という驚きの少なさ・・・

いまだにイラクとアメリカの関係が理解できないから
イラクの地で爆弾を探し出しては
撤去・爆破処理しているアメリカ軍がいることも正直わからない。
時々、戦争のシーンにうんざりしながらも観すすめているような中途半端な気分

ふと、同じアカデミー賞受賞作の「ディア・ハンター」を思い出した。
ベトナム戦争で人質になった時のロシアンルーレットの恐怖と狂気
戦争後遺症で心を病み、生と死のはざまでしか生きることを見出せなくなったニックの目

それと同じように
死と隣り合わせの毎日をやっと何とかすり抜けて帰国したジェームズが
スーパーで見た棚いっぱいのシリアルの箱
どれにしたらいいのか
画面いっぱいに並んだ沢山の種類のシリアルの箱を前に
呆然と立ち尽くすシーンがある

彼の選ぶのは生と死のどちらかだけなのだから・・・

そうしてまた戦場にもどり
防護服を着て爆弾に向かって歩いてゆくシーンで終わっている

それらが何ともいえず、
戦争を放棄できないアメリカを象徴しているように思えた






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ぬかよろこび」 | トップ | 「ずっとあなたを愛している」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画のお話」カテゴリの最新記事