大倉草紙

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【奈良】 興福寺国宝特別公開二〇〇八 (興福寺)

2008年11月02日 00時25分19秒 | 旅 - 奈良県
10月26日(日)
当日の行程:(近鉄・奈良駅) → 【第60回正倉院展(奈良国立博物館)】【興福寺国宝特別公開二〇〇八(興福寺)】


          

五重塔初層と南円堂が公開されているというので、拝観する。
訪れると、11月9日まで北円堂も公開されているというので、なんだか得をした気分だ。


   
     五重塔(国宝)

五重塔は、天平2年(730)、藤原不比等の娘・光明皇后によって建立された。
5回の消失を経て、現在の塔は応永33年(1426)に再建されたもの。
塔の高さは50.1メートルで、これは、京都の東寺の五重塔に次ぐ高さだという。
五重塔の心柱も、かがんで見ることができる。
太さは約80センチ。
右側の写真の中央は、五重塔初層内陣の釈迦三尊像。


   
               東金堂(国宝)

神亀3年(726)、聖武天皇が叔母・元正太上天皇の病気平癒のために建立した。
6度の消失の後、現在の東金堂は応永22年(1415)に建てられたもの。
常時公開されている。
以前訪れたときの記録はこちら
仏像の足元まで拝むことができればよいのにな、と思う。


          
               東金堂の御朱印


   
                 国宝館

          
               国宝館の御朱印


   
              南円堂(重要文化財)

弘仁4年(813)、藤原冬嗣が、父・内麻呂の追善のために建立した八角円堂。
現在の建物は、寛政元年(1789)に再建されたもの。
不空羂索観音菩薩像(国宝)を本尊とし、法相六祖像、四天王像が祀られている。
不空羂索観音菩薩像は、チラシに大きく載っている像。
不空羂索観音菩薩像の手元からは五色の綱が垂れていて、その先を手にとって拝むことができる。


          
               南円堂の御朱印


          
               三重塔(国宝)

南円堂を拝観する際に、三重塔が目に入った。
これは、康治2年(1143)、崇徳天皇の中宮皇嘉門院の発願で創建された。
興福寺辺りは幾度となく歩いてはいるが、いつも五重塔ばかり見ていた。
三重塔も、とても美しい佇まいだ。


   
              薪能金春発祥地の碑

南円堂から北円堂へ向かう途中に、薪能金春発祥地の碑が建っている。
興福寺では、毎年5月に薪能を催す。
今年の5月の薪能については、こちら


   
                 北円堂

北円堂は、養老5年(721)、藤原不比等の一周忌に元明・元正天皇が長屋王に命じて建てさせたもの。
北円堂が建っている位置は、興福寺全体でみれば中心部から西へ外れているが、平城京を一望できる場所である。

          
              無著・世親菩薩像

堂内には、弥勒如来坐像(国宝)、法苑林・大妙相菩薩半跏像、無著・世親菩薩像(国宝)、四天王立像(国宝)が祀られている。


          
               北円堂の御朱印



   
                行基菩薩の像

近鉄・奈良駅前の行基菩薩の像。
奈良へ行くたびに迎えてくれる。
夫は最近、行基にはまってる。

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