大倉草紙

旅の記録 食の記録 日々の記録

【大阪】 再興第93回 院展 (大丸ミュージアム・心斎橋)

2008年10月21日 19時55分48秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程:(大阪市営地下鉄・心斎橋駅) → 【再興第93回院展(大丸ミュージアム・心斎橋)】 → (大阪市営地下鉄・心斎橋駅~梅田駅…阪急・梅田駅~甲東園駅) → 【第100回展 館蔵品の光彩 山水・人物・花鳥…(頴川美術館)】 → (阪急・甲東園駅~今津駅…阪神・今津駅~香櫨園駅) → 【関西のグラフィックデザイン展 一九二〇~一九四〇年代(西宮市大谷記念美術館)】


          

きょうが最終日。
想像以上に混雑していた。
狭くて天井も高くない会場に、大きなサイズの作品が並ぶのだから、鑑賞する環境としては決して良いとは言えない。
でも、思い切って出かけてよかった。


   
             『話木』 宮廻正明

チラシの作品は、宮廻正明の『話木』。
更紗のような色彩が素敵だ。
そして、この犬が、とってもいい。
ところで、「話木」ってなんだろう。


          
              『月光』 福王寺一彦

会場に入ってすぐに惹きつけられたのは、この作品。


   
            『桂林雨後』 松村公嗣

幻想的な雰囲気に引き込まれる。
あぁ、ここにもまた月が描かれている。
こちらの月は、おいしそうな黄色で、墨絵のように描かれた作品のアクセントになっている。


   
              『化生』 福原幸雄

一面の彼岸花の美しさに、「わあきれい」という声をあげる人も。
中央の木の幹の根元にある塊に、蝶が群がっている。
これは、生を失った何かの姿か。
彼岸花と木の幹とそして作品のタイトルとが、そんなふうに想像させる。
ここにもまた、月が出ている。
月を描いた作品が多いのか、それとも、私が月の絵を求めるのか。


          
              『土』 前原満夫

おぉぉぉ、と思った。
理屈ではなく、好みなのだ。
ここには、月はないが。



   『祈りの行進・聖地ルルド・フランス』 平山郁夫

とても小さくなってしまった。
「クリックしたら拡大!」という技を身につけなければ。
実際の作品は、横の長さが10メートルほどであろうか。
平山郁夫というと、仏教を題材とした作品と思っていたら、キリスト教も描くのだなあ。

フランスの町・ルルドにある「聖なる水」は、病気治癒の奇跡を起こすと信じられている。
この地を訪れる者は、年間500万人を数えるという(非キリスト教徒を含む)。
夏に、島根県立古代出雲歴史博物館で観た「聖地★巡礼 ―自分探しの旅へ―」での展示を思い出しながら作品の前に立つ。

カンテラを手に祈りつつ歩く人たち。
病を抱えているのだろうか、けれど、カンテラの灯に照らされた表情は希望に満ちている。
中央よりやや左に描かれた、犬を連れた赤い服を着た子どもは、何を意味するのだろうか。


今日の歩数:9,046歩

最新の画像もっと見る