ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

サラリーマンとして働くということ

2013-11-30 10:15:27 | 仕事
なんか最近全然だめだ。

気持ちのコントロールができていない。

漫然と会社に行って、漫然と働いて、帰ってご飯食べて寝る。


毎日がパターン過ぎて、おとつい何したかも逆に思い出せる。

基本的には今日と同じ。



仕事が死ぬほど辛いわけではない。

でも、死ぬほど楽しいわけでもない。

正確に言うなら、平均して、少し辛い。



少し前、飲み会で一緒になった別の会社の偉い人が、
とてもまっとうなことを言っていたのをよく思い出す。


『社会人は、働くうちに自分の感情を無視する方が仕事がうまくいくことを覚える。
理不尽な仕打ち、ストレス、怒り。
いちいちそんな感情に振り回されていては、仕事は一向に進まないから。

平日は心に蓋をし、感情を無視して一所懸命働く。
そして土日に蓋を開け、感情(欲求)を発散させる。

本来は、心の蓋が開いた状態が普通で、蓋をした状態が普通じゃない。

でも、いつからか、蓋をした状態が普通、心の蓋が開いた状態が異常になる。

そうなってしまうと、心はどんどん弱ってしまう。

自分が何のために働いてるのか、自分は何がやりたいのか、自分は何に心を動かされるのか。
そういう心のそこから湧き上がっていたはずの感情が、よくわからなくなってしまう。

ふと気づいたら、僕はそんな状態だった。

だから、僕は仕事を辞めた。』


その人はその職場でもとても優秀だったそうですが、
自分の心が死にかかっていることに気づいてしまい仕事をやめた。

仕事を辞めたあとは、一ヶ月ぐらい家でぼーっとしていたそうです。


そして、一ヶ月ほど経ったある暑い夏の日。

何故かふと、散歩したい、と思ったそうです。
自分でも、このクソ暑い日になんで散歩したいなんて思ったのか、よくわからなかったけど、
とりあえず、外に出て、2時間ぐらい汗だくになりながら近所の公園を散歩したそうです。

すると、次に、カレー食べたい、と思ったそうです。
クソ暑い日の散歩後に、汗だくで、カレーを食べてまた汗をかいた。

カレーを食べ終わると、寝たい、と思ったそうです。
で、家に帰って、寝て、起きたとき、そろそろ次の仕事を何か始めなければいけないと思い、会社を興した。

今思うと、仕事をやめて一ヶ月経った頃、蓋が開いた状態が普通に戻った。




この話を聞いたとき、自分は今、心の蓋が閉じた状態が普通になりつつあることに気づいた。

そしてこのままいくと、今悩んでいるようなことも、考えなくなるんだろうなという確かな予感があることにも気づいた。


あとは、自分がどうするか。

でも、残された時間は、そう長くはない。

読書の秋

2013-11-11 22:54:01 | 読書
読書の秋。

○○の秋、っていろいろありますが、読書の秋は食欲の秋の次に好きです。



このブログは多分大学生になるかなならないかぐらいからぼちぼち書いているので、

多分、もうかれこれ8年ぐらいになるのかな。

ちなみに、昔は何書いてたかなーと見返したら、ほぼ酒飲んでるだけの大学生でした。。がびーん。

まぁだからこそ今の自分がある!


でね、書き始めた頃は、こんな個人の戯言を公開する意味って自分でもよくわかってなかった。

でも、少ないながらもコメントされたり、見てくれる人がいると、
やっぱりちょっと嬉しくなるんですよね。

まぁ完全に思い上がりかもしませんが、
このブログを読んで少しでも、何かを感じ取ってもらえれば、そしてそれがその人にとって少しでもプラスになれば、
このブログ書いてる意味があるんじゃないかと。

いろいろ都合よく解釈して思い始めたわけです。



なので、改めてではありますが、自分がいろいろ考えていることや、心を動かされた本や、趣味のこと、仕事のことを、
少し目的を持ってまたちゃんと書いていきたいと思います。

イメージはほぼ日刊イトイ新聞ね!
(とはいえ自分の性格上、あんまり更新頻度は変わらないかも。。すみません。)




そう、ひた隠してたけど、実は私、読書が好きなので、
最近読み終わった本や、昔読んだおすすめの本なども紹介していきたいと思います。

あとはサッカー、お酒、写真とかも趣味なので、
またそのあたりのことも徒然と書いていきます。

みなさま、どうかこれからも「ねるまえとねおき」ブログをよろしくおねがいします。




心のそこからわき上がるもの

2013-11-11 22:21:09 | ねるまえ
ものづくりをする職業について仕事をしていると、
その「もの」を作ることについては誰よりも詳しくなるのに、
それを最終的に使うお客さんの気持ちを考えるのが難しくなる。

最近よく思います。


お客さんが商品を買うとき(=自分がつくっているもの以外のものを自分で買うとき)、

何を考えて買っているかというと、何も考えてないんですよね。


いや、そこまで言うと言いすぎかもしれないけど、

CMを見ていたり、お店で商品を見ていたり、友達が持っているのを見て、
「これ、欲しい!」と思う理由って、理屈で説明できるものではないと思います。

もちろん、最終的に買うかどうかは頭で考えるとしても。
(時に頭で考える前に買ってしまうことすらあります)


でも、ものをつくる立場になると、
この商品は競合に比べて何が負けているのか、とか、
ブラインド(商品名、ブランド、価格などを見せずに)で勝負すると一番評価が高いから売れるはずだ、とか。

いろんなことを論理で考えてしまう。


そういう論理で築き挙げられた商品開発の結果がお客さんの手元に届く頃には、
これとあれって何が違うんだろう、とか、
なんでこんな商品つくったんだろう、とか、
よくわからないことになってしまう。


お客さんが実際に商品を買うときに思う、
「なんかこれいい」、「なんかこれほしい」っていう感覚って、
商品の開発が進む過程できれいに削ぎ落とされてしまっている。


それが、いま自分が働いている会社の現状だし、
おそらく他業界のメーカーでもそういうところが多いのではないかと思う。

まぁ「なんかほしい」と思ってもらえそうなものできました、とか言われても、
決済者にとってはかなり辛いという気持ちも十分想像できますが笑


でも、もっとシンプルに、感覚的に、自分だったらこれ欲しいなと少しわがままに、
ものをつくる人がいてもいいんじゃないか。

最近、自分はそういう仕事の仕方がしたいと思うようになりました。




でね、無意識的に、心のそこからわき上がる感情って、
大人になるとどんどん少なくなるけど、とても大事だと思うんです。

先の例では、「なんかこれ欲しい」だったけど、


「なんか無性にこれ食べたい」
「なぜかうまく説明できないけど、自分はこういう人間になりたい」
「なぜかわからないけど、あの人のことが気になる」
「さっき旅番組でやっていた場所に、一生に一回でいいから行ってみたい」


こういう心のそこから湧き上がってくる感情は、
きっと自由で、その人の個性で、数字で測れるものでもなくて、論理で説明できるものでもない。


今の世の中で求められているのは、
お客さんの心のそこから湧いてくる無意識の感情スイッチをうまく押せる商品やサービスなんじゃないか。


奥さんに、「今日晩ご飯なにが食べたい??」と聞かれて、少し悩んだあと、

「うーん、、、、なんでもいいや」って言ってしまう事、自分もよくありますが、

自分が食べたいものですら思いつかないって、よく考えたら悲しいですよね。


じゃあその無意識の感情スイッチはどうやって押すんだよ、ということになりますが、
長くなってしまったし、疲れちゃったので、続きはまた今度書きます!!!!(ごめんなさい)


完全な答えではないけど、多少、ヒントは掴んでいるつもりです。


星がひとつほしいとの祈り 原田マハ

2013-11-11 20:57:23 | 読書
評価 ★★★☆☆ 3/5


最近読んだ本の書評です。

綺麗な日本語のタイトルに惹かれ、買った本。


短編集で、さまざまな年代の女性が主人公の物語が7話綴られています。


長年連れ添った旦那さんを亡くしたり、仕事は順調なものの恋愛が全然だったり。

人生の様々なステージで悩む女性が、偶然出会う様々な人との出会いを通じて、
勇気のいる新たな一歩踏み出す。

すこし哀しいけど、読後は自然と(わざとらしくなく)元気に前向きになれる一冊だと思いました。

原田マハさんの作品は初めて読みましたが、そのような場面がとても上手く描かれていて、
また他の作品も読んでみたいと思いました。

多分女性が読むともっといろいろな感想があるんだろうな。



いくつかの短編の中でも、特にタイトルの「星がひとつほしいとの祈り」が一番印象に残りました。

仕事に追われる売れっ子コピーライターの女性が、出張で何気なく泊まった旅館。
マッサージ師で盲目の老女が語る戦争中の不思議な話。

老女の過去の体験を振り返りながら、最後になぜ道後温泉でマッサージ師をしているのかが徐々に明かされていく。

現実と非現実の間の、不思議で心地よいストーリーです。




星がひとつほしいとの祈り (実業之日本社文庫)
クリエーター情報なし
実業之日本社




でも、なんかいつも小説を読んでいて不思議なのですが、
内容の面白さと次々読みたくなる渇望感がうまく合わないことが多いんですよね。

今回のも、読んでいてすごい情景も思い浮かぶし綺麗な文章だし内容も面白いんだけど、
なぜか次読むときに少し「よし、読むぞ!」という気合が必要でした。

きっと相性的なものなんだろうと今は思っていますが、
でも、この相性って書く人にとってはとても大事ですよね。

お金を払って読んでもらうわけなので。

何なんでしょう相性って。