ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

二週間の帰省と甲子園

2007-08-23 01:50:49 | Weblog
実家に帰ってきてはや一週間とちょっと。
今週末にでもまた北海道に戻ろうかとおもっております。
本州の暑さは何なんですかと思ってたけど、やはり二十年弱過ごしてきただけあって、しばらく暮らしてると、暑いけどまぁがまんできるようになりました。
そろそろ北海道は暑さのピークを過ぎた感じがします。テレビ観てたら。


今日は甲子園決勝を見ながら勉強していました。
まさかHR打つなんて、と感動しました。
本気で心を動かされることって年取るごとに減ってきたけど、涙は逆にでるようになりました。
いやぁ、ほんまにかっこいい。
高校生が一生懸命野球するのをみて、ただそのこと以上になにか、普段味わうことができなかったり、昔に失ってしまったものを大人たちが感じるんやね。
やからいつまでたっても高校野球はあんなに新鮮で色あせないんでしょうね。

今年も感動をくれた球児たちに感謝します。

また、自分の好きなことを一生懸命やっていこうと、元気をもらいました。

エコって何でしょう

2007-08-07 01:46:51 | 環境
この間、札幌ドームに行った。
安全対策で最近よくみられるように、ペットボトルで持っていった飲み物は出されたコップに移し変えなければならない。
その日はドリカムのコンサートで何万人という人がドームを訪れていた。
いったいこのコップだけでどれだけのゴミが出るのだろうと思うとぞっとした。
安全対策が大切であるというのももちろん分かる。
しかし、安全とエコを天秤にかけたときに、安全をとる余裕がある時代というのがいつまで続くのだろう。

なにも安全に限ったことではない。
経済とエコ、食の安全とエコ、便利で豊かな生活とエコ。
経済とエコでは、現在も先進国を含む多くの国々が経済を優先している。大量生産、大量消費、大量廃棄というサイクルをまわし続けることで成長を続けるシステムとエコロジーは、そもそも相容れるものなのだろうか。市場主義が環境悪化、エネルギーの大量消費を加速させているのではないかという疑問が心の中に生まれた。経済学についてはまだまだ勉強を始めたばかりで、ほぼ素人だが、受講した講義の教授は、
「経済学はどのようにパイを節約するかを考える学問ではなく、どのように効率的にパイを分配するかを考える学問である。市場主義経済によって、エネルギー消費が加速されているという意見があるがそれは間違いである。市場主義というシステムは需要と供給からなり、例えば石油が少なくなってくると、供給が減るため、価格が上昇する。すると人々の間に、石油を買うのを我慢しようとか、別の安価なエネルギーの開発にお金を回そうという意識が自然と生まれる。もし、市場経済ではなく、石油の値段は○○円/Lと決めていたら、石油がなくなってきても、人々はそのままのペースで石油を消費し続け、ついには明日から石油はなくなりますという事態になる。」
というようなことをおっしゃっていた。

確かにうなずける。

では、どのようにエネルギーを節約するかという問題はだれが考えればよいのか。膨大なエネルギーを使い続けることを宿命付けられたわれわれは、石油が枯渇したとき、何を次代のエネルギーとするのか。オイルピーク、つまり石油の生産量はすでにピークを過ぎたという説がささやかれる中、これは非常に重要な問題である。

現代は極度の石油依存型の社会だといえる。どこにいても、石油の存在を身の回りに感じない時は無い。車は石油で走り、飛行機は石油で飛び、プラスチックをはじめとする様々な製品が石油から作られ、石油を燃やして電気を作る。環境と親しいイメージのある農業でも同様のことが言える。石油を使って窒素を固定し肥料を作り、大量に使用する。農機ももちろん石油で動かす。

石油のエネルギーとしての利点は改めて述べる必要は無いが、このエネルギーがなくなったとき、単に経済のしくみで社会が混乱することなく時代のエネルギーにシフトできる可能性は、非常に低いと考えられる。そこにはなんらかの誘導、仕組みやルール作りが必要になる。これらを行うのは誰か。もちろん政治である。しかし、この政治であるということが、問題を最も複雑にしている要因ではないか。



世界中の国々が他の利益を尊重し、意見を合わせて地球の未来を明るくすることが、果たして可能なのだろうか?



人類の歴史が始まって以来、このような試練は恐らく初めてだろう。

われわれ先進国の人間が、途上国の未来を奪っていいはずがない。それどころか、先進国の中でも、大量の石油を消費している日本やアメリカの政治を見ていると、悲惨な未来を想像せざるをえない。

仮に世界の国々が合意できたとして、間に合うのか?



環境問題はいったい誰が、何を、どのくらい我慢すれば快方に向かうのだろう。