ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

150403 ガンバ大阪 vs 名古屋グランパス

2015-04-04 20:27:14 | サッカー
春の雨の万博。

ガンバはおなじみの4ー2ー2ー2。
両サイドバックは積極的に攻撃参加。
ボランチがパスだし、守備のバランス、
早い段階で相手の攻撃の芽を摘む役割を果たす。
オフェンシブMFの2人は前線から相手のサイドバックまでプレッシャーをかけ、
攻撃の際にはサイドでの崩しの起点、時にシューターになる。
FW2人のディフェンスへの貢献度は少ないものの、
カウンター、ポストプレー、パワープレー、
ミドルレンジからのシュート、ドリブル、高さと幅広いバリエーションを持つ。

対する名古屋は4ー1ー4ー1。
後ろ4枚は基本的にはラインを保ち、あまり攻撃参加する印象はない。
ダニルソンが1人アンカーとして守備と攻撃をつなく。
前線の4+1はどちらかというと積極守備というより前線に残り、
攻撃に重きをおくイメージ。

試合はお互いぱっとしないゆったりとした入りで始まる。

前線までうまく繋がらず、
シュートに至る前にボール保持者が変わる時間が続く。
名古屋はダニルソンから前になかなかボールがつながらず、
ガンバはパトリック、宇佐美にボールが収まらない。

試合が進むと、名古屋は前の4+1と後ろの4の間が開いてきて、
ダニルソン一人でカバーするのが難しくなってくる。

特に名古屋の両サイドバックの前のプレスが甘く、
ガンバのパトや宇佐美、阿部や倉田、
さらには藤春や米倉が絡んで数的優位を作り、
ほぼ自由にボールを持てるようになる。

そして前半終了間際、そのサイドで細かいパスをつなぎ、
宇佐美が入れたクロスがディフェンスに当たってゴールへ。
ガンバが先制。


後半立ち上がり、
同じくプレスが緩いサイドで遠藤、阿部とつなぎ、
オーバーラップしたほぼフリーの米倉へ。

深いところから丁寧にあげたグラウンダーのクロスを
中で待つ宇佐美が冷静に蹴り込み、2点目。

終盤、セットプレーから永井に1点を返され、
嫌な雰囲気になるが、慌てることなく落ち着いて試合を運び、
最後はサイドの崩しから今野がとどめをさして勝負あり。

3-1でガンバが勝利を収めた。



前節の甲府戦もそうだったが、
去年後半から、
ガンバは試合全体の中で相手にボールを持たせて
相手の出方を見る時間をあえて作っている気がする。

まずは自陣からの守備をスタートし、
後ろの4ー4のブロックを固める。

そしてそうやって守っていればそう簡単には点は取られない
(確率は低い)という落ち着きと自信がある。

いいところでボールが奪えれば、
速攻の選択をしてロングカウンター、
遅攻の時はポゼッションしながらゆっくり攻め口を探す。

相手はボールを持ってる時間が長い割に崩せていない、
うまくいっていない印象をを持つ。

ただこの展開の流れの中で、
ガンバ自身も決定的なチャンスを作る機会はそれほど多くない。

ロングボールをいれてパトリックを走らせてみたり、
サイドを崩して見たり、
ジャブを打つように色々な攻め方をして様子をみる。

なので全体を見るとゆったりしたぱっとしない時間に感じる。

もちろん、いつまでも様子を見ているわけではなく、
何処かで攻めのスイッチを入れて点を取りに行くのだが、
こういう展開に持ち込めた試合のガンバは勝率が高い気がする。

今回の試合では様子見の中で、
ラッキーな形で一点取ることができたサイドを効果的について
勝ちに結びつけることができた。

逆にサガン鳥栖やアントラーズのように鋭いカウンターを打てる相手だと、
ガンバがボールを持たされる時間が長く、
悪い時にはカウンターで先に失点してしまうため、
この戦い方があまり通用しない。

今のガンバはなこういう相手を少し苦手にしているかもしれない。
(昔は点を取られてもぼこぼこに打ち合いにいっていたが)

また、フロンターレのように、
4ー4のブロックを作っていても構わず崩してくる相手にも、
この戦術の効果は薄いので、
結局打ち合いになる(見てる方は面白いけどやっている方は大変)。


やっぱりどんな相手にも勝つというのは本当に難しいですね。


次はACL、体きついと思うけど頑張ってほしいです。