ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

ブランドと信頼

2012-06-03 11:40:57 | 仕事
ブランドの価値とは何か。

「ブランド」の一つの意味は、「信頼」と言えるのかもしれない。

ちょっと昔、商店街の魚屋さん、八百屋さんは、
おいしい旬の食材を紹介してくれ、どういうふうに調理すればおいしく食べられるのかも教えてくれた。

実際、家でその食材を使って教えられたとおりに作り、おいしければ、
お客さんのお店への信頼は高まる。
次も、次もと買っているうちに、いつも(時には世代をまたいで)そのお店で買うようになる。

もしかすると、商店街のお店で買い物をするついでに、
お店の奥さんと何気ない世間話や主人や姑への愚痴を話せること
も一つの価値になっていたのかもしれない。


夕食の食材を買う   晩御飯をつくる   食べる

という日常の行動の一つが

「商店街のあのお店で」夕食の食材を買う

となった時、そのお店は一つのブランドとして
お客さまの信頼を勝ち取ることができたと言えるのではないか。


例えば、商店街の八百屋さんや、魚屋さんのブランドの価値が、

・新鮮な旬の食材を提供してくれる
・食材を使ったおいしい料理の作り方を教えてくれる
・普段の何気ない話の話相手になってくれる

というものだったとする。
この価値がお客さまに伝わっり、お客さまが満足している間、
お店はお客さまからゆるぎないブランドとしての信頼を得ることができるだろう。

でも、少し考えてみれば想像がつくように、
時代は変わってしまった。

流通や野菜の栽培技術が発達し、
そもそも旬がいつなのかわからなくなるほど
色々な食材が近くのスーパーに並ぶようになった。

料理のレシピも、インターネットで簡単に入手できるようになったし、
何よりコミュニケーションのスタイルが変わってしまった。

多くの商店街のお店は、
自分たちが提供していた価値を
時代と共に変化していくお客さまの満足に合わせて
変えていくことができなかったのではないか。


これは自分の頭で勝手に考えた都合のよいストーリーなので、
現実とは異なる場合もあるし、今もお客さまの心をつかみ続けている商店街のお店も多くあるだろう。


ただ、

〇ブランド価値はシャネルやヴィトンのような高級ブランドだけではなく、街の八百屋さんにもある。
〇ブランドとしての価値はお客さまとの信頼を積み重ねていくことで築くことができる。
〇ブランドとして信頼され続けるためには、ブランドが提供している価値は何かを考え、時代によって変化していくお客さまのニーズの変化に合わせて、ブランド価値を変化させていく必要がある。

ということは、恐らく間違いではないのではないかと最近よく思う。


そして「ブランド」の一つの意味は、「信頼」であると考えると、
人間にもブランドがあるし、近所の小さな公園ですら一つのブランドになるのかもしれない。

なんかこの辺のことをもっとちゃんと勉強したい。