ねるまえとねおき

ねるまえみたいにいろいろ考える自分と、ねおきみたいになんもかんがえない自分の思ったことを、思いついたときにかきます。

夜道

2013-07-29 02:17:33 | 写真小説
写真小説 vol.9



「夜道」








「たーだいまー、って言っても誰もいないんだけどねー」

東京に出てきて三年目。一人暮らしなので、真っ暗な家の中にはもちろん誰もいない。
でもなんとなく、家の中が僕の帰りを待っていてくれたような、そんな気がして、
僕はいつからか誰もいない我が家にただいまを言うようになった。

明かりを付けて時計に目をやる。時計の針は今日も午前0時を回っていた。


日本のサラリーマンは忙しい。


職人のような手つきで素早くネクタイを緩めてシャツを脱ぎ、テレビをつけた。
すると、綺麗なお姉さんが「おつかれさま」と満面の笑みを浮かべながら、
黄金に輝くビールを僕に、いや、正確にはカメラに向かって差し出す。

「…やっぱビール飲みてー!」

その瞬間、晩飯の弁当を買ったコンビニではなんとか断ち切ることができたはずの欲求が、鮮やかに蘇った。


日本のサラリーマンは忙しい。

そして、綺麗なお姉さんとビールに弱い。


ジャージとTシャツに着替え、財布と鍵、そしてふと目についた電気料金の支払い用紙をポケットに入れて、家を出た。
こんな時間に電気料金を支払おうと思う奴もどうかと思うが、こんな時間に電気料金を受け取ってくれる奴もどうかと思う。


日本の社会は忙しいサラリーマンにも、ある意味優しい。


最寄りのコンビニまでは徒歩五分。
わざわざ自転車に乗るほどの距離でもないが、わざわざ歩いていくのも億劫になり、結局自転車でコンビニへと向かった。

ビールを目指してペダルをこぐと、まだ蒸し暑い夏の空気が生ぬるい風となり、ぬるりと肌をなめる。

一瞬、その空気に交じって、花火の匂い。
近くの河原からだろうか。


「夏ですね~!」


誰に話すでもなく呟きながら、僕は一人、夜道を走る。

What are you living for?

2013-07-10 00:35:23 | ねるまえ

自分は何のために生きているのだろう?と考える機会が多いここ最近。


いや、そんなネガティブにではないけども。



自分の人生を、100%、他人のために生きれるのか?

それとも、自分の人生を、100%、自分のために生きるのか?


難しい命題です。




でも、きっと正解はその間にあるのでしょう。




100%、会社のために働くのか?

100%、自分ために働くのか?


きっと正解はその間にあるのでしょう。




仕事を持って、家庭をもって。

そもそも自分を中心に置いて物事を考えるという発想自体を忘れていたことに、

ふと気付いた。







もし、明日、自分の命がなくなってしまうとしたら。

もし、明日、あなたの大切な人が居なくなってしまうとしたら。

もし、明日、世界が終わってしまうとしたら。


あなたは今日までの日々を後悔するだろうか?



もし、後悔するのならば、

明日からの一日一日を、もっともっと大切に生きよう。