カフェを使う人と作る人

●カフェでコーヒーを飲むひとの気持ち

個人的に、カフェでゆっくり本を読んだり、考えごとをしたりするのが好きだ。

運ばれてきたいれたてのコーヒーの香りを嗅いでリラックスし、ブラックのコーヒーで頭をスッキリさせる。

慌ただしい日常の中では感じることのできない、落ち着いた時間を過ごすことで、リッチな気分に浸ることができる。
頭のスイッチを切り替えることで、普段は思いつかないようなアイデアがふと頭に浮かんでくることが多い。

ただ、よくカフェには行くものの、豆の種類やコーヒーの味にはあまり詳しくはない。
ゆったりとした空間で落ち着いた音楽を聞きながらコーヒーを飲めればそれでいい。


●カフェを経営する人の考えるべきこと

コーヒーの美味しさを追求するだけでは、このようなお客様を満足させることができない。どのような空間で、どのようなシーンでお客様にコーヒーを飲んでいただけば満足していただけるのかを考え、その欲求を満たすこと。これが非常に重要。

いくらハイスペックなものを開発したところで、お客様を満足させるシーンを提供できていなければ価値を伝えることができない。

経営的視点から、できるだけおいしいコーヒーをできるだけ安く仕入れ、できるだけ高く提供したい。
また、できるだけ多くのお客様にきていただきたい。

お客様の視点では、ゆっくりした時間を過ごしたい。
混んでいたり騒がしいのは嫌。
おいしいコーヒーを安く飲みたい。

この二つをいかにうまくすり合わせられるか。
そのお店に来る(来てほしい)お客さまがどのような空間でどのようなコーヒーを飲みたいと考えているのか。
何を妥協し、何を妥協しないことで、また何の新しいアイデアで、競合他社との差別化をはかるか。

考えて続けることがとても大事。