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北海道議会議員 沖田清志の‘ON’と‘OFF’

北方領土訪問報告(2日目・後半)

2018-07-26 19:19:36 | 日記

お昼に札幌から帰ってくるときは、すでに30℃くらいでしたが、

苫小牧は20℃少々。

やっぱ、過ごしやすくていいわぁ。。

 

 

さて、昨日の続きです。

【北方四島交流訪問事業(一般・色丹)】報告(7・19~23)

*7月21日(土)

日本人墓地墓参後は、「ロマーシカ幼稚園」と「オストロヴォーク幼稚園」を視察しました。

入ったすぐには、こんな物が。

次の日に行った小学校にも、同じような物がありました。

なんとも、政治的影響力を見せつけられます。

 

子どもの数が増えていることから、オストロヴォークの方は新設し、今年完成。定員110名で現在88名が入園しています。随分大きな建物だと思ったら、体育館やプールの他、発表会用のスペースなどを確保し、なんとも贅沢な造りです。

 

ロマーシカでは、でっかいアップルパイで歓迎され、一緒にお遊戯?を楽しみました。

 

 

昼食は、カフェ「スマ・ク」で。

 

看板もなにもないため、知らない人は絶対入れません!

メニューは、パンにサラダに、ロシアの定番料理‘ボルシチ’。

味は、けっこう好き嫌いがハッキリしている沖田でも、美味しくいただけました。

これで充分でしたが、遅れて出てきたパスタ料理。

ボリュームあり過ぎで、出されたものは残しちゃダメ、という日本人感覚に、誰もが頑張ってましたが、同席していた村長さんが残していたので、皆んな一安心でした。

 

建物に併設されている、スーパーを覗いてみると、コンビニのような感じでした。

けっこう日本の物が置いてありますが、値段が少々高めなので、一般家庭ではあまり買われないみたいです。

 

 

昼食後は、島の反対側にある「イネモシリ湾」へ。

以前、日本人が暮らしていた際、同じ場所で漁業を営んでいた記録が残っています。

 

ベトナム・ハロン湾に似た感じの景観が素晴らしく、写真でお伝えできないのが残念。

 

そこまでの道は、日本の林道よりもひどく、最後には河のようなところも走破しなければ辿り着けません。また後でも書きますが、こうした道路事情もあるため、走ってる車のほとんどが、RV車かピックアップのトラックが非常に多いです。

 

 

と来た道を引き返し、次は「マタコタン」へ。

多くの野鳥が生息する沼地で、冬には日本でいうところのワカサギ釣りを楽しむそうです。

 

その後、訪問団員は10班に分かれて、この日最後のプログラムとなる「ホームビジット」先へ。

沖田を含めて6名(通訳1人含む)で訪問したのは、‘コレスニクさん宅’でしたが、ご主人は急遽仕事が入ったために、不在だったのは残念でした。

早速、慣例に従って?乾杯。

 

実は(書いてしまっては、内緒になりませんが..)、一杯で潰れてしまって、訪問中ずっと寝てしまっていた同行者もいました。

 

昼食からまだ3時間も経っておらず、せっかくの手料理が、充分楽しめなかったのは心残りです。

 

 

 

昼食を減らすとか、時間を考慮したスケジュールに改善する必要があると思い、最後のアンケートでその旨を事務局にお伝えしました。

 

奥様は、看護師をしており、色丹島に移住してから5年目。島へ移住すると、日本でいう僻地手当のようなさまざまな厚遇が保障されるそうです。医師や特別な技師などは、5年という縛りがあっても、本人が希望すれば早期に島を離れることは許されるとも言っていました。

 

島に住む人が居なくなれば、日本との領土問題を有利に進められないことが背景にありますが、日本でも人口減少が進む離島対策には、これとは意味合いが違っても、こうした国の積極的な関与が必要かもしれません。

 

今回の受け入れにあたって、政府側からこうしたことは言ってはいけないとか、これは主張するようにといった指示はあったのかどうか、答えれるのであれば答えてほしいと思い切って聞いてみました。

 

事前の説明会には、出席していないのでわからない。その後もそのような指示は一切なく、どういった立場の人が何人来るということだけが聞かされた。ただ、領土問題については、色々な人から過去の経過は聞いているそうです。

 

島の生活は、依然暮らしていたところが冬には-40℃にもなるところだったので、非常に過ごしやすいとのこと。ただし、ゴミ問題は環境や健康を考えると何とかして欲しいが、どうにもならないともおっしゃっていました。

(ゴミ問題は、後述)

 

その他、趣味やご主人のことなど、いろいろとお話ししてあっという間の時間でした。別な訪問団の時は、通訳さんが掛け持ちで各家庭を回ることがあり、居なくなったら会話が続かず、気まずい雰囲気?なんてこともあるそうです。

今回は、ずっと居てくれて助かりました。

 

訪問時はすべて船中泊。すっかり予定の時間をオーバーしてしまい、時間までに船に乗船しなければ大問題?に発展する可能性もあった為か、帰りの車はけっこうスピード出してました。

ちなみに、ホームビジット先で振る舞われたのがこの日の晩ご飯ですが、通訳さんは食べる暇がなく、その他スッタフさん方の、船での食事はこんな感じでした。

 

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北方領土訪問報告(2日目・前半)

2018-07-25 13:23:20 | 日記

昨日は事務所に居ても暑い1日でしたが、今日は一転、涼しいくらいの苫小牧でした。

(札幌は、かなり暑いですが..)

こう気温の差が激しいと、体調管理が難しいですね。。

 

さて、昨日の続きで、

 【北方四島交流訪問事業(一般・色丹)】報告(7・19~23)

*7月21日(土)

色丹島との時差は2時間ありますが(日本が2時間早い)、すべての行動は日本時間に合わせておこないます。

(こういったところも、主権問題が絡んでます)

なので、朝食は5:30。ずいぶん早い気がして、最後まで慣れませんでした。

 

その朝食は、

典型的な、日本の朝食です。

 

その後、上陸先である穴潤港へ移動。

途中には、いたるところに廃船がそのまま放置されています。

 

7:00過ぎに、いよいよ上陸。

ここでも、ロシア側から一人ひとり写真と書類のチェックが入ります。(撮影不可)

最初の行事は、サハリン州政府代表と斜古丹村長への「表敬訪問」でした。

会場は‘祖国の朝’(文化会館)で、普段はダンスホールなどに活用されています。

 

村長さんのお話では、幼稚園や発電所が建設中で、2年後くらいにはまた新しい街並みが見られるであろうということでした。

また、「準備が長ければ、遠くに行けない」というロシアのことわざを引用し、エネルギーや農業、観光などの共同経済活動を、急いで進めて欲しいとの考えが示されました。

 

会場入り口では、ロシアの風習にある‘パンと塩’でお出迎え。

 

大きな丸いパンの真ん中に塩が置かれ、千切って塩を付けて食べます。

結婚式のお祝い事でもおこなわれるこれは、新しい家族を迎えるという意味合いと、塩を付けるのは、これが人生最後の辛味にあって欲しいという想いが込められているそうです。

 

次は、「斜古丹日本人墓地墓参」。

在住当時はどんな状況だったのか、いろいろな想いを抱きながら、お参りさせていただきました。

 

 

 

島内には、旧ソ連時代の建物もそのまま残されているのが非常に目に付きます。

 

 

 

余計なことにお金をかけないのか、せっかくの綺麗な景観も台無しです。

 

 

2日目の報告はまだまだ途中ですが、今日はこの辺で。

いつもはここまで詳しく書きませんが、

なるべく多くの方々に実情を知っていただきたいことから、

少々長丁場になりそうです。。

 

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北方領土訪問報告(1日目) 

2018-07-24 19:13:24 | 日記

久しぶりに苫小牧に張り付くことができたので、

市役所に行って情報収集したり、事務所で溜まった事務仕事や、

来客対応をしてました。

 

色丹訪問時の写真整理もしてますが、コチラは枚数が多くて、

なかなかはかどりませんね..

 

それでも、少しずつ報告していきます。

 

 

【北方四島交流訪問事業(一般・色丹)】報告(7・19~23)

北方領土はロシアの不法占拠にあり、日本国民がロシアのビザを取得して北方領土へ渡航することは、北方領土がロシアの領土であることを認めることにつながります。そのため、日本政府は国民に対して、領土問題解決までは、ビザを取得しての北方領土への訪問はおこなわないよう要請しています。

なので、現在、北方領土への入域は、日露間政府で特例として認められた「四島交流・北方墓参・自由訪問」の3つの枠組みや、参加者も限定されます。これれらは年数回おこなわれ、今回の参加は、四島交流(いわゆるビザなし訪問)でした。

 

*7月19日(木)

出発前日は、根室市にある「北方四島交流センター・ニホロ」にて、訪問団の結団式・事前研修会に参加。

その後は、根室総合振興局長や北方領土対策担当職員の皆さん方と懇談し、事前の情報収集をおこないました。

 

*7月20日(金)

9時に根室港岸壁において出発式をおこない、多くの方々に見送られながら出航しました。

 

 

北方領土への訪問事業では、「えとぴりか」(1,124トン)という旅客船が使用され、

中の様子はこんな感じです。

 

 

比較的新しいので快適ですが、フェリーを小さくしたようなものなので、少し揺れます。

乗り物酔いし易い人は、少々つらいかもしれません。

なので、いたるところにゲロ袋..?

 

この日は移動だけなので、船の中での楽しみの一つが食事。

最初に食べたのは、お昼のカレーライス(写真撮り忘れました..)で、あとで船員さんに聞くと、出航したばかりはあわただしいので、出しやすいものになるそうです。

(撮影:太田憲之道議)

(同行の千歳市選出・太田議員が、これを読んで写真をわざわざ送ってくれたので、追加します..)

 

北方領土への入域は、必ず国後島でロシア側の入域手続きが必要となるため、わざわざ遠回りしなければなりません。

12:50、手続きのため国後島・古釜布沖に到着。生憎の霧でまったく見えない状態で、この時はまだ沖合にいると思ってました。(実際の話は、後日談)

停泊した船にロシア側からの担当者が乗り込んできて手続きが始まり、1時間半ほどで終了し、ようやく色丹島へ向かいました。

なお、手続きに来るロシア側の船や人は、写真撮影厳禁です。

 

その後は、元島民による語り部や、同行している通訳さんによる‘実践ロシア語講座’も開かれました。

 

夕食は、けっこう豪華?

 

この日は通常メニューに加えて、元島民の某餃子チェーン店社長さんが訪問団の一員として参加されていたため、差し入れの餃子でお腹一杯でした。

 

19:00に色丹島・穴潤湾外に停泊し、そのまま船中泊でこの日は修了。

元島民のお話では非常に綺麗な島なそうですが、時折見せる色丹島は幻想的で初めてのことで不安もあり、これからなにがおこるのかと、不安をあおるだけでした。

(以降、明日へ続く..)

 

 

同じ時期の‘北方領土墓参’事業では、衛星携帯電話を没収された事件の報道で、

何人かの方々から、‘大丈夫だった?’とのご心配をいただきました。

この件があったので、新聞ではコチラの訪問事業はまったく報道されませんでしたから、

皆んな、完全に勘違いしています..

 

沖田が今回参加したのは、‘ビザなし訪問’事業。

ニュースの方とは別の訪問事業なので、なにも?問題はありませんでした。

ですが、音信不通となったのは冒頭書いたように、

北方領土へ行くには、国の主権問題が大きく関わってきます。

携帯電話やスマホを使用できないことはないのですが、

そのためには他諸国と同じように、その国の電話会社を経由することになるため、

それを使うことは、日本の主権を放棄したと解釈できることから、

使用の自粛(ほぼ強制)が求められるのです。

 

他にも、領土返還に関して、国の方針と違うことは決して言ってはならないなど、

注意すべき点は多々あり、普段の出張時のような肉体的疲れよりも、

精神的にかなりまいりました。。

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無事帰宅

2018-07-23 20:57:47 | 日記

音信不通状態から、復活しました。

根室市に着いたときには、無事に帰って来れたんだと、

日本語表示を見て一安心です。。

色丹島を昨日の18時に出港し、出域手続きのある国後島経由で、

根室港までの約17時間半は、ずっと船の中。

中標津空港から今度は飛行機だったので、

自宅まで帰ってくるまでには、

まさに、地に足がついていない?状態でしたね。。

 

飛行機の時間までには余裕があったので、

すぐに復習を兼ねて、納沙布岬にある北方領土資料館へ行ってきました。

館長さんとしばし意見交換をして、岬から外洋に目をやると、

(写真では分かりづらいですが)水晶島や貝殻島が、

すぐそこにハッキリと見えました!

こんなに目の前にあるのに、日本の領土でないなんて、

明らかにおかしいです。。

 

 

なんやかんやで、例のごとく疲労困憊..

四島交流訪問事業(ビザなし訪問)の詳細は、

明日以降の報告とさせていただきます。。

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冒険心

2018-07-19 22:39:40 | 日記

今晩は、根室市からの更新です。

 

お昼の便で根室市入りし、

夕方からは、北方四島交流事業に参加する訪問団(総勢65名)の、

結団式や研修会に出席しました。

 

いよいよ明日からは初となる、北方領土(色丹島)に行ってきます。

いろいろ興味は尽きず、非常に楽しみですが、

結団式前に、参加費(食事代)を徴収されたけど、

3泊分で、¥3,000..?

 

これでなに食べれるのか、すごく不安になってきました。。

 

 

 

 

 

 

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