久しぶりに苫小牧に張り付くことができたので、
市役所に行って情報収集したり、事務所で溜まった事務仕事や、
来客対応をしてました。
色丹訪問時の写真整理もしてますが、コチラは枚数が多くて、
なかなかはかどりませんね..
それでも、少しずつ報告していきます。
【北方四島交流訪問事業(一般・色丹)】報告(7・19~23)
北方領土はロシアの不法占拠にあり、日本国民がロシアのビザを取得して北方領土へ渡航することは、北方領土がロシアの領土であることを認めることにつながります。そのため、日本政府は国民に対して、領土問題解決までは、ビザを取得しての北方領土への訪問はおこなわないよう要請しています。
なので、現在、北方領土への入域は、日露間政府で特例として認められた「四島交流・北方墓参・自由訪問」の3つの枠組みや、参加者も限定されます。これれらは年数回おこなわれ、今回の参加は、四島交流(いわゆるビザなし訪問)でした。
*7月19日(木)
出発前日は、根室市にある「北方四島交流センター・ニホロ」にて、訪問団の結団式・事前研修会に参加。
その後は、根室総合振興局長や北方領土対策担当職員の皆さん方と懇談し、事前の情報収集をおこないました。
*7月20日(金)
9時に根室港岸壁において出発式をおこない、多くの方々に見送られながら出航しました。
北方領土への訪問事業では、「えとぴりか」(1,124トン)という旅客船が使用され、
中の様子はこんな感じです。
比較的新しいので快適ですが、フェリーを小さくしたようなものなので、少し揺れます。
乗り物酔いし易い人は、少々つらいかもしれません。
なので、いたるところにゲロ袋..?
この日は移動だけなので、船の中での楽しみの一つが食事。
最初に食べたのは、お昼のカレーライス(写真撮り忘れました..)で、あとで船員さんに聞くと、出航したばかりはあわただしいので、出しやすいものになるそうです。
(撮影:太田憲之道議)
(同行の千歳市選出・太田議員が、これを読んで写真をわざわざ送ってくれたので、追加します..)
北方領土への入域は、必ず国後島でロシア側の入域手続きが必要となるため、わざわざ遠回りしなければなりません。
12:50、手続きのため国後島・古釜布沖に到着。生憎の霧でまったく見えない状態で、この時はまだ沖合にいると思ってました。(実際の話は、後日談)
停泊した船にロシア側からの担当者が乗り込んできて手続きが始まり、1時間半ほどで終了し、ようやく色丹島へ向かいました。
なお、手続きに来るロシア側の船や人は、写真撮影厳禁です。
その後は、元島民による語り部や、同行している通訳さんによる‘実践ロシア語講座’も開かれました。
夕食は、けっこう豪華?
この日は通常メニューに加えて、元島民の某餃子チェーン店社長さんが訪問団の一員として参加されていたため、差し入れの餃子でお腹一杯でした。
19:00に色丹島・穴潤湾外に停泊し、そのまま船中泊でこの日は修了。
元島民のお話では非常に綺麗な島なそうですが、時折見せる色丹島は幻想的で初めてのことで不安もあり、これからなにがおこるのかと、不安をあおるだけでした。
(以降、明日へ続く..)
同じ時期の‘北方領土墓参’事業では、衛星携帯電話を没収された事件の報道で、
何人かの方々から、‘大丈夫だった?’とのご心配をいただきました。
この件があったので、新聞ではコチラの訪問事業はまったく報道されませんでしたから、
皆んな、完全に勘違いしています..
沖田が今回参加したのは、‘ビザなし訪問’事業。
ニュースの方とは別の訪問事業なので、なにも?問題はありませんでした。
ですが、音信不通となったのは冒頭書いたように、
北方領土へ行くには、国の主権問題が大きく関わってきます。
携帯電話やスマホを使用できないことはないのですが、
そのためには他諸国と同じように、その国の電話会社を経由することになるため、
それを使うことは、日本の主権を放棄したと解釈できることから、
使用の自粛(ほぼ強制)が求められるのです。
他にも、領土返還に関して、国の方針と違うことは決して言ってはならないなど、
注意すべき点は多々あり、普段の出張時のような肉体的疲れよりも、
精神的にかなりまいりました。。