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短歌味体 Ⅲ 721-723 言葉の深層からシリーズ・続

2016年04月03日 | 短歌味体Ⅲ

[短歌味体 Ⅲ] 言葉の深層からシリーズ・続
 
 
721
落ちて来て触れた感じに
湿り気の
膨らみつつ寄せ来る数波
 
 
722
井戸の底乾いていても
音もなく
後ろの気配で寄せ来るばかり
 
註.井戸といえば、私の小さい頃は井戸を利用していた。ひんやり湿って冷蔵庫の役目も持っていた。村上春樹の作品に井戸の描写があったけど、彼は通りすがりではない井戸体験を持っているのだろうか。作品の描写は喩のようだったから井戸体験は不要かもしれないけど。
 
 
723
降って来るみどりの匂い
ほの明かり
背の方から自然と身よじる


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