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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 5491-5496

2023年11月21日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



5491
他人のいる場で言葉が出ないことがあり
その場に流れる言葉の色に
なんとか翻訳するのも難しい



5492
そんなことは誰にもありそうで
齟齬(そご)を抱えて
祖語の森を沈黙が歩いて行く



5493
そんな時 ぼくの言葉
きみの言葉
この列島に伸びている言葉たちよ (その下での)



5494
好きな歌にのせて歌ってみるか?
でも歌の言葉じゃない
外来の書き言葉が神々(こうごう)しくカッコよさそうだ



5495
(このきもち 書き記すには漢語にのせる外ない?)
〔うまくのって輝いてくれるかな?〕
[ロデオの暴れ馬に振り落とされてしまうか]



5496
(あの多様にうごめく大陸の匂い
一筋の固い漢詩と読んでしまう)
[柔らかな恋愛詩なのにね]


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