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詩『言葉の街から』 自動運転シリーズ 113-117

2019年10月26日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 自動運転シリーズ



113
一枚の木の葉が落ちた
たましいに
土煙の静かに立った



114
哀切を哀切は
哀切の
出口のない助詞の部屋の内にいる



115
手向けの言葉は
一言でいい
(あいせつのう……)



116
通路が永遠に閉ざされて
しまった
しまったというおもいに沈むばかり



117
一枚の葉は幻となり
わたしの
部屋の棚に横たわる


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