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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 5672-5675

2024年01月03日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



5672
ことばの人が言葉を放った
微かに冷気が見えて
他人(ひと)に触れて転がっていった



5673
転がり落ちた言葉たちは
すれ違いの物語の枠の中
ひんやりと鈍色(にびいろ)で横たわる



5674
ことばの人が言葉を放った
やわらかな日差し色の
他人(ひと)に触れて静かに染みていった



5675
染みていった言葉たちは
沈黙の森の中
木の淡い花々になった


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