詩『言葉の街から』 対話シリーズ
5391
物語の語り手〈私〉ミミには美鈴の語る言葉は
きれいな文字になって
こぼれ落ちるのが見える
5392
『吹上奇譚』第四話ではミミの母にも
美鈴の語る言葉は
文字となって見える
5393
初めは作者の荒唐無稽な話と思ったが
『カエルの声はなぜ青いのか?―共感覚が教えてくれること』
に人の語る言葉が文字に見える話があった
5394
それは一風変わった街に住む人物たち
がそんな普通の世界から一段下った
こわれやすい柔らかな世界を生きて呼吸する喩なのだろう
5395
そうしてそういう世界を記述し見渡す
作者もまた
そんなことばの人の姿で立っている
註.吉本ばなな『吹上奇譚』第四話まで読み終えて。
5391
物語の語り手〈私〉ミミには美鈴の語る言葉は
きれいな文字になって
こぼれ落ちるのが見える
5392
『吹上奇譚』第四話ではミミの母にも
美鈴の語る言葉は
文字となって見える
5393
初めは作者の荒唐無稽な話と思ったが
『カエルの声はなぜ青いのか?―共感覚が教えてくれること』
に人の語る言葉が文字に見える話があった
5394
それは一風変わった街に住む人物たち
がそんな普通の世界から一段下った
こわれやすい柔らかな世界を生きて呼吸する喩なのだろう
5395
そうしてそういう世界を記述し見渡す
作者もまた
そんなことばの人の姿で立っている
註.吉本ばなな『吹上奇譚』第四話まで読み終えて。