[ツイッター詩61] (5月詩)
星野道夫の
文章の
どこかに
太古のある夕べ
漁から帰る夫と岸辺で出迎える妻
を思い浮かべた
場面があった
たぶん現在の
それぞれの日々の小さな場面
と同じく
遙か太古から時間の海は流れている
同じように波立ち
時には大きくしぶきも上げ
「清光館哀史」も浮上する
魂の舟は
なんどもなんども送り出され
魂の航路も変わり
舟の装備や飾りも派手になったけど
送ることは変わらない
変わらない日々と言っても
ハイスピードカメラのように日々走る
撮影され展開された像の中に
疲弊した魂のスローモーション
[短歌味体 Ⅲ] なんとなくシリーズ・続
1704
主流から外れるように
側にある
人形を手に取ってみる
1705
なんとなくうれしい感じ
芽生え出し
からだも軽く浮かぶような