深度計予備回路

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箱模型もつくろう!

ボドムスSS第二回<長いぞ・・・

2009-01-30 16:59:17 | ボトムズ不定期ショートストーリー
お試しで書いてたボトムスSS
続きをタイプしてたら、なんだかお話がダラダラ長くなってきました。

生い立ちも含めたロイズ編だけでも、そこそこ尺が長いものになりそうです。
この手の書き物は「俺キャスト」とか充てて書くと面白いというか、スムーズなので、例に漏れずイメージだけは、ぼんやりと・・

ロイズは、ブルースウィリスの吹き替えくらいの、野沢那智さんか、
コブラの液晶ゲームのCMとか、アンドロ梅田くらいの山田康雄さんが、”渋お調子者”っぽくて好きなのでその辺に・・・
前回の、酒場のおっさんは、やっぱし 青野 武さんでしょうか!!!

とりあえず、ネタが無いので、第二回分を張ります。

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酒場を出て、ダングに跨ったロイズは、タバコに火をつけ、キーを捻った。
くぐもったエンジン音を響かせ、車で混み合う幹線道路に滑り出す。

タバコが一本灰になる頃、ダングは市街地を抜け、薄暗い郊外の道路を、ヘッドライト頼りに速度を上げた。

そのまま20分も行くと、フェンスに囲まれた、メルキア軍駐屯地に到着する。
「立ち入り禁止」の看板が吊られたフェンスと並行にダングを走らせ、ゲート横の守衛小屋で停めた。

「よぉ お勤めごくろうさん」

再びタバコに火をつけ、気取った口調で、片手を上げるロイズに、顔見知りの守衛も笑顔で答える。

何時も笑っているようにみえる印象どおり、平時、ロイズ=バッカニアには、兵士につき物の、荒さや気難しさはなく、付き合いやすい部類に入る。

「ロイズさん、さっき主任が怖い顔して探してましたよ??またなんかやったんですか?」

「主任の怖い顔は、いつものこったろ、とりえず、まだなんにも、してねぇつもりなんだがな」
口元をゆがめてダングに跨り直し、緩々と走らせ始めた。

程なく格納庫に到着すると、あまり褒められない場所にダングを停め、入り口の脇にある、カメラに認識票を翳して中に入る。

22時を回っているにも関わらす、格納庫には煌々と明かりが点り、ツナギを着た作業員が、忙しく動き回っていた。

油とPR液のにおいが、鼻を刺す格納庫には、数機のATがハンガーされており、それぞれ数人ずつツナギ姿が取り付いている。
一番奥の、赤く塗られた大型ATが、ロイズのマシン”デモニックハウル”

アデルハビッツ本社から出向してきているメカニックともに調整が繰り返されている。

この新型ATの雛形は、パーフェクトソルジャー専用として、アデルハビッツ社が開発しており、その生い立ちは極めて複雑な物である。

高出力のローレック方式MCを稼動させる強度と補機スペースを得る為、09型の図面をそのままに、一割ほど大型化されている。
形状は09型とほぼ変わらず、専用のカメラと、左腕を11mm機銃を内蔵した、大型の鉤爪に交換されているのが、目を引くだけで、200mも離れれば、見分けが付かないだろう。

ただし、そのパフォーマンスは、現在稼動しているATの中でも最高ランクに位置するどころか、
事実パーフェクトソルジャーでもなければ、乗りこなす事は出来ないであろうオーバースペックが与えられている。

更に、この”デモニックハウル”は、膝から下を、タイプ20の収納式ブースター付きに変更することで、
加速性能の上乗せまで目論まれていた。

こんな、”イカレタ”ATのテストパイロットを務める、ロイズ自身も、少々”イカレタ”経歴を持つ。






二十年以上前、ロイズは、少年兵としてギルガメス軍に入隊し、
右も左も解らぬまま、当時拡大の一途を辿り、慢性兵員不足であったAT部隊に配属された。

最低限の操縦訓練を受けた後、多くの新兵と共に、月に20%の兵士が戦死するオロムの最前線に配属されたロイズは、
死と隣り合わせの戦場を生き残り、その特異な才能を開花させた。

自覚こそ無かったものの、初めて接する機械への順応性が高く、身体能力にも優れていた彼は、
配属1カ月にして熟練のパイロット達と肩を並べる戦果を揚げ、
半年も経つ頃には、押しも押されぬエースパイロットとして、隊内での地位を確たるものとしていた。

数に任せて押し寄せるバララントの猛攻で、常に劣勢を極める厳しい戦況においても、彼の技能は、ずば抜けていた。

その後一年を生き延びたロイズは、ギルガメス高官ヨラン=ペールゼンの肝いりで、大規模かつ秘密裏に新しく組織された、特務部隊にヘッドハンティングされる事となる。

同隊は、AT操縦技能だけに留まらず、高度な白兵戦闘、過酷な状況におけるサバイバル訓練、達観した戦術理論に基づく作戦立案
果ては機械工学、情報処理技術に至るまでを、高いレベルで、教育、訓練し、徹底的に鍛えあげる事で、
あらゆる不可能状況において挫屈しない強靭な精神力と行動力を持つ、最高の戦闘集団として機能する事を目的としていた。

第一期メンバー中最年少で入隊したロイズは、配属直後の模擬戦闘で、当時最高のボトムズ乗りと唄われた、”インゲ=リーマン”の乗るATを、格坐させたという。

その後、部隊は、いつしか「レッドショルダー」と呼ばれ、その秘密主義と多大な戦果をして、敵味方問わず、畏怖の念をもって語られることとなる。

ロイズは、生死すら賭した厳しい訓練を耐え抜き、
この精鋭部隊をして、戦死者が続出するような、非公式で陰惨極まりない作戦に、数え切れないほど参加し、生還し続けた。

そんな彼に再び転機が訪れるのは、終戦の7年ほども前であろうか。

ペールゼン大佐直々の辞令により、”ギルガメス軍外の組織”への転属を命じられたのである。

公称を持たず、ただ「秘密結社」とだけ名乗る組織は、当時、その目的も明かさぬまま、拡大と武装化を続けていた。

名も知れぬ組織の、強力な私設軍の兵士として、ロイズは、送り込まれたのである。

同社におけるロイズのポストが、士官候補でなかった事を斜視し、転属には、レッドショルダー内での彼の存在を疎むリーマンの意図が在ったのではないかと、
いぶかしむ声もあったが、もはや全ては闇の中である。

但し、秘密結社内での待遇は、RS隊に比べて、遥かに恵まれたものであったという。
同社は、ロイズを、危険でイリーガルな作戦に従事する熟練の兵士の一人としてでなく
ギルガメスより奪取した、パーフェクトソルジャーに施す戦闘パターンのレクチャーサンプルとして評価したのである。

組織が、PSのテスト出動を繰り返してデータ収集を続ける中、
そのノウハウは、蓄積、簡略化され、ロイズを含む同社所属のパイロット用に施す「後天的強化プログラム」として転用されることとなる。

薬物投与と、マインドコントロールを重きにおいた、「エンハンスドソルジャープログラム」は、
劣化PSとも呼べる、強力な戦闘力を持つ兵士を生み出す事に成功したのである。

先天的な肉体強化を伴わない為、代謝機能に限度こそ有るものの、
ヂヂリウム照射を必要とせず、メンタルへの影響も最小限の「ESプログラム」は、ある種PS計画の実用到達点とも呼べた。

PSが、テスト出動において、戦死の憂き目に会った後、彼らの専用でもあった、試作2型ヘビー級ATは、
同社ES用としての転用を目的として、ロイズ自身がテストを続ける事となった。

その後幾許も待たず、事態は急転する。

結社は「神の子」を名乗る、キリコキュービーの指揮下に入り、
ギルガメス、バララント両軍を敵に回した、破滅への道を辿り始めたのである。

二大星域軍の前には、最早ささやかでしかない結社の戦力を盾に、神の子キリコ=キュービーは、惑星クエントに実在するという、神の元へと向かうと宣言する。

そして「神の子」は、ロイズによってテストされた、陸戦装備の2型XATHを駆り、
ギルガメス、バララント両陣営が展開するクエント地表で、未曾有の突破劇を演じたのである。

護衛として出動するロイズ達に与えられた、軽量級AT”ツヴァーク”は、
そのユーモラスな外見と裏腹に、抜群の運動性を誇る素晴らしい機体であったが、架せられた命令は、最悪と言えた。

「命を賭して神の子を守ること」

黒山のごとくに展開する両軍のATを前に、躊躇うことなく突破を試みる「神の子」キリコに追従するESパイロット達は、
猛烈な迎撃を前に、一機また一機とその数を減らしてゆく。

最終目標であった地下プラントにたどり着いたのは、「神の子」と、ロイズだけであった。








キリコが駆る、堅牢なXATHに対し、ロイズの軽量級ATは、持久性、耐久性に劣り、限度を越えた酷使によって、既に稼働限界を迎えていた。

結社仕様の高性能な耐圧服の空調機能が、火照った身体を無理やり冷やし、嫌な汗だけが身体を伝う。

軽量な機体に併せた、繊細なペダル操作で、キリコのATに追従するが、思いがけず、カーブで外側に大きく軌跡が膨らむ

(くそっ 熱で、液密度が下がってきやがった、この型は、こんな滅茶苦茶な使い方するようには、出来てないんだぜ畜生)

コントロールに遊びが出始め、反応も鈍い、PR液の活性率を示すペーハーゲージは、レッドラインを下回っている。

(こんだけ軽い機体に、PRSPが付いててコレだ・・・・ブースター(加圧機)でもありゃ、あと20分はもつんだが・・・・)

声に出さず毒付くロイズの耳に警告音が響く

(こんどは、サンドトリッパーの水温か・・・・吹かし過ぎは、承知なんだよ この野郎め)

高機動ユニットに乗った数機の09型が、すぐ後ろに迫ってるのは解っていた。
やけっぱちで、アクセルを全開にするが、全く速度が乗らない。

(結局 何機くっついてきたんだ? 正直キリコなんざ、どうなっても知ったこっちゃねぇが・・・・・・)

レーダーの後方警告が鳴る。

(やっぱり、連中のが方が、大分速いな・・・・追いつかれるのも時間の問題か・・・・・)

長い直線通路で、ツヴァークを停止させる。

深地旋回で180度反転させて、両腕の内蔵式11mm機銃を展開する
ロイズは、前方から高速で迫って来る、ドックキャリアーに乗った09型に、照準マーカーをポイントして、ツヴァークをスタートさせた。
アクセル全開で加速し、左右にマシンを揺すりながら突撃させるも、疲弊したマシンは、思った動きをしていない。

(ちっ!)

強化樹脂製のボディを30mmが掠め、被弾した左腕が吹き飛ぶ。

ひるむ事無く、トリガーを引き続け、至近距離から残った右手の11mmを打ち込む!
火線が空しく空を切った直後、凄まじい衝撃が来た。

すれ違いざまに、ぶつけられたのだ。

速度が乗った敵機の前に、ライト級のボディなど、ひとたまりも無い。
激しく弾きとばされ、地下プラント内通路の側壁にぶつかったツヴァークは、機能を停止した。

その横を、数機のドッグキャリアーが、猛スピードで通過していく。

トドメが打ち込まれなかったのは、不幸中の幸いだった。

「っつつつ・・・・」

機体の自損によってパイロットを養護するツヴァークの構造に助けられ、ロイズは、思いの外軽傷で済んだようだ。

手早く再起動を試みるも、反応は無い。

(こんだけ無茶すりゃ、しかたねぇな)

通信機のスイッチを切り、ハッチを吹き飛ばして機体から這い出る。
独立した内燃機関を持つ、サンドトリッパーの複帯が、裏返ったまま、むなしく空転するのみで、激しく変形した機体は、見る影も無い。

「あーーーぁ こんなんなっちまってよ・・・・・ まぁ、こんだけつきあってやったら、神様も、勘弁してくれるだろ・・・」

ロイズは、秘密結社の窮屈で視界の悪いヘルメットを脱ぎ捨てて、走り出した。


地下プラントを程なく進んだ先に、キリコに破壊されたであろうATが倒れているのを見つけたロイズは、外から非常レバーを引いてハッチを吹き飛す。

中で圧死しているパイロットの両脇に腕を入れ、無理やりコックピットから引きずりだして、代わりに乗り込んだ。

「動いてくれよ このポンコツめ!」

起動操作を繰り返すうち、馴染みのある始動音に続き、ATは、振動を伴いながらも息を吹き返した

「けっ!やっぱしゼロナインは、しぶとさだけ一流だな」

血塗れのコックピットで毒づき、辛うじて息を繋ぐマシンを立ち上がらせたロイズは、あてもなく、クエント地底に広がるプラントの捜索を開始した。

キリコの到着に合わせ、このプラントは、ほぼ全ての機能を回復しているようだった。

不穏な明滅を繰り返し、そこかしこから、異音が響く中、ロイズは勘にまかせて、ATを走らせる。

気を抜くと停まりそうな、機体を宥めながら、いくつか、覗いたドックの一つに、数機の脱出シャトルを発見したロイズは、改めて己の悪運と「この星以外の神」に、感謝した。

ATを降着させて降り立ち、状態の良さそうな一機を選んで手早くチェックする。

理屈で言えば、数千年前の品物のはずだか、気味が悪いほど状態は良い。

コックピットに乗り込み、当てずっぽうで、起動操作を行うと、あっけなく、シャトルは息を吹き返した。

「まぁ神様がこしらえたんだ、万に一つもソツは無いな」

シャトルの滑走レールが伸びるトンネル状の脱出ゲートに目をやる。

「・・途中で埋まっちゃいねぇだろうな・・・・・」

とぼけた調子で呟いて、目を凝らすがトンネルは余りに深く、運を天に任せるしかなさそうだった。

「まぁ、あとはどうなろうが、知ったこっちゃねぇ・・・とにかく、こんな星からぁとっとと尻尾まいた方が良さそうだ」

手早く体を固定したロイズは、最終チェックを済ますと、躊躇う事なく発射レバーを引く。

凄まじい加速Gを伴って、シャトルが発進した。

地底深くから、地表に向かって掘られたトンネルを抜けクエント大気圏を突破した辺りで、ロイズの意識はゆっくりと遠のいていった・・・・






   続く~


アンドロイドの辛さ

2009-01-29 09:00:34 | キャラドール
あっと、驚くほど、進まない・・・・っていうか、根本的に地味な作業です。

「時にはこんなラブソング」

とりあえず、パテ詰めしておしまい・・・・・w
結局フレームの穴は埋めなかったです、実物のバイクにもこの手の穴空いてるので。

まー ボツボツやります。

そんでもって、Kopannさんのコメントで、アミエのドロシー作ろうのお話が・・・・

そういえば、大分前に着せ替えやりました。

個人的に「まだよく出来てるほう」の部類だったようで、処分せずにのこっとりました。
少々スカルピーの「欠け」が出てるので、表に出す時は、補修しないといかんのですが、
首の付け根とかなので、写真なら良いでしょうってかんじw

折角なので、写真(当時加工分の一枚しか出してなかった)を、取り直してみましょう。
ちなみに、服のほうは、Xおじと、一緒に、イベントで、買いましたな。

ほんでもって、うっすら思い出した「ドロシーの辛いとこ」を等を・・・・・

まず「立体に辛い」
ビッグオーの画風的にしかたないんですけど、抑揚のある面にするにも限度があるっていうか、
髪の表現とかカチューシャの解釈とか、難儀したした思い出が・・・・<結局空き放題でやったけど
でも、これは、ガレキ作るのには関係ないので大丈夫。

問題は「塗り」ですわ、ドロ子は、普段女の子の人形とか、塗り付けてる人ほど塗りにくい。
まともにやると、目は星で遊べないし、頬紅もさせない、シャドウも、白塗りフレッシュに、ライトグレーで入れる事になるわけです。

でもまーーーーそれは、あんましアレなので、

あたしは、凄く薄めに星(というかハイライト)を、目にいれましたし、頬紅も、凄く薄く、赤を混ぜて差しました。
シャドウは、白のフレッシュにヤヤグレー混ぜしたような気がします。
顔の基本色の、トーンを落としたやつで、目の下のクマを、入れるのがミソだったような
<人形の顔塗りは、口紅とかも含めて、基本のフレッシュに赤なり茶なり混ぜると、なじみがいいですなーーーーー

いづれにしても、「普段人形しない人のほうが、悩まないで塗れるんじゃないか」と思います。

アニメのイメージどうり、ペッタリ塗るのも良し、
折角立体なのですから、服のしわとか、髪の毛とか、顔とか、ハイライトなり、シャドウなり入れて、立体らしく作るのも良しってとこです。

「お人形の目塗りのコツ」とかは、文章じゃ、長くなって、伝わりにくいので、また別の機会で・・・・・・

数字にならない問題

2009-01-28 09:41:48 | キャモデル (いろいろ)
といったわけで、
とうとう、ビーグル製モスピーダーの、改装作業に入りました。

このTOYの偉いところは幾つもあるのですが、その一つに、
「変形の際、ライドアーマーユニットから、離れるパーツが無い」って言うのがあります。
変形後、腰にくる装甲や、下腕に来る装甲など、一旦はずして付け直すような感じをうけるパーツの全てが、
ステーなりフレームで接合されてます。

まぁそのおかげで手順が複雑化した感もあるのですが、この頑張りは素直に偉いです。

最後に人形に着付けする際、フレームにヘルメットが通るクリアランスが、すごく小さくて、頭外したほうがやり安かったりもするのですが、
「物理的に外さなくて良い」のが、偉い。


そんで、作業のほうですが・・・・・・・・

変形の時は、取り外ししなくていいけど、ボールジョイントで噛みあってるとこは、取り外せます。
腰アーマーと、フロントサスに接合された腕アーマー、オレンジ色のスクリーン、ゴムタイヤ、
サブフレーム(変形後脇に来る白い奴)、アンダーカウルあたりです。

作業後ビス止めできる、アッパーカウルと、それにくっついてる、ナックルガードも、分解できます。

けっこう凝った変形するシートカウル周りをばらせれば楽なのですが、ちょっと研究しないと難しそうです。
<シートクッションが外せたら、レザー貼れるんだけどな・・・・・
まーAG塗る感じで行くなら、ばらすほどのことはないんですけどね。

こんなくらいで辞めといて、パーティングラインの処理から始めて行きます。
挟みこんだパーツがスライド可動する部分がたくさんあるので、アロンアルファが流れ込まないように、
先にメリケン粉詰めてから、少しずつ流して固めます。

全体的に、荒めのペーパー当てながら、ボツボツ作業して、途中の車体を、サイドスタンドで、立てて置くと。

「おぉ!バイク弄ってるな!!!」って気分になります。

これはかなり凄い事です。

昔KITの完全変形モスピーダとか、最近の、小さい変形ライドアーマーシリーズの辛いアーマーバイク比、涙さえでてきます。

まぁそれでも、内部に収納する関係で、タンクのサイズとつりあい取った、エンジンは比較的スリムだし、
<「謎テクシングルエンジン」だと思えば許せる・・・というか、内燃機関なのこれ?<音は内燃機関だけど。
シートも、オフ車みたいで、尻が痛くなりそうだけど、間違いなくバイクです。
「コレのって、電気屋街に買い物いってよし」って言われても、照れずに乗れます。
サボーガーバイクとかだと、勇気要るけど、コレなら全然良い。

そいえば、サボーガーって、「電人」なんだけど、バイクも、電動なのでしょうか。
だとすれば、けっこうエコです、CO2も出ないし。
人型にしてたたしとけば、注禁も大丈夫そうっていうかエレベーターに乗せてもって上がれるので、盗難の心配も少なそうです。
<どうにも、車検通って無さそうだから、もし盗まれたときとか、届けだしにくいし・・・

当代のヒーロー諸氏が乗ってる、バイクなり四輪とかって、「のっても良い奴」と、「ちょっと遠慮したい奴」に分かれますな。
個人的には、ライジンゴーとか、ラビットパンダのって、コンビニ行きたくないなぁとか・・・・
反面、モノホンのコンセプトカーだった、サイドマシンは、今でもカッコイイし、
マッハロッドとか「後ろの風車は謎としても」季節の良いときは積極的に乗りたいかんじ。
あ、「ジョーカー」とかも、ワゴンボディーで便利そう(とぶし)
ちなみに、ポインターは、格好良いけど、うちの車庫に入んない気がします・・・・・・・

おまけで言えば、、ブルースワットのストライカーとか、「あの狭さを、ちゃんと身体でしってる人として」ブルースワットのかっこうして乗りたくないです・・
つかぁ、設定どうり、ガスタービンエンジン搭載で、300km/hとか出たら、

「いろいろ数字にならない問題があると思うんだあの車」

まぁ、そんなかんじで、ボツボツやってみるの侯

玩具でファインプレー

2009-01-26 16:33:09 | キャモデル (いろいろ)
AGの方も、なかなか勢いが出ない折、件のビーグル製モスピーダを、格好よくする計画を、ざっと練って見るの侯。

ヤマトにしろ、ビーグルにしろ、ありえないほど、詰め込まれた設計で、
完全変形をモノししたアイテムをリリースしているわけです。

そしてこれは絶妙な線で「TOYである事」によって成立しています。
メタルであったりABSな、丈夫素材しかり、頑丈なビス止めしかり、塗っても剥げちゃう事を見越した
成型色しかり・・・・

特にこれらのメーカーは、「手段として」TOYを使ってるだけで、フォルムなり一部精度は、既に模型に近い。
あたしが、首スクラッチ着せ替えで、やってたコンセプトに、オトシドコロとして近い。
だからこそ、出来ることもあり、だからこそ「もう一歩」を嘆かれるのですな。

いづれにしても、お客サイドで「遊べて、納得する」物に一段引き上げるのに、巧いオトシドコロを、
考えるのは、作業以上に面白いのです。


たとえば、モスピーダで、発生する実作業を例にとると、

不細工で目に付くビスをマシ締めしてエポキシ<全部が全部埋めない
目立つ合わせ目の消化

そして塗装

この塗装が工夫しどころです。
模型的に、当たり前で言うと、サフして全塗装なのですが、コレはやりません。
まず大層になるし、せっかく丁寧に塗り分けられてる部分もあるし、なにより、剥げた時に汚いからです。
ライトグリーンのボディですが、ざっとペーパーあてて、ちょっと渋めにトーン出しした色で、全装。
プラ地のまま、角だけを黒吹きして、その中の面を基本色で塗り広げます
こないだウォーカーギャリアで、やってるんですが、成型色に節度のあるバンダイキットを超速で、仕上げるのに巧い方法です。
最後は、艶消しコートで出来上がり。
<遊んで剥げたらそのままチッピング表現にします。
ちなみに、エンジン回りは、恐らくドライブラシとか、ウォッシング含めた全塗装しますが、
白い部分、(ホイルとか、ヘルメットとか、胸のセンサーとか)は塗りません、プラ地にちょいと濁したグレーでシャドウ入れるだけにするか
ボディと同じく、エッジだけ黒立ち上げするかです
きちんと塗ってくれてるディテールは、面倒なので、マスクして残します。
合わせ目なり、ビス埋めしたところは、最近の隠蔽率の強いホワイトで、そこを中心にブラシします(全部塗りません)

「えーーーそんなんでええのーーー」って思いますが、結構良いのです」

勝負の鍵は、穴埋めとか隙間埋めの作業するときに「痛めたらあかんとこをマスクして丁寧にやる事」です。

あと残る問題は、マーキングなんですよね。
添付されてるのは、「シール」なので、流石にそのまま貼りにくい・・・・
ほんとはスキャニングして、MDプリンターとかで、再デカール化出来ると最高なんだけどなーーーー

あ、そか!モスピーダーはバイク、本物のバイクに貼ってるのはシール、しかるに、

「シールで問題ないどころか、いっそ正しい」わけだ!

まぁやってみないとわかんないことは有るけど、「必ず出来る」ことは、経験上確信してます。

<<<玩具を玩具で、すましてやらないのだ>>>

”聞き覚えアリ”

2009-01-24 09:18:35 | Weblog
驚きました

自動車のTVのチャンネルかえてると「きらりんれぼりゅーしょん」とか、やってたとしましょう。

そいえば、長いこと見てない気もしたので、ぼーっと見てたとしましょう。

「えーーーなんか、CGアニメなのか??絵が変だぞ」とか
「お話が、子供向け番組の、アニメパートみたいに、適当な作りになってるぞ」とか

まぁいいんだ・・・・いいんですよ

なんか、適当な煙で、超能力が使えるようになったメインメンバーが、ご都合に責めてくる宇宙人と戦うらしい。

いいんだ、いいんだべつに・・・・・

何の複線もなく現れる、黒塗りのニュービートルに猫耳が付いた「無人で喋る車」の、グリルに、左右に揺れる赤いフラッシャーがついてるのも良いんだ・・・・

その名前が「にゃいと2009」なのもいいんだ・・・・

だがしかし、「その声に聞き覚えがある」

え!まじですか!本物ですか!!!”にゃいと2009”
よく似た、スタッフが充ててるのかと思いましたが、「似すぎ・・・・・・」

だもんで、車が駐車場に入ってからも、すぐ下りずにEDテロップを凝視するあたし。

アウディの運転席で、食い入るように、車載テレビの、きらりんレボリューションを、見つめる姿は、少々変だが、

「このさいしかたあるまい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「にゃいと2009 野島昭生」

「うわ!!!!やっぱし本物だ!!!!!!!!!!!」

ファンの方には失礼とは思うものの、おかしいです 流れが変です。
畑耕してるトラクターを、星野が運転してたとか、なんか美味い気がする、学際の焼ソバを、鉄人道場六三郎がつくってたみたいな

「えぇ!なんで!?これに説明とかないの??」みたいな、驚きがありました。

野島昭生さんが、すごいのか、きらりんがすごいのか・・・・・・

================================================
「おい!KITT、おまえ、日本のアニメに、出たんだってな」

「えぇマイケル、最近暇ですから・・・・」

「ひゅーーーーーー おどろいたな!!!! だが俺も、”銀河鉄道物語”のエンディングテーマを、うたったんだぜ」

「おまけにマイケル、あなたは、”旅番組”で、美味しい物を、食べ歩いてるらしいじゃないですか」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ところで気になるんだが、始まったんだか始まってないんだかしらないんだけど、”新ナイトライダー(現行マスタングのアレ)”
日本でやるとき、声の吹き替えは、俺たちかねぇ・・・」

「いえ、マイケル、わたしはともかく、貴方の声は、少々濃いので、近年の流行では無いと思います」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
================================================

そういえば、野島さんの、声で、オペレーションしてくれる、カーセキュリティーが大分前に、売ってたらしいです。
セットすると「任せてください」とか、ゆすると「やめてください 人を呼びますよ」とか、喋ってくれるらしいです。
なんか10万円以上したらしいですが、夢がありますね。

ついでに、いつぞえ渋滞に並んでると、「黒塗りのファイアバード」が後ろに並んだんですわ・・・・・
うわーーー 今時、ナイト2000型だよ!大事に乗ってるなぁ!って思ったら「赤いフラッシャー」が着いてました。

「今回の”きらりんレボリューション”は、その時より驚きました」

ヤルッツェブラッケン!

2009-01-23 17:02:57 | Weblog
えっと、尻が座らないなかにも、なんか作ろう!!!!ってわけで、AGパープルベアを、改装してます。
なんか・・・こう・・・スペシャルっぽく???

前回のダイビングビートルは、、殆どランチャストラトスというか、グラチャンマシンみたいに、
肥大化 特化してしまった感じなので、ちゃんとボトムズらしく、解りやすくって感じにイメージしてます。
なんかこう、ワークスとか、メーカーの仕事じゃなくて、プライベーターで、手に負える感じのチューンって感じでしょうか。

「うーーーん、ヨ・・・・”ヨシムラ”くらい???」

POP気分で、やってみましょう!

すでに、機体加工も始めてますけど、雰囲気的にはアフターパーツに頼った高速化で。

問題はお顔なんですな、この可愛い「ガチャピン」みたいな、御面相をどうするかなのです。
いっそ睫毛とか、つけると良いかなぁ<いやその、昔車の丸ヘッドライトの上にのっけるバイザーみたいなやつね

「パープルベアの癖にカッコイイ」が、目標だったりもするんですけど・・・・

じつは、鼻とか付けたら面白いかもと、思ってるんですが、一歩間違えば、アンドロ軍団行きになりそう・・・

@@そいえば最近
FF11のチームに、新人の人が来ました。
だもんで、久しぶりに研修したのですけど
わし・・・こんな内容、こんだけ丁寧に教えてもらってないぞ・・どーやって覚えたんだろ・・・とか思うの侯。
たぶん人の3倍くらい成長遅かったので、あちこちで転びながら覚えたんだろうなぁ・・・ってかんじですか。

改めて、説明すると、覚えなくちゃいけない事とか、知ってたほうが良いことのなんと多いことかw
まぁ、そのぶん、やりではあるわけなのですが。。。。。。

ちなみに、14日間無料お試しキャンペーン中ですので、興味のある人は、ファイナルファンタジー11公式サイトを覗いてみておくれ!
MMOとかやった事ない人とか、手軽にエトランゼ気分が、味わえます。

「FF11始めて、プラモがお留守になっちゃったよーーーー」とかは、結構都合の良い言い訳なので、是非一度お試しください。
 
    そして、その節は、ぜひ「GARUDA」サーバーに・・・・

ポメラ届く

2009-01-21 15:36:25 | Weblog
こんどは、本当にキングジムの「ポメラ」が届きました。
http://www.kingjim.co.jp/pomera/

これ、思いのほか好評で品薄だったみたいです。
要は、電子メモ帳といったコンセプトで、単四二本で20時間動いて、2秒で起動
白黒だけども見やすい液晶に、使い物になるサイズのキーボードと、割り切った物作りに好感がもてます。

届いて早速開封したところ、作りとか仕上げも綺麗で、折りたたむと、中型の手帳くらいのサイズです。
肝心のキーボードの展開も、クリックの聞いた、「だらしなくない」仕様で合格!
17mmのキーピッチは、(家で16mmつかってるせいもあるけど)ぜんぜんいけるでしょうレベルです。
画面は、そんなに大きくないですが、使用目的には充分、文字サイズも、3段階に選べます。
問題は耐久性なのですが、このさい、ボトムズSSとか、これで書いてどこまでいけるのか試してみよう!みたいな?
ぽっと思いついたら、さっと広げて、二秒で起動 即入力。

USBケーブルで繋ぐことで行う、PCとの連携も悪くないです。
<外部記憶も、汎用のminiSD(別売)と、融通が利きます。

贅沢言えば、いくつか、改良して欲しいとこが、ありますが、本来の機能から言えば、充分です。
<PCリンクのショートカットボタンが欲しいとか、キーボードを畳んだままで、テキストリーダー使うためのボタンが欲しいとか。

きっとそのうち、コレの特徴を、包括するような、サブPCが出るのでしょうが、
まず、この割り切ったツール感に、感服です。

とにかく、写真でみるより、良い作りなので、現物見ないで買っても良いんじゃないか?と、報告しときます。

ちなみに、実売価格は、2万ギルダン前後

モバイルPCが、5万で買えるご時世、安くは無いけど、これは確かに良い物です。

キングジム偉いぞ!!!!!!!!!

褒めて伸ばす模型

2009-01-19 13:40:52 | キャモデル (いろいろ)
大型ATも、塗れてしまったので、またなんか、新しい雑事を考えねばならないのですがー
手元には、パープルベアと、バーグラリードッグと、ターボカスタム、ぜんぶ09系です。

さーーーなんか、また、面白いアイデアが、でるもんやら、どうやら。
バーグラリードッグの膝から下も、一セットのこってるので、結構ゆるく寄せ集めてみてもいいかなぁ・・

この組み合わせだと、けっこう正統派ボトムズ物になりそうな気も・・・・

「ツマラン!!(読:大滝秀治)」とか、イキナリしかられそうですが、ま・・・まぁw
 
だもんで、パープルベアをパッケから出して、組み立ててみました(AGNは組み立てないといかんのです)
あんまし、目にしない機種なんですが、結構真面目に拵えてあって、好印象です。

例によって、タカラの広報とか、通販写真とかでみる残念さよりは、大分斜め上の俺評価です。
ただまぁ、メルキアカラーが、玩具っぽさを元気に振りまいてるので、
「パープルじゃないベア」に成ったら、ちょっとイーモノにシフトするかも!?
<正式名称はゲイジングベアらしいね・・・

確信犯なのか、到るとこのディテールが「09のパチモン」みたいで、正直カッコワリーので、
良いとこを褒めて伸ばす教育みたいに、結果的に「09より良い物」になるように頑張ろう!みたいな。

設定で省かれてる背中のハンガーを、09用に付け替えて、バックパックをイロイロのっけてみたところ、結構新鮮な感じ。
劇的ビフォーアフターで、楽しくやってみましょう!!!!

完成だー

2009-01-18 17:16:25 | ボトムズ(模型とか嘘設定とか)
ご機嫌でFF11やってると、通販が着ました。
タイミング的に、タイプ専用機”ポメラ”だと思って引き取って、開封すると。

「ビーグル製 モスピーダ」が入ってました!!!!!

さっそく、パッケージを開けてみるのだ。
うーん成型色は、玩具っぽいけど、「アーマーバイクがちゃんとカッコイイ!!!!!!」
スティック人形も、関節のクリック機構とか、布部分の材質とか「すごく良い者です」
ヘルメットバイザーの磨きっぷりも良い!
これ作った人は、「ちゃんとバイクに乗ってる人だなぁ」って、つくづく思います。
とりあえず、またがらしてから、変形にチャレンジ!チャレンジ・・・・ちゃ・・・れんじ・・・・・・・

「むつかしいよ!!!!!!難しすぎだ!!!!!」

こないだのYF21も凄かったが、こいつも、すごいや!凄すぎだ!!!
つかぁ、デザイナーさん・・泣いて喜ぶんじゃないかな・・・・
なにより凄いのは、「ちゃんと外骨格構造になってるですよ!」
すぱっと変形とかは、難しいとしても、こういう構造なら、「ちゃんと力がでるパワードスーツだろうな!」って感じがします。

お高い玩具だけど、「ライドアーマーを理解してみたい」人に、大お勧めします。

「リペイントするのか??」すごくしたいのだけど、こないだと一緒で、変形を覚えないと、むりぽ!!!!!!!

ほんで、ま、出来合いの玩具はおいといてだ!

大型AT 仮称「フルプレートビートル」開発から一週間目なので、色も塗ってみることにします。
色合いは、09っぽい、ライトグリーンと、ダークグレーのコンビにしてみます。
工夫もへってくれもない何時もどうりのお仕事でとっとと塗っていきます。

ほんでまた、例によって小汚くこんなかんじ!!!!!

出来た感想で言えば、狙いどころの、”ゼルベリオスよりは、デザインが「トンでない」感じ”に、ちゃんと落ち着いたかなと。

しかし・・・でっかく見えます。
外寸はビートルさんとあんまし変んないんだけども・・・・・・

まぁボトムズは自由でええなぁ!ってとこで一つ。

ショートストーリーで・・

2009-01-16 14:34:44 | ボトムズ不定期ショートストーリー
ネタが無いので、ボトムズ読み物で・・・・
お試しで書いてる、SSとかです、こういう書き物好きなので、時系列を前後させながら、書き足してそのうち一本になる予定ですが、あんまし完成する気はしませんよ?
だから、ショートストーリー形式でw

面倒じゃない人は、本編のBGMとか、モブSEとか脳内再生しながら読んでくさい・・・

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<スパイラルヘル>

「今日も出やがったぜ」

安酒の臭いと、蛮声が溢れる酒場の一角で、アリーナ帰りの男が興奮気味に話す。
「なにが?」
笑ってるような顔をした銀髪の男が、気まぐれな相槌を返す。
「あの、真っ黒なATさ、
おめぇも、見たこと有るだろう、
化けもんみたいに強い上、所属チームも、乗ってるやつも未発表、謎謎謎の謎尽くし!
最終試合の二つほど前に、エキストラ扱いで、ゲームアナウンスが流れて、馬券が売られるってんだから、気が抜けねぇ」
「はっ! 今度は、どいつが、スクラップになったんだ」
「アストライズんとこの、“バードケイジ”よ!
奴が勝ったら10倍、スパイラルヘルが買ったらスズメの涙ってとこだが、挑戦者が、バードケイジともなりゃ、会場は、もりあがるってなもんよ!」
「そんで、どっちの馬券を買ったんだ」
「そりゃぁおめぇ、あの黒い奴見たら、財布の中身をソックリぶちまけて、“スズメの涙”を、酒代にするのが、“賢いやりかた”ってやつさ・・・・・・お、VTRが、始まったぜ」

アリーナに近いこの酒場には、バトリング帰りの客に混じって、AT耐圧服を着た、選手とおぼしい客の姿も少なくない。
ささやかなサービスのつもりか、専門チャンネルで流れるバトリング中継を、デカイばかりで、ノイズの多いモニターで垂れ流している。
場外馬券やらダフ屋で、買った券を握りしめて、ここで試合観戦しながら一杯やる“賢い”客は存外に多い。
誰も彼もが、派手なリアルバトルの流れ弾で死ぬのが乙な物とは思わないのだ。

レギュラーゲームのプログラムが全て終わったこの時間は、ハイライトのVTRが流れている。
「・・・も、出ましたね!スパイラルヘルが!
おまけに、挑戦者が、ザ・クイアリーナのランク7、バードケイジと来れば、ファンならずとも試合に釘付け!」
派手なコスチュームで、興奮気味に捲くし立てる解説者から、画面が、アリーナに切り替わった。
男たちは、グラス片手に座りなおす。

試合開始を告げる、アナウンスに合わせて、パドックから、ATが競り上がってくる。
Aパドックから上がってきたのは、黒一色で塗られた中型のAT
モニター画面が薄暗いせいもあって、細かい作りはよく解らないものの、頭部で、うっすら光るオレンジのセンサーと、左腕に取り付けられた大型の鍵爪が十二分に目立つ。
アナウンスに合わせた派手な、パフォーマンスも無く、ただ凡庸に突っ立っているだけで、その言い知れぬ不気味さが、アリーナの歓声さえトーンダウンさせているようだ。

一方挑戦者側のBパドックから上がってきたのは、グレーと白のツートンカラーに塗られた、ヘビー級14型ベースのAT“バードケイジ”
リングネームの由来である、真っ赤に塗られた、複雑なロールバーに目が行くが、仔細に観察すれば、随所に専用装備が施されてるのが見て取れる。
冷却ダクトの数から見れば、中身も相当に弄っているのだろう。

ハッチを開け、耐圧服のヘルメットを脱いだパイロットが、手を振る。

オーナー グレン=オットー

痩身に、女好きのする甘いマスク
戦時より14式に乗る折り紙付きのヘビー級使いとの噂どおり、素晴らしいマシン捌きで、急速にランクを上げる人気選手である。
湧き上がる声援に応えて、派手なウインク一つでヘルメットを被り、ハッチを閉める。

「スパイラルヘルとの、マッチメークは、望んで出来る物ではない」

確固たる実力を持つ選手にだけ、正体不明のマッチメーカーから、アプローチが有る。
詳細を明かさぬ事を条件に、上位選手では在り得ないレートが組まれ、破格のファイトマネーが支払われる。
勝利時に支払われるエクストラのファイトマネーは、通常の10倍とも20倍とも噂され、アプローチを受けた殆どの選手が、その挑戦に応じるという・・・


アリーナーの地下から、リアルバトル用の障害物ブロックが、土煙をあげながら競り上がってくる。

ザ・クイのアリーナは、他の会場に比べて広く、実際に存在する訓練基地の施設をコピーした模擬地形で行われるリアルバトルは、特に人気が高い。

レッドショルダーマーチに続いて、試合開始を告げる空砲が鳴る!

歓声が溢れ、弾けるように、二機のATがスタートし、グライディングホイルの作動音が響く。

グレンのATは、戦闘距離を維持しながら、牽制を兼ねてミサイル3発を発射

当たらぬのが当然のように、黒いATは、機体を軽くステップさせて、やり過ごし、一気に距離を詰めてくる。

障害壁に命中したミサイルが上げる轟音と、爆煙が、アリーナに充満したタイミングで、バードケイジは、小さく旋回し、再び距離を取りながら、障害壁に身を隠す。

そのまま一気に機体を加速させ、高い速度を保ったまま、迷路のような地形を走り抜けて、黒いATの背後に回りこむ。

スパイラルヘルは、姿を消したバードケイジを無理に追わず、戦闘姿勢をとり、爆煙の残る広場に停止したままである。

黒いAT背後の障害物から横っ飛びに現れたバードケイジは、不意打ち気味に、銃身を短く切った22式マシンガンを発射する。

初弾が装甲板に弾かれた刹那、黒いATは、素晴らしいステップで180度向きを変え、小刻みに機体を揺すりながら、一気に距離を詰めてくる。

バードケイジは、肝を据えたのか、22式に加え、ボディ前面の11㎜機銃を、発射して、黒いATを迎撃する。

スパイラルヘルは、右手に握ったマシンガンで応戦する使事も無く、200m近い距離を一気に詰め、左手装甲板に取り付けられた鉤爪を振りかぶる。

グレンは、マシンガンを盾にしながら、右に機体を横滑りさせ、迅速に回避行動をとらせる。

通常の敵ならば充分間に合うタイミングだが、黒いATは、存外に速い。

更に迫る鉤爪は、腕に取り付けられた装甲板ごとスライドし、一気にそのリーチを伸ばしたのである。

おそらく1m近くは伸びているであろう

激しい火花と轟音を伴って、ボディ左側のロールバーと腕がもぎ取られ、宙に舞った。

しかし、バードケイジは、一歩も引かず、通常のH14には装備されていないターンピックを地面に打ち込み、右スライドから、急旋回に、持ち込む。

ヘビー級ATの重量と激しい遠心力に負けた、ターンピックが、マウントごとちぎれとぶが、お構い無しに、黒いATの背中に、思い切りバードケイジをぶつける。

体躯に劣る黒いATは、派手に宙に舞うが、空中でバランスを回復し、反転しながら前傾気味に戦闘態勢をとって着地、間髪入れず、チャージングでバランスを崩した、バードケイジに跳躍する。

こんどはかわせない

機体右脇に鉤爪が叩き込まれ、右腕が機能を停止しマシンガンが地面に落ちる。

よろけるように、距離を取るバードケイジの足にマシンガンが打ち込まれ、膝下を失った、機体は、力無くしりもちをついた。

ゲームセットだ

スパイラルヘルが、無慈悲に、22式マシンガンのグレネード管に、「鉄杭」を装填するのに合わせて、オットーは、非常脱出レバーを引き、ハッチを吹き飛ばして、コックピットから転がり出た。

無人のH14に、次々と鉄杭が打ち込まれ、引火したPR液が、小爆発を起こした。

わき腹を押さえてうずくまる、グレンに目もくれず、怒号と歓声が渦巻くアリーナから、黒いATが引き上げていくところで、再び画面は解説者に切り替わった、

「はぁーぁ バードケイジっつっても、所詮は二流なのかねぇー」

“スズメの涙”を頂いた男は派手にそっくり返り、横の男の顔を見る。
男は、荒い銀髪を掻きながらグラスに残った酒を飲み干し、相変わらず笑ったような顔で言う。
「バードケイジは、オーナーもマシンも充分一流だ、あの黒い奴が特別なのさ、
さも当たり前にやってる立ち振る舞いの全てが、一流のパイロットにもマシンにも真似できないレベルなんだよ、
あれみて、歯噛みしてる技術屋さんも、さぞかし多いだろうな」

ゆらりと、立ち上がった男の背丈は、意外に低かった。

「おぉ?もう帰るのかよ?」

「仕事がのこってるんでな、こう見えても俺は真面目な勤め人なんだよ」
上着を羽織って、カウンターに金貨を弾く。

「ロイズよぉ、おめぇと、あの“赤い奴”なら、スパイラルヘルをぶっ壊せるか???」

「・・・・さぁな」
少し口元が歪んだ。

どうやら、今度は、本当に笑ったらしい。