深度計予備回路

どこまで行けるか模型生活!
粘土でキャラドールの首をつくろう!
箱模型もつくろう!

「太田」で、叫ぶこと数回の後・・・・

2013-01-28 19:42:31 | キャモデル (いろいろ)
MGイングラム、”納車状態”まで、出来上がりました。

このパトレイバーのシリーズは、カーキットのように、ぺっかり仕上げるのがいいのか、
全高10m弱のロボプラモとして、シャドーを効かせて仕上げるのがいいのか、毎度、結論が、だせなくって、
番組含めて、非常に、好きなんだけど、手を出すのが億劫で「つくりたいけど作れない」という罪作りなアイテムなのです。

「要は、”自分なりのルール”が、決まらない」

まぁ、ヘルダイバーとか、ハンニバルあたりなら、ミリタリーキットとして、仕立てる気楽さがあるのですが、
元々、パトカー仕様で、常時、行き届いた整備と、洗車・・だけに留まらず、「主役自ら磨いている」という、98式は、なんとも難しい・・・

だもんで、コックピットまわりを こしらえながら、製作ルールを考えます。



シャドウもいれない、カーキットを意識した、光沢仕上げのまま、一旦、篠原から納車された、新車状態として、仕上げきって、
その後に、出動を繰り返した結果に、発生するであろう、削れ、擦り傷、砂塵、なんかを、暫時追加して、
広義で言うところの「事故車のプラモデル」に通じる、仕上げとすることで、アニメロボのプラモらしい「活躍感」を、目指す事としました。

「これをもって、今回のレイバーキット仕上げる、基本仕様とする」

それと並行して、立体物イングラム決定版の誉れ高い、YAMATO製1/24TOYの”60%くらい”は、遊べる感じを目標に・・・


まず、1/35イングラム、良いキットです。
細かいとこに、不満とか、不安は、ありますけど、なんせ、格好良くできあがる!
ガレージキットしかない時代から、AV98は、立体造形に恵まれてた気もしますが、
このMG版についても、最終的な出来っぷりを、手放しで放置出来る分、「余裕をもって重箱の隅を突ける」ありがたーーいキットなのです。
<MGダンバインもそうだけど、スマッシュヒットですな!

で、こんかい突いた、「重箱の隅の内容」とか、楽に仕上げるコツとか。

まず頭、
これといって、気になることもなく、普通に、かっこういいんで、
左のマルチモードアンテナの、先っちょのグレーの部分を、後嵌め式にして、マスキングサボるとか、フェイスガードの接線を、掘り込むくらい。
あと、右の軟質パーツのアンテナは、プラ棒とか、真鍮線で、こしらえなおしとくと、シャープでいいですね。
<軟質パーツは、合わせ目消すのがめんどいし、曲がるしのう・・・・
ちなみに、軟質でも、塗装はできるんで、マウント部分は、そのまま使っって問題ないですな。


今回、電飾モデルを買わなかった時点で、リトラランプも、「閉」状態で、固定に決定。
腕の取り付け開口補強部分は、金型跡ものこってて、恰好わるいので、削り落として、リベット打ち直しときました。

あと、ペリスコープは、磨き仕上げ後、黒く塗るのが、リスク高い(まぁ失敗しても拭ける、エナメルで色さしゃぁいいんですが)ので、最初に、開口しときました。
胸の冷却口のメッシュ張りとかも、しましたが、これはどっちもでよかったような・・・<横着して、かなり奥に張り込むことになったし・・・

今回出来てしまってから、後悔したのは、下部ハッチの開口範囲の拡大ギミックと、パイロットの胸にに被さる、プロテクターの追加・・・・
うーむ・・・・
もし、今後二号機つくる事があったら、頑張ろう・・・・・<それなりに しんどいキットでもあるから、よっぽどの事がないと、作らない気もする・・・・


篠原の製造プレートを、真鍮板に同梱の「シール」を、貼り付けてから切り出して、こしらえ、
ナンバープレートも、おなじく白のプラ板で・・・・・あと、ウインチは、糸巻いて、こしらえときました。


つま先ブロックの基部に、関節を組んだんですが、結論から言えば、1/24TOYのように、足甲中央に1軸入れたほうが効果高かったかも・・・・
あと、裾の、四角い落ち込みモールドを、これまた開口しときました。

高く足を振り上げたときに、太もも装甲の内側が、腰ブロックと干渉して、どうにも、危険なので、イメージを損なわない範囲で、がっぽりと、切り広げております。
股関節軸を、左右3mmくらいずつ伸ばすという解決策でも、「レイバーらしい無骨な安産体型」の強調と、可動範囲が両立できるので、悪くないのですが、
MGのすきっとした立ち姿も、捨てがたかったので、今回は、切り欠き作戦で・・・


パトライトクリヤーパーツを後嵌め出来る加工にしてくらいで、あとは、そのまんま。
あ、そだ、肩装甲後ろにある、謎の○モールドですが、勝手に、対レイバー用の、ハイマウントストップランプってことにして、クリヤーパーツに置き換えときました。
<裾の、○と□のコンビモールドも、無指定ですが、地上車両用の、ウインカー&ブレーキランプとしときました。

あと、この時代のMGキットに全般に言える、お勧めポイントですが、
ABSフレームが、予想値より脆く、完成後に破損する事が多いので、ボールジョイントの♂側が、二つ割になるような、構造になっている場合は、
指定がなくても、アロンαなんかを流して、割を一体化させて、強度を増しておく事が重要なようです。
幸い、今回は、致命的な肉抜きが行われているフレームは、なかったのですが、太ももの挟み込みフレームなんかは、プラ板で補強してあります。


全身の塗装は、真面目に下地処理の後、クリヤー吹きを平行しつつ行いましたが、その乾燥時間を利用して、今回の目玉(?)関節カバーのやりかえを始めました。

キットのパーツも、1/60シリーズに使われていた、「プラを溶解する、悪魔のような軟質パーツ」では無いので、これはこれでいいのですが、
皺も、単調だし、やらかい物とはいえ、整形品の悲しさ、やはり突っ張るわけで・・・・

深く曲げた時には、ABSフレームの保持力とゴムのコシの力比べが、常に発生し、ゴムに負けないように、限界まで、締めあげた保持力が、最終的には、破損に繋がるし、
整形品にクセもつくので、膝突きの駐機状態で、ディスプレイとかも、限りなく不可能に近い

それなりに、凝った可動フレームが与えられているのに、「イングラムのキットは動かして遊ぶもんじゃねぇ」という、残念な結論が、大方の見方かと思います。

まぁ、布の素材感に、賛否両論はあろうっことかとおもいますが、「裁縫さえ、力でねじ伏せる豪腕系プラモさん」として、ここは、縫うしかない。

ドール服に比べりゃ、鼻歌ですよ、ハイ

布は、グリフォンにもつかえる、「ちょっと色目が濃いもの」を、糸と一緒に、仕入れておきました

あとは、キットのゴムパーツをゲージにして、あるものは筒に、あるものは、箱状に、縫い合わせていくだけ。<膝とか、無駄に手間が、かかってます・・・・・

皺も寄せたいので、それぞれ、ゴムパーツより、一回り、長く縫うのが、コツですな。

で、キットへの取り付けですが、膝や肘など、単純なものは、通すだけ、あるいは、両面テープを固定するだけで、良いのですが、
基部で、回転してほしい、股関節部分や、煩雑になりやすい腰部分は、付属のゴムパーツを、取り付けジグ部分に糊シロ残して、切り飛ばし、
そのゴムパーツに、布をとりつけて、キットにフィッティングさせると、スムーズです<布とゴムパーツを糸で縫えば丈夫に出来ます。

肩なんかも、ゴムを接続する、ABS製のリングが用意されいるので、これを利用して取り付けることで、「動かして遊んだらすっぽ抜けた」とかいう、残念な状態にはならないとおもいます。

こういった、小技は、昔メカの膝裏とかでも、威力を発揮できるので、一度、針と糸を使ってみるのもわるくないかとおもいます。

あと、篠原系レイバーの肩のカバーには、脇に「締め付けバンド」が、ついてるので、薄いゴムシートの切り出しに、真鍮線をまげてこしらえたバックルつけて、「実際に」締めときました。

土曜の段階で、イングラム本体は、ここまで出来てたのですが、
昨日の日曜午後から、模型部の例会だったので、午前中息抜きに、おまけの、隊員人形も、塗ろうと思った折、

【一号機のおまけ 遊馬君】<【グリフォンのおまけ おたけさん】という、単純な公式の元、おたけさんをグリフォンのパッケから取り出・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・げ
 

「なんで人形の成型色が真っ黒なんだ! 塗るもんの手間ぁ何だと思っとるんだ馬鹿もんがぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

 と、太田節で、叫んで、手ごろに白く整形されている遊馬君塗りましたとさ・・・

「なんで、この俺が、篠原の人形なんぞ、塗らんなならんのだ・・・」<グリフォンの成型色が黒なんだからしょうがないよ太田さん・・・


↑おもったほど、玩具っぽいっポイ感じにはならんかったので、このままウエザリング無し・・・・いやいやそれはあるまい・・


↑綺麗に片ひざ付けるかが、キャラキット(およびそのデザイン)の、バロメーターになりつつありますね・・・・

2013連作企画は・・・・

2013-01-22 20:26:47 | キャラドール
で、ガンダム完成後、なんかキットを・・・・ってことで、年末からホンノリ予定していたもんを、仕入れにいく・・・そんな感じの話
市内にぷらっと出向くわけですが、ここで一つ、ちょっと気になっていたお店も覗いてみます。

ここんとこ、時々発生する、裁縫物なんですけど、ここらで、品そろえが、良くて、買いやすい手芸店を、ちくちくさがしとりまして、
インターネットで、当たりをつけた「にほんちゅーこー」という、お店にいってみました。

ちょっと、大きい手芸店は、大型商業施設内に、出廷しいてることも多くて、車でさっといってさっと買えるとこがないかな・・・とおもってたのです。
ここなら、見せ前に、駐車の箱もあるし、品揃えも良さそう。

さっそく、次の、予定に即した、お買い物を・・・・

その足で、電気屋街の中古屋さんにいって、こないだ、当たりをつけてた目的の物を仕入れに・・・・・

こんどは、これ 「1/35 AV98 イングラム」ちょっとトウがたってますが、バンダイのスマッシュヒットです。

以前にも組んだんですが、フレーム状態じゃ、かなりの、ポージングができるもんの、ゴムパーツの限界もあって、ヤマトの1/24TOYほどには、遊べなかったかんじ。

ここで、さっきのお買い物

カバーパーツを、全部縫い直して、軽快に遊べるイングラムをつくろう!!!!

で、件の中古屋さんには、何点かMGレイバーが、ころがっとりまして、「ここは一つ、電飾パーツつきの奴を!!!!」と、おもったんですが、
これって結局、胸のリトラクタブル ヴォーニングランプとかは、光らないんだよね・・・・

今時なら、チップLEDとかつかって、なんとか出来そうなんだけど、裁縫はするけど、ハンダはめんどいなぁ・・・・とか。・。。

ちなみに、中古価格4000円強

横には、素の、1号機もありおまして、これは、お得な1600円
更に横には、ちょいと箱がくたびれた、グリフォンも・・・・・

「これ 二個買っても、電飾キットと、ほぼ同じ出費じゃまいか」

幸い布は、MG レイバー50機分くらい買ってるし、「光るよりこっちのほうがいいやw」ってことで、激しく転進

グリフォンと、1号機買って帰りましたとさw

ようし!4000円で、だいぶんあそべるぞう!!!!!!!!

どっちから先に組むか思案しましたが、やっぱりここは、98式から!

さっそく、泉巡査から、ぽちぽち塗り始め、次は椅子 次は胴のフレームと作り増していきます。

C国のサイトで見れる、本編動画を、肴に、ほんのり、手を入れて雰囲気増ししたりしながら、進めております。



レイバーはシャドウ入れるか入れないか?ウエザリングはどうするか?ってあたり、まいど仕上げで、頭痛いのですが、
そのあたりも含めて、真面目に取り組んでみたいと思います。


98組んで、グリフォン組んだら、もう一個買ってきたのを芯にして、”オレイバー”とか作ってみてもいいね!!!!!

2013年最初の連作は、レイバーシリーズから!!!!!!!

今年も プラモが作りたくなるブログを・・・

2013-01-19 12:45:54 | ガンダム


で、フルバーニアン ガンダム、ウエザリングまで、完了 一件落着。

以前にこしらえた、ガンダムと同じくらい、痛めたので、ハイパーバズーカーだけボロイといった感じにはなっていないとおもいます
<別にそれでもいいんですけどね

とにもかくにも、なんとなく好きになれなかった、フルアーマーガンダムに、決着をつける事ができました。

これでいいのだ

ひょっとしてサンダーボルト効果にほだされて、MGフルアーマーガンダムに手を出す人も入るかもしれないので、ざっとだけ、キットの感想を

芯になるガンダムVer2は、説明する事もない、名キット、コアファイターの翼ヒンジに、手を加えないとしっかり遊べないのと、
短い股間軸が、めげて抜けやすいという、弱点を除けば、心配なし!
<パッケージだと、お顔が、格好良く映ってないんですけど、あごを引くと、普通にカッコウイイので、これも心配なし!

で、FAたるゆえんの装甲パーツ

装着プロセスやら、着せたときのシルエットは、非常に秀免に処理されてて、素晴らしい設計だとおもいます。
可動範囲のほうは、元のガンダムが、よく動く分、若干スポイルされますが、まぁ、それでも、これ以前に発売されている立体物とくらべれば、雲泥ですし、
「こんなに動くFAガンダム」ってだけでも、サプライズかと・・・・

ただし、件の、ゲルシートのほうですが・・・・

「やっぱし弱かったです」

ただまぁ、胸の正面装甲なんかは、ソコソコに固定されるので、接着力自体は、実用レベルなんだとおもうのですが、
細かいパーツなんかは、ちびっとしか、使用しない指定になっているのと、シート厚み分の逃げをとっているクリアランスのせいか、
「圧着しきれない」せいもあって、やっぱし取れちゃいますね。

あたしは、「まぁ脱がさない」んで、両面テープで、固定しちゃいました。

仮に、ゲルだけにしてても、固定部分とかの塗装が、テカってまうので、装着未装着の両立にあまり意味は無いのかもしれません・・
<このあたり装甲も一緒に設計されてるNT1の方が、よく出来てるんだよねぇ・・・

あと、レビューで言う「残念な所」で、はげしく同意できるのは、RX78の装備品が、一切同梱されない事ですね。

シールドなんか、何枚あっても、嬉しいものだし、ライフルやら、バズーカも、ジムに転用できるわけで、
FAガンダム単品としても、「フルアーマー且つフル装備」の絵面を実現するためにも、このあたり、ささやかにオマケして欲かったところではあります。
<ランナー割の都合で、半端にシールドやら、バズーカのパーツがついてるんで、よけいそううおもうんですよね。

まぁ、シールドの星モールドなんかは、大事にとっとくと、ジムのシールドをグレードアップできちゃいます。

いづれにしても、これで実売3500円は、納得プライスですし、
最近のガンダ模の出来に、ケチつけれる世代じゃないので、良いキットだという総評は、動かせない部分ではあります。

「なにより長くあそべますしね!!!!!!!!!!!!!」

さて、次のキットを仕入れてこないと!!!











@おまけの話
2013年になって、暫く経ちますが、ここで、あらためて、深度計予備回路の意味とか、正しい利用法とかを・・・・

もともと、人形首サイトだった頃の、サイト名は「唯緒の深度計」でございまして、

その当時の模型誌で、感銘を受けた、ジェニーの一部商品にしかなかった、可動素体に、ミサトさんの首をのっけた作例を、トレスした、
自作人形を、作り続けて貼るのを専門としていました。
<男女混在の人形ジャンルを扱う手前、ハンドルも、当て字で、性別不明感を狙ったもんとしとりまして、今をもって、そのまんまつかっとります。

その当時、キャラドールというものは、まだまだ黎明期でありまして、ドール派の人は、守備範囲の限界をそのまま、
植毛されたドールヘッドで、そのキャラクターを表現するのが、正義であり、フィギュアの人は、上から下まで、造形されたもの以外は、まがい物といった風潮・・・・・

今では、あたりまえに、受け売れられている、可動素体に造形物の頭部を与えた物体は、あまりにあまりに、ニッチなジャンルだったのです。
「だが これがいい! これを解ってくれる人が、日本の・・いや 世界のどこかに居るはずだ」と、勢い込んで、ホームページを拵えたのです。

それとどうじに、「サイトを通じて知り合う趣味人の”深さ”を、計り、自分に近い深度で泳いでいる人物を捜索する」という、ミッションも内包しており、
サイト名に「深度計」を、付けたのでした。

で、時はすぎ、造形物の頭部を与えられた着せ替え人形は、あたりまえの市民権を得、「動かせるフィギュア」なんかも、あたりまえ・・・

あたし自身、ホームページほっちらけで、「気ままにつくるプラモブログ ”深度計予備回路”」がメインになって、早数年・・・・
歳も食いましたし、世間もいろいろ変わりましたが、一個だけ、変わっていないことがあります。

それは、「自分が好きな物を、喜んでくれる人を探すこと」

精度も、テクニックも、どうということもなく、その上、研究心も向上心もない人なのは、ご存知のとおりかとおもいますが、
限られた、手駒のなかで、自分が見たいもの好きなものを、落書き帳に、描きなぐるような、感覚で、形にするのを一番の楽しみとしてしております。
<絵は描けないしね・・・・

アフターガンダムの、模型誌に夢中になっていた当時、
ページをめくりつつ、「これは いいな!!これっぽいもん(そのものじゃなく)を俺もつくりたい!」と、出来もしないのに、プラモバラバラにしてゴミばっかしつくってました。

模型誌の作例は、近くて遠い、「インスピレーションの宝庫」として、とても魅力的でした。

そして、「出来ることなら、自分も、”あーいった何か”を、発信したい」と、いうのが、ささやかな夢だったのでございます。

そんな今日、模型部展示会の、アンケートで、拙作を上げていただき、「~~~が、面白いと思った”じぶんもこういった感じのを作ろうと思う”」
「こういうのは面白そうだし、”作れそうだからやってみたい”」って、いうお答えを何通か頂き、とてもとてもうれしかったのです。
他にもお褒めの言葉を頂きましたが、子供の頃に当時の模型誌から受けた、刺激の何十分の一かを、発信できたのが、なによりうれしかった・・・・


そんな 今に、感謝をこめて、2013年、深度計予備回路の、キャッチコピーと、抱負を改めて・・・・・・・・・・・

「何度かに一度くらいは、ココロに何かをお持ち帰りしていただいて”プラモが作りたくなる”ようなブログ」を、目標にがんばります・・・こんな感じで。

それは・・・それは・・・

2013-01-14 09:35:56 | ガンダム
「どうにも、格好良くおもえた、記憶がない」と、いって憚らない、フルアーマーガンダム、

先述の通り、ガンダムのお顔と、国防色の、組み合わせが、あんまし合わない気がするのと、
そことなく、野暮ったい全体の印象・・ただまぁ、このいずれも、「おれはそこがいい」って人もいるので、あくまで、主観のお話しなんですが・・・
<自身、野暮ったさが味だと思うアイテムもおおいんで・・・

やっぱ、あれですわ、パッケの印象がすごく、残念だったことも、かなりの要因かも・・・
当時 ノリノリで、描かれれていた、MSVのパッケイラストは、どれも、粒ぞろいで、
本編未登場な、アイテムの、生き生きとした、「活躍想像図」が、なんとも「買わせる」わけでして、
単なる、バズーカの試射風景が、描かれているだけのプロトタイプドムなんか、あれだけで、肝心の出来の方が少々不安であろうとも、
レジーに「もっていかせる」オーラがでとるわけで・・・・

一方、フルアーマーガンダムは、相当に、燃えるシュチュエーションであるはずの、ジオングとの対決シーンであるはずなのに、なんとも残念・・・
躍動感も説得力もなく、右腕をひらいて、ジオングの腕を祓っているだけ・・・・という・・たぶんこれが、相当なマイナスイメージとなっている気もします。

結論
「箱絵は相当に大事です」


で、そんな どうでもいいお話はおいといて、いろいろ 思案しつつ、「そんな」フルアーマーガンダムが、配備状態までできました。
本格的な、ウエザリングは、まだですけど、「ほんのり汚れたくらい」で、とりあえず。

装甲パーツに、当時っぽい、高機動を連想させる、追加パーツを盛りながらも、
実のところ、最終的なお色の、とか、完成イメージ含め、頭の中が、かなり迷走していたのが、正直なとこでして、ゴールさえわからない太平洋一人ぼっち状態・・・・

そうはいいつつ、手は動くんで、そのうちなんとかなるだろう・・・・と、思っていたら、ふっと思いつきました。

「ガンダムに、装甲と一緒に、空間機動用装備やら、増槽を、追加したもんって・・・それは・・・それは・・・・フルバーニアンじゃないですか・・・・」

これに思い当たった瞬間に、歯車がかみ合い、ゴールが見えました。

「当時の大河原の絵面で、中身がRX78の、MSVテイストのフルバーニアンを作ればいいんだ」

ってわけで、モチベーションも、ぐっと上昇、スイスイとすすみだすの候。

ダークグレイのコンビあたりで、無難に済ますか・・・って思っていた、お色の方も、
差し戻しで、GP1フルバーニアンイメージの、トリコロールにしてみよう、ってわけで、加工と、サフプーのあと、黙々と色付けて、マーキングもしてみました。
<肩を青くするか白くするかが、思案どころだったわけです・・・・

少々、MSインアクションみたいな、感じもするけど、むりやり国防色おごったような、野暮ったさも、多少薄まって、「線の多いガンダム」に、見えるし!!!
MG化のときに、多少のアレンジが入っているとはいうものの、絵柄も基本は、当時の路線なわけで、けっこうおもしろい!

これは、「ガンダムフルバーニアン」ではなく、「フルバーニアンガンダム」なのです。



ぐじぐじ言っていた反動もあって、けっこう、お気に入りアイテムになった気がします・・・・・ってわけで、まぁ、成功!

見てのとおり、Ver2ガンダムのお下がりのハイパーバズーカーだけが、ど中古仕様になってますので、本体の方も、このあと、少々汚していきます。
<バズーカは、バックパックと干渉するんで、弾槽を180°回転させて、照準機っぽいもんをつけときました

といったところで、次回に続きます・・・・


ピーマンは好きなんですけど

2013-01-09 20:55:09 | ガンダム
さぁ、トータスやらゾイドやら、いづれも、年越しアイテムだった折、2013年の新開封アイテムはコレ!

「MGフルアーマーガンダム」

うひー めんどくさいw

いや、このめんどくささは、確信犯

・・・めんどくさいのを作りたくて買ったのである・・・そんな感じの話

いきなりの、マゾ作業発言を、日記に、吐くに至り、峠二つほど前もって越えておきました。

具体的には、定番のヒンジ加工が伴う、めんどくちゃいコアファイターつくりと、芯になる、ガンダム作り。

MGガンダムVer2の製作日記で、良いなら、この時点で、かぎりなく「でけました」といっても良い状態・・・・

もちろん、Ver2ガンダムは、大分前に拵えておりますので、初体験なサプライズなんかは無し・・・
っていうか、2度組んでも、やっぱり唸る内容の、Ver2ガンダム・・・・

すごいのう・・・・

なんせ、コアファイターの下半分むき出しで、太ももは腰に接着で、ハイパーバズーカーからスプリングで、弾を発射出来る1/100ガンダムの世代なんですから!

ガンダム本体に、手を入れたり、アレンジしたりする気は、この際なかったんで、コアファイター含め、一旦塗装まで、仕上げる事としました。
<作業の分割払いと、かかる装甲作業にむけた、モチベーションアップの為なのです。

最終的な、カラーリングもぼんやり、頭においとかないと、手につかないお話なのですが、
強引に「プロトタイプガンダムカラー」と、決めて、増加装甲は、これに組合すテスト装備って路線で、押し通す事にしました。

ちなみに、ちょいと手を入れたら、ほんとにプロトタイプガンダムに出来るので、このさいやろうかと思ったんですが、
装甲すると、「加工箇所が全部隠れる」という、端的な悲劇を呼びそうなので、流石にやめました・・・・・<マーキングもね・・・・

ちなみに、増加装甲自体は、ご存知の通り、脱着可能なのですが、件の「ゲルシート」の、保持力次第如何では、脱着不可としようと、思うておりますので・・・・

AMAZONの、レビューで、色も塗らんようなユーザーさんが、鬼の首とったみたいに、ゲルシートダメダメ剥がれる発言を連発しとるようですが、
ちゃんと脱脂(あるいは、つや消しコート)すれば、問題ない気もするんですよね!!!!

で、机に立つ、「世代には、ぐっと来る、白黒ガンダム」を、前に、改めて、MGフルアーマーガンダムの行く末を考えるわけです。

ここで、潜在的な大問題・・・・・

「あたしは、今昔通して、このフルアーマーガンダムがカッコウイイとおもったことは一度もない!!」


06Rも、デザートザクも、ジムキャノンも、Zザクも、マリンザクも、プロトタイプドムも、なんとも、好物のにおいがするのですが、
この、国防色の、ガンダムからは、ぜんぜん、いいにおいがしないんですよ・・・・・

スーパーロボットとして、デザインされた、ガンダムという物体に、当時の雰囲気リアルな着付けが、壮絶に相性がわるかったのかと分析してみる。

「だが、いまなら、子供の天敵、ピーマンみたいな、ガンダムを、美味しくできるかもしれない!!!!」

ヨドバシで、手に取った時点で、崇高な隠れミッションがあったのです・・・・

最新のMGキットとか、あらためて眺めると、どこが格好悪いということもなく、アレンジも効いてて、ぜんぜん悪くないんですけど、やっぱし良い匂いがしないんです・・・

とにかく、この、痛んだピーマンみたいな色は、やめちまおう・・ってわけで、ガンダム本体を、「頭を白く塗るパターン」としたんです。

で、くそガキに毛が生えた程度の当時、ジョニーライデンの06Rと、フルアーマーガンダムが、激突する、えかげんなTVCMを観ながらおもうてた疑問・・・

「高機動が売りの06R相手に、動きのトロイ装甲達磨の、ピーマンガンダムなんか、袋叩きじゃないか!!!!!」

ちなみに、キット添付の、最新後付設定によりますと、脛についとる、ブースター一個で、コアブースター一機くらいの推力が、エクストラされてて、
モビルアーマー並みの稼動が出来るとか・・・

「それはおかしい・・・・」と、ガンダム携帯ゲームCMのハッチさん(応援してます)、のように、つぶやき、

「装甲も大盛り、高機動も大盛りの、デラックスガンダム」に、「ちゃんと見えるよう」な、ほんのりイメチェンを敢行する・・・そんな感じの話に・・・・


例によって、どこがどうという事もない、嘘つきの嘘つきによる嘘つきの為の嘘加工なので、気のむくままおもいつくまま工作開始。

とりあえず、どことなく、投げやりで格好悪く見える原因の一つとも思える、キャノン砲付のバックパックを、やめちゃって、変わりに、高機動っぽいパックを拵えます。
具体的な説明は、困難なんですけど、ジオンの高機動バックパックと、違った、形状やら配置に腐心して見るの事・・・・
とうぜんバックパックだけじゃなく、あっちこっちに、補助エンジンやら、燃料タンクを、装着して、大河原的高機動を、全身で表現する感じが目標!

モゴモゴつくって、「前」と、「後」は、だいたいこんな感じに




06Rのコンセプトを、連邦でパクったイメージにしたいので、脛にも、大型のエンジンして、結果的に、NT4の、素案に近づけばおもしろいかな・・・と思ってます。

さぁ、例によって例の如く、どんな感じになるかわからない、イキアタリバッタリガンダ模、2013年も、こんな感じでいくよていです。

なにより愛が・・・・

2013-01-06 09:15:49 | キャモデル (いろいろ)
で、ガンスナイパー、塗り上げときました。

サフプーの状態から、ちょいとだけ盛ってから、塗り始めました。
で、で、何色にすべしか、思案しながら、続きしてた折、「なんとか仕様は、弄りようがなくて・・・」とか、自分で言ってたのを思いおこし、
「あえて、勝手に作ってみよう!」みたいな。

じゃぁ、番組終了後に、しつらえた、リーゼ仕様ってことで、青く塗ってみよう!
オーガノイドシステムと相性もよさそうだし、なにより、愛が在る!

厳密には、青、濃青、紫のコンビカラー。

ここで

あぁ。。。。ガンスナイパー、コックピット素通しの、キャノピー仕様じゃん・・・・・とか思い出すの候

この期に及んで、標準ZOIDsパイロットさんが乗ってたら、興ざめなので、何とかせねばなるまいと・・・・・

「まぁ、失敗したら、前みたいに、帝国風の密閉使用にすれば良いじゃん」と、気楽に、リーゼっぽい物体を、つくってみたり。

で、まぁ、なんとなく、それっぽい物体が、出来た気がするので、心置きなく、青く塗る・・・そんな感じの話。

HMMの、バラけたパーツに、ぼちぼち色付けするのは、例によって、めんどくさい部類にはいるんですが、
こまかいモールドに、ちみちみ色注しするのは、けっこう楽しい・・・・

ちなみに、「卸したて」イメージでありたいので、いつものハゲハゲはやめて、パステルで洗うだけにしときました。
<いつもは、メタリック色も、注してから、いっしょくたに洗っちゃうんですが、中古色が出すぎるんで、
 あえて、洗ってから、メタリックを、注す事にしました。

で、まぁ、こんなかんじ。

色付けちゃうと、プテラスで余した、爆撃ユニットも、わりと、溶け込んでるじゃまいか。

横に、スペキュラー置きたい気分になってきたので、やっぱし、発売されたら、サイコジェノザウラー買うかのう・・・・・・










↑ 全ハッチ開放<脚のハッチが、全開しにくい・・・・


↑ 後方ミサイルサイトも、暫時解放


↑ コトブキヤより早く、リーゼっぽい物体搭載済み

賀正

2013-01-01 16:13:07 | ボトムズ(模型とか嘘設定とか)

あけまして おめでとうございます、今年もヨロシクお願いいたします。
・・・・・・・といったわけで、年が明けましたのです、そして、相変わらずに、ぼちぼちと、プラモしている新年・・・・・

で、ゾイドやりかけて、「今年もガンスナイパーで新年か」と、思わせといて、ATの仕上げをするのです、はい!

こないだの日記で、ほぼ出来上がってた折、ヨドバシで仕入れてきた、リベットを打って、アルミ線で足掛けをこしらえ、
カメラのレンズを準備したらば、早速色付け~

ボトムズっぽい、ステロタイプなお色・・・・といいつつ、ちょっと、意表をついて、メルキア軍仕様にしてみました。

ATH12しかり、最新型は、メルキア軍に配備されるのです・・・・・・

色合いは、思いつきで調色、ウエザリングはいつもどおり、年末に、WAVEのボトムズデカールを買い損ねた、
ペナルティーってことで、マスキングテープを切り抜き、ギルガメス文字の、マーキングを、いくつかペイントしときました。

さぁ、今年も、いけるトコまで、プラモ拵えましょうかね。



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”ATH-14F”
大戦末期、ウットヘルト製の名機、H14に、大幅な改修が加えられた、最終量産型。
高所配置で、トップヘビーな重量バランスとなる、PRリザーブタンクと、専用クーラー、
同加圧機を、パックにして、背面に移設、余裕をもって、高性能MCを駆動できる物とした。
更に、H14最大の弱点ともいえる、前方固定式のカメラを持つ頭部を、旋回可能に改め、
不要になった、機体側面の、覗き窓が、装甲されている。
9型用のターンピックも、追加されているが、走行中の使用は、その機体重量をもって、破損するケースが多く、
停車時の、信地旋回と、精密狙撃時、高出力火器を使用する際の、機体固定に用いられる。





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おまけ
”ATH-14のお話”<ブログ過去記事からの転載(嘘設定)

ATH14
「巨大な歩兵からの脱却」

ギルガメス軍において、もっとも配備数が多いATは、ATM09型 通称“スコープドッグ”である。

両軍における同機の評価は、「汎用性に優れた、バランスの良い傑作機である」というものと、
「戦局激化の折、ATという兵器の有用性が認められつつあるなか、必要とする要素を
“極めて最低限にバランスさせる”ことに成功した機体が、その生産性も含め、
需要の波に乗った結果、爆発的に蔓延しただけである」という二つに分かれる。

ただし“AT技術の優れたフォーマット”としての9型は、その運用の模索も含め、両軍の、兵器認識を改革したことに異存は無いだろう。

9型は、一億にも及ぶといわれる配備数で予測されるとおり、
デビュー時より絶え間ない改良が繰り返されているが、皮肉にも、その機体思想を変えるには及ばず、

“矮小でパイロットスーツ無しでは気密もままならない最低限のコックピット”

“通常射撃距離において、AT携行火器が容易に貫通する薄い装甲板”

“それらを含む機体重量を稼動させる動力を内蔵するのに、最低限の補機類搭載スペース”

という、致命的ともいえる欠点が、放置されたままであった。

この“マンニミマム、マシンミニマム”といったコンセプトをもって、「 AT戦におけるギルガメス優位の状況を作り出した」という現実が、
その傾向を、現在に至るも継続させていると、推察せざるを得ない。

標準装備では「巨大な歩兵」以上の運用が困難な09型は、現場からの更なる要求に応える為、徐々にその姿を変えることを余儀なくされる。

寒冷地、亜熱帯地域といった局地任務機への改造、突撃作戦、拠点防衛にむけた重装甲化、あるいは、高機動化。

各々最低限と言われた、機体スペックは、必要な部分を、重点的に補うことで、 “巨大な歩兵”が、“軽戦車”となり、
“水陸両用車”になることを可能とした。

ただし、それら全ては、抜本的な改装に過ぎず、更に高度なフォーマットとなる強力な機体が待たれることになる。

そんな中、ウットヘルト社が、新型ATの開発に着手することとなる。

ATが、兵器として本格的に運用されて以来、9型に乗るパイロットから待たれる要望は、 H14開発開始の段階で、
ほぼ具体的なものとなっており、それらに対応する事を、急務とされた。


1 パイロットの体型を選ばない、余裕のあるコックピットスペースと戦闘環境を持つ事

2 それを内包するボディシェルは、09型以上の耐弾性をもち、充分な気密を実現すること

3 接近戦用の固定武装を標準装備すること

4 09型に困難とされる、重稼動に耐える出力を得る事

5 以上を実現しつつ、09型並の機動性を有する事

 ETC 


これらの条件を満たす為、新型は、9型の特徴とも言える”限りなく人型を模したシルエット“と決別し、異形の形状がとられた。

ボディシェルを、ワンモーションのスラント形状とし、重装甲化を容易にすると同時に、跳弾効果を得やすいものとし、
ハッチの開口ラインを、側面に移動させ“クラムシェル形式”とする事で、充分な強度と、良好な整備性、昇降性を得たのである。

このボディシェルは、内部に充分な空間を持ち、大柄なパイロットの搭乗を許容するだけでなく、
被弾変形の際にも生存率を格段に上げる事が出来たのである。

9型でいう「狭苦しい鉄の棺おけ」は、一転「軽車両並みの居住環境」を持つ事となった。

動力関係の配置も合理化され、9型でウィークポイントともなっていた、腹部配置のコンプレッサーが、被弾率の低い背面に移動され、
空いたスペースを生かして、固定式の11mm機関銃2門を、搭載することが出来た。

この機銃ユニットは、極端に前後長が短い特殊な機関部が与えられた新設計であり、
スペース効率の厳しいATに搭載する固定武装として非常に優れた逸品である反面、装弾数や作動に、聊かの問題を残している。

メインカメラユニットは、“三眼複受像機式”のものが、別体式の頭部に収められ、
顔面への直撃という、 最悪のケースにおいても、パイロットの防弾に貢献することが出来る配置とした。

しかし、側方及び、後方に大きな死角を持つものであり、ハッチ側面に、防弾硝子付の開閉窓を設ける事で対処してはいるものの、
局部的な防弾性能の緩さと、視界の問題は、最後までH14のアキレス腱となった。

(優れた狙撃兵は、大口径ライフルで待機状態のH14のパイロットを、窓越しに狙撃する事ができたといわれている。)

これに組み合わされる四肢は、曲面を多用し、優れた整形強度を持つと同時に、多少の跳弾性能もちあわせるものとし、
それぞれに、強力なMCを内蔵して、大型化による重量増加に対応している。

H14は、開発初期において、高出力化による稼動時間の短さが、問題視されたが、 後頭部に、
大型のPR液リザーブタンクを背負わせることで、解決に至った。

このタンクは、視覚的に、ウィークポイントと目されるが、その断面形状と装甲厚で、 ボディパネル以上の耐弾性を有する大変頑丈な物である。
(機体が爆壊しても、このタンクが原型をとどめているケースさえある。)

評価試験で、高得点をマークし、華々しくデビューした H14は、パワフルで打たれ強い上、
パイロットの生存率も段違いの新型として、兵士たちに諸手をあげて歓迎され、 すさまじい勢いで、配備が進んだのである。

更にこの新型ATは、余裕のある設計で、9型で対応が困難とされた、超局地仕様への改装も、比較的容易であったし、
その、重装甲を生かした“ATによる密集突撃”と言う、新しい戦術さえ可能とした。

この機体の登場をもって、ATは“二足車両”から“二足戦車”に、シフトしたといっても過言ではない。


ただし、9型に足りなかった部分を大いに補い、戦闘兵器としての完成度を上げたH14にも、問題点は山積している。

まず、09型の二倍にも届くと言われる、機体コストの問題。

更に、いくらパワーで補おうとも、末節重量の大きさは、遺憾ともしがたく、 大きなボディシェルに、高所配置のPR液タンクと、
トップヘビーな重量バランスであり、 機体重量から想像されるより自立安定性に欠けること。

先述の、カメラ形状による、視界の問題等等

皮肉な事に、H14のウィークポイントは、ほぼ全てが、09型におけるセールスポイントであり、 両機は、ケースバイケースに共存する事になる。

それぞれに搭乗するパイロットの思考も両極端であり、
14型を求めるパイロットと、09型を愛用するパイロットでは、戦術理論からして、水と油ほどの開きが有る。

では、「H14は、打たれ強いだけで、高機動戦闘に向かない 鈍い機体なのか?」

機体重量が大きくトップヘビーである事は、高機動時におけるバランスの悪さを示すことになるが、
パイロットスキル如何では、重い上体を使ったダイナミックな加重移動と、姿勢変化を利用して、
9型に勝るとも劣らない機動性を発揮する事が可能である。

「9型でなら、もっと突き詰めた運動が出来る」と言う向きもあるかもしれないが、
14型の、パイロットが、操縦技術をもって、重ATが持つ運動能力のネガを極限まで抑える事を可能とすることが出来るのに対し、
9型が内包する構造上の限界は、乗り手によって解消することが不可能な事項がほとんどなのである。

14型以降に制式となった機体が、ほとんどがH級であるという現状が、このクラスの存在意義を、強力に後押しするものと言える。


そして、9型に続く配備数を誇る14型も、常に、改良が加えられている。

ポスト9を目指し開発した、ウットヘルトの思惑とは違い、軍は当初、H14を後方支援機として採用したため、
初期型では、接近専用のアームパンチ機構や、グライディングホイルが省略されている。

しかし、実際は、最前線の突撃任務に用いられる事も多く、程なくグライディングホイルが追加されることになる。

更に、11mm機銃を持つ頑丈な機体が、近接戦闘においても非常に有効である事が判明するに至り、アームパンチ機構も追加搭載された。

その後も、改良はくりかえされ、大戦末期には、大幅な仕様変更を受けた機体が導入されている。

H14は、その製造コストの関係から、生産数に対して軍への制式導入数が常に下回る事が多く大量の余剰機が、ブラックマーケットに、流出したのである。
(この期に及んでも、上層部は、人命軽視の傾向であり、9型の配備効率を優先しているといった上層部の思想によるところも大きい)


結果、反政府組織や、私設軍隊の多くが、H14を装備し、機体のイメージを大きく貶めているという現実は、真にもって遺憾と言える。