シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0297■久しぶりに喰ったぜ

2007-08-29 | ガン闘病記
いやぁ、わりぃ、わりぃ。きのうUPしなくて。別にヘタってたわけじゃないんだ。
いつもの通り、アイツのせい。天気はいいし、けっこう元気だったんだぜ。もっと痩せちまったけどね。じゃ、後出しだけど、よろしく。
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かれこれ2週間ぶりかな?おいら喰ったんだ。
連れ合いが新しいネコ缶を買ってきて、アイツがおいらの前に置いた。最初はなんだかわかんなかった。ずっと自分で喰ってなかったからね。
グッと目の前までボールを持ってこられて、いつもだったらここで後に下がるんだけど、ちょっと違うにおいがして、つい顔を前に・・・

口にひんやりしたものが当たった。
そうか、喰いもんか・・・
舌を出してチロチロチロチロ・・・・
まぁ、喰ったっていうより舐めたんだけど、自分で口にしたのはホント久しぶり。

アイツらは大喜び。
これから毎日いろんなもんを持ってくるだろう。ひつこいからね。
だからって喰えるかどうかは、おいらにだってわかんないけど、喰ったほうがいいとは思うよ。やっぱ流動食は苦しい。しないでいいんだったら、絶対にしたくないさ。
苦しくて涙が出るときもある。鼻水が出るときもあるな。口の周りも痛くなってきた。

でも、舐めてるだけじゃ腹はいっぱいになんない。ぜったい、なんない。
やっぱ、流動食しかないんだろう。
二本足がいなかったら流動食なんかない。だから、1匹で生きてる野良猫だったら、おいらはもう生きてないってことだ。

「お腹が空けば食べるだろう。」
って思うかもしれないけど、そうはならないのさ、四つ足の場合。
喰えなくなったら、ホントに喰えない。そのまま生きられなくなったとしても、喰えない。
2回も喰えなくなったおいらが言ってんだから、ホントさ。

なんでかって?
それはおいらにもわかんない。
四つ足には「なんで」はないから。
そういうもんなのさ。

(ゴメンよ。喰えないもんは喰えないんだ。何回持ってきてもらってもね。そういうときはこうやってお尻向けて「ごちそうさま」なんだ→)

(つづく)