シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0276■連れ合いのお見舞い

2007-08-02 | 猫の海外暮らし
ノドがくっつくあのコワい感じは、あれからもう1回あった。
でも、アイツもおいらも初めてのときほどコワくなかった。なにが起きたか、わかったからね。そのせいか、そんなに苦しくなかった。こうやってガンに慣れてくんだろうね。
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「ピッピ、どうかニャン?元気かニャン?」
と、連れ合い。どうも連れ合いは『ニャン』ってつけると、おいらたちに通じると思ってるらしいけど、そんなのあってもなくても、一緒だって。単純だよな。

「元気出すニャン、しっかりだニャ~~~~ン。」
しっかりしてるつもりだけど。自分で喰うし歩くし、トイレも行くし寝るし。
ガンの前と変わんないぜ。もっとしっかりしろっ、てことか?
元気はね、いつも言ってるとおり元気なんだ。ただ、ガンだってこと。

「長生きするニャン。」
してるぜ。

「ゴロゴロもいいけど、たまには運動するニャン。からだにいいぞ。」
ゴロゴロ?うんどう?
おいら、四つ足なんだけど。

「風呂入ったり、顔洗ったりもいいぞ。きれいにするニャン。」
ふろ?! んなもんで、きれいになるか? 舐めるのが一番さ!顔なんか、もう一日中掃除してるぜ。ナメナメペロペロ。目ヤニなんかぜんぜんないもんね~。
そっちこそ、もっとキレイいにするニャン、
舐めろニャン!


(↑ちゃ~んと、いつもキレイにしてんぜ。二本足だって「舐めたみたいにキレイ」って言うじゃないか。やってみろよ。あ~、ペロペロ)

「たまには歯を磨いてみるとか・・・」
あの~、おいらもう歯ないんだけど。

「いつも心配してるニャ~ン♪」
そりゃ、どうも。

「優しい飼い主だニャン♪ そう思ってるだろ、ピッピも?」 
「・・・・・・・・・」

(つづく)