シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0208■頑ネコ 

2006-11-07 | 猫の病気
これ、メルマガ読んでる二本足が送ってくれたんだと。
アイツと連れ合いはゲラゲラゲラゲラ。
「ハロー♪ハロー♪ママ♪ママ♪ なんでもいいからしゃべって~☆」
いい気持ちで昼寝してんのに、うるさいな~。
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「おー、チャッチャ!生きてたか?」
「また会えたね~。よかった♪」
「元気だった?腰抜けてない?」
「ママ、チャッチャ、歩けるよ!」

ガヤガヤ帰って来たアイツらは、みんなでワッとアニキを取り囲む。やっと外に出られると思って玄関に行ったアニキは外に出してもらえないまま、抱っこにナデナデだ。こういうときの抱っことナデナデはけっこう大変なんだ。外に出てトイレがしたいからね。最近、アイツらがずっといなかった日はいつもこうだ。

糖尿病のアニキのケットウチが下がって大変なことになってから、アイツらはアニキに、
「長生きしろ!」
「死んじゃダメだ!」
「しっかりするんだ!」
と、そりゃウルサイのなんのって。しかもケットウチを下げないための「喰え喰え作戦」で、アニキはボールを持って追いかけ回されてる。誰もおいらにはボールを持って追いかけてこないぞ!

そりゃ、アニキが元気なのはいいことだけど、ケットウチが下がらなけりゃいつも通りなんだ。だから喰いたくないときだってある。
(そんなときは背中を向けて→)

それでも喰わないと、
「頑固ネコ、略して“頑ネコ”だな!」
だなんて、連れ合いにまで言われて大変だよな。

きょうはあんまり暑くもなかったし、散歩するにはいい天気だった。家中のドアも開けっ放しだから、どこからでも出入りできる。アニキはあっちのドアから出てこっちのドアから入ってと、忙しそうに行ったり来たり。水を飲みに帰ってきちゃ、また出てく。なんだかんだとほとんど外にいたんじゃないかな?

これじゃ、ひつこいアイツもさすがに「喰え喰え作戦」ができない。最後にはあきらめてボールを投げ出した。で、いつもよりず~っと遅い時間に注射してたぜ。
「わーん、どうしよう。次の注射は夜中の3時になっちゃう~~」
とかなんとか言いながら。今回は“頑ネコ”の勝ちみたいだ。
(つづく)