シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0193■おいら、ローマ人

2006-09-15 | 猫の海外暮らし
最近あったかくて、おいらはけっこうマジメに見回りしてる。
でもアニキはベッドで寝てばっか。
ちょっと元気ないな~。
おーい、出てこいよ。気持ちいいぜ。
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ニュージーランドにまた春が来た。
ポカポカあったかくなってくるのが春なんだと。確か3回めだよな。
寒くないからもう前みたいにガツガツ喰わなくてもいい。
でも、アジとかあるとつい喰っちまうんだ。

ところが春は毛が抜ける。
気になるからよく舐めて毛を取るんだけど、それがどうしてもお腹に溜まる。溜まった毛でムカムカする。ムカムカしてるとどうなるか?
吐くんだよ。
ゲーってね。

きょうもアイツらのベッドで吐いちまって、アイツがワーワーいいながら片付けてたぜ。
「やーねー、ピッピ。吐くなら外で吐いてきてよ~」
とか言ってたけど、なんだかウレシそうなんだ。
洗濯が好きだからかな?

ホントはおいらだって吐きたくないさ。特に家の中じゃね。
でもグーグー寝てるときに突然吐きたくなると、間に合わないのさ。
きょうだって吐いた後、すぐに外に出されたからもう1回ゲーってやってみたけど、
なんにも出なかった。
こんなもんさ。

庭をグルッと一周してその辺をウロウロしてると、アイツが水で濡らしたベッドカバーを乾しに出てきた。ドアも開いてるし、
「もう、いっかな?」
と思って、家に入った。

すっかり腹が減ったからキッチンに行って喰い始めた。
「せっかく朝ご飯が終わってたのに、ちぇ、もう1回喰いなおしだ・・・」
ハフハフやってたら、
「おい、ピッピまた喰ってるぞ!」
いつの間にかそばにいた連れ合いがデッカい声で言ってる。
ほっといてくれよ。

「ローマ人みたいね。」
外から帰ってきたアイツが言う。
ローマジン???
おいおい、また新しい名前か?

昔、そういうヘンな二本足がいたんだと。
喰っちゃ吐き、吐いちゃ喰い・・・・
別においらは喰いたくて吐いてるわけじゃない、そんなやつらと一緒にすんなよな。

「喰っちゃ吐き」より「喰っちゃ寝」だってば。
これが一番!
フレンチドアのこっち側ってあったかくて、寝るにはいいぜ→
(つづく)