シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0190■おいらは待った 

2006-09-06 | 猫の病気
おいおい、なんだよ。自分のメルマガばっかUPしてさ。
まるでおいらが忙しいみたいじゃないか。
しばらくでゴメンよ。
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最近、アイツの頭ん中のテレビにはおいらの知らない四つ足がよく出てくる。
毛の長い茶色の四つ足だ。この辺じゃ見かけない顔。
「?」
と思ってたら、どうもそいつは病気らしい。心配してるんだ。

リンパ腫とかいうガンになったときのおいらとおんなじように、
そいつは喰ったり飲んだりしないんだと。
ふ~ん。
あのときのことはそんなによく覚えてないから、うまく言えないけど、喰えなかったし、飲めなかったんだ。
(おいら、流動食中。よく覚えてないけど→)

からだの中が熱くて苦しくて、なんかを喰うなんてとんでもなかった。
(←おいら、点滴中。これもよく覚えてないけど)
苦しくて苦しくて鳴きつづけたあとは声も出なくなった。
鳴く力もなかった。

喰えないくらいだから毛づくろいもしない。
こんなにきれい好きなおいらたちが毛づくろいしないのは、よほどのことなんだ。



においもわかんない。
音も聞こえない。
見えてても見えない。
まばたきもしない。
目はバリバリで口はカラカラ。
でも、飲めないし喰えなかった。
(点滴中は動けないようにケージの中、・・・だったらしい→)
それぐらいからだの中がめちゃくちゃだったってこと。

ケガなら舐められるけど、からだの中じゃ舐めらんない。
おいらは待った。
舐めらんないなら、熱いのと苦しいのがなくなるまで待とうと思った。
でも、いつもみたいにしてたら熱いのと苦しいのとで死んじまうかもしれないから、感じないで忘れることにした。


においも、
味も、
音も、
見えるものも、
アニキのことだって・・・



(↑あとは「トランスファーファクター」飲んで暗くして、ひたすら寝るんだ。でも目が覚めると家だったし、アイツらがいた。そこはちょっと覚えてる。で、また寝んのさ。待つには寝るのが一番。)

信じらんないかもしれないけど、おいらたちにはそんなことができんのさ。
やろうと思えばね。それで、おいらは今でもここにいるんだぜ。

アイツが書いたおいらのガンの話はコッチで↓
「ペットプロジェクト」
「ペットプロジェクト その2」
「ペットプロジェクト その3」
(つづく)