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🅼‐4.病気にならない生き方(4)~「流行の健康法にはウソがいっぱい」から

2022-04-16 07:00:00 | 🅼医療・健康本~本要約

 第1章 常識を信じていると危ない!の「流行の健康法にはウソがいっぱい」を要約します。



 健康の維持・増進のために定期的な運動、サプリメントや漢方薬、食事内容に気を使っている人も多いと思う。しかし、今行っている健康法が本当に効果のあるものか、自分の健康状態をチェックすることが必要。なぜなら、一般的に健康によいといわれているものの中に、実際には害を及ぼすものがたくさん含まれている。特に食に関する健康法には、かえって健康を損なう危険を含んだものが少なくない。

① 腸のために毎日ヨーグルトを食べるようにしている。
② カルシュウム不足にならないよう、毎日牛乳を飲んでいる。
③ 果物は太りやすいので、ビタミンはサプリメントでとるようにしている。
④ 太り過ぎないように、ご飯やパン等炭水化物は避けるようにしている。
⑤ 高タンパク低カロリーの食事を心がけている。
⑥ 水分は、カテキン豊富な日本茶でとるようにしている。
⑦ 水道水は、残留塩素を抜くために、必ず一度沸騰させてから飲んでいる。  

 これらはどれも一般的に「健康によい」と言われているが、胃腸内視鏡医の立場からいうと、これらはすべて胃相・腸相を悪くする「間違った健康法」である。例えば毎日ヨーグルトを食べている人で、よい胃相の持ち主にあったことがない。アメリカ人の大半は毎日たくさんの牛乳を飲むが、非常に多くの人が、骨粗鬆症に悩まされている。また、カテキンの豊富なお茶を毎日飲み続けている人は、とても悪い胃相をしている。胃がんの前駆症状ともいえる委縮性胃炎を起こしている人が多い。胃相・腸相の悪い人に健康な人はいない。

 緑茶を例にすると、確かに殺菌作用抗酸化作用があるといわれ、この点ではよい飲み物である。そのため、日本茶をたくさん飲んでいれば長生きする、がんの予防につながるといった先入観から多飲する傾向がある。ところが、お茶に含まれるカテキンがいくつか結合すると、「タンニン」に変化。タンニンは、非常に酸化しやすい性質をもっており、熱湯や空気に触れることによって、容易にタンニン酸に変化する。そして、このタンニン酸は、たんぱく質を凝固させる働きがあり、このタンニン酸が、胃粘膜に悪い影響を及ぼし、胃相を悪くしているのでないか。
 事実、タンニン酸を多く含むお茶(緑茶、中国茶、紅茶、コーヒー、どくだみ茶、杜仲茶など)を常飲している人は、慢性の萎縮性変化or萎縮性胃炎になり、胃がんになりやすいことがわかっている。(※2003年9月、日本癌学会において三重大の川西教授らが、「カテキンによりDNAが損傷する」というレポートを発表)。さらに、お茶がもたらす危険なことは、市販のいお茶の多くはその栽培過程で農薬が使われていること。残存農薬やタンニン酸、さらにはカフェインの影響を考えると、お茶を水代わりに飲むのはおススメできない。


お茶の好きな人は、①無農薬栽培の茶葉を使い、②空腹時は避け、③食後に飲むこと。④1日に2~3杯程度にとどめるようにする。

よい働きをする成分が含まれているかといって、それが体全体にとってよいこととは限らない。「木を見て森を見ず」の如く、食べ物もそこに含まれている一つの成分だけを見て、体によいとか悪いとかを決めることができないので注意すべきである。

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