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アテネで騒乱、選挙前に不安拡大 高齢者の自殺きっかけ

2012年04月05日 | 国際 ヨーロッパ
アテネで騒乱、選挙前に不安拡大 高齢者の自殺きっかけ

 ギリシャの首都アテネの国会前広場で4日朝、77歳のお年寄りの男性が生活苦を訴える遺書を残し、短銃自殺した。これをきっかけに、政府の財政再建策に反発する約2千人の群衆がアテネ中心部に集まり、一部が警官隊と衝突した。4月末にも想定される総選挙を前に、社会不安が広がっている。

 地元紙カティメリニなどによると、亡くなったのはアテネ在住の元薬剤師クリスツラスさん。目撃者によると、通勤客で広場が混み合う午前9時前、「借金を子どもたちに残したくない」と叫び、銃で頭を撃ち抜いた。

 手書きの遺書には「ゴミ箱から残飯をあさったり、子どもの重荷になったりする前に、威厳ある最期を迎えるにはこうするしかない」などと記されていた。また、欧州連合(EU)などの支援の下で増税や年金額の引き下げを続ける政府を、ナチスのギリシャ侵略に協力した政治家に重ね合わせて批判する表現もあったという。

 男性は年金暮らしだったが、政府の財政緊縮策で支給額が引き下げられていた。持病があり、薬代の工面に困っていたという。

 男性は、昨年夏から緊縮策への抗議デモに加わっていた。国会前広場は反政府デモの中心地。広場には彼を追悼する人々が集まり、「ひとごとではない」「自殺ではなくて政府による殺人だ」と声を上げた。一部が過激化して投石などを繰り返し、警官隊が催涙弾で鎮圧したという。

 パパディモス首相は「国難に際して、私たちはみな失望の中にある隣人を支えなければならない」とコメントした。

 ギリシャは3月、EUなどからの追加支援にこぎ着けた。だが、厳しい財政再建策への国民の不満は強く、現政権を支える既成の2大政党の支持率があわせて4割弱まで下落した。これに対し、財政再建策に反対する左派政党3党の支持率が上昇し、4割近くと伯仲している。

 3日には、ギリシャがユーロ圏に加盟した当時の首相宅近くで小型の手製爆弾が爆発するなど、社会的な不安が再び高まっている。(ローマ=石田博士)


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