オランダのアムステルダムで開催中の展覧会「クリミア-黒海の黄金の島」では、クリミアの博物館の貴金属、金細工、宝石、スキタイ時代の品物など、貴重な 品々が展示されている。その中には、1世紀初頭の珍しい中国製の漆塗りの箱もある。これは、世界の最南部で発見された中国製の品だという。展覧会のキュ レーターを務めるワレンチーナ・モルドヴィンツェワさんはこれらの展示品について、クリミアでは様々な文化との交流が非常に盛んだったことを物語っている と述べ、次のように語っている。「クリミアに関するこれほど大規模な展覧会が開かれたことはありませんでした。私たちはシンフェローポリにあるタヴリーダ 博物館、バフチサライ自然保護区、ケルチ自然保護区、そして昨年ユネスコの世界遺産に登録されたヘルソネスの、クリミアの4つの博物館の貴重な代表的展示 品を出品しました。展覧会は大成功しました。コレクションのカタログは、完売しました。」
マスコミは最近、もしオランダが展示品をウクライナ文化省へ輸送した場合、それらの品々はクリミアへ返還されない恐れがあると報道した。その場合、推定価 格数十億ユーロといわれる貴重な品々は、伝説的なスキタイの黄金コレクションのように行方不明となる恐れがある。スキタイの黄金コレクションは、現在のウ クライナ大統領ヤツェニュク氏が、国際通貨基金(IMF)から融資を受けるための担保として、秘密裏に米国へ運んだという噂も流れている。問題は、貴重な 所蔵品の輸出許可をウクライナ文化省が出したということだ。ウクライナ政府がキエフの税関で、クリミアの展示品を差し押さえる恐れもある。
アムステルダム考古学博物館の依頼により、クリミアの展示会は9月まで延長される。クリミアは展覧会閉幕後に、全ての展示品が無事にクリミアへ返還されることを願っている。
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