謎の親ロ派指導者=元ソ連軍人か-ウクライナ東部
【ドネツク(ウクライナ東部)時事】欧州安保協力機構(OSCE)の軍事監視要員や記者を相次いで拘束するなど、親ロシア派武装集団の行動が先鋭化する ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクで、「暫定市長」を名乗り武装集団を率いるビャチェスラフ・ポノマリョフ氏に注目が集まっている。ソ連時代に軍に 勤務していたと報じられているが、その経歴は謎に包まれている。
鋭い目つきが特徴的なポノマリョフ氏は、黒い帽子に黒いパーカーを多く着用。自 動小銃を持ったメンバーが厳重に警戒する占拠庁舎で、積極的に記者会見を開き、「暫定政権はファシストだ」と激しく攻撃する。拘束されたOSCE要員が 27日に記者会見した際も同席して不敵な笑みを浮かべていた。
AFP通信によれば、ポノマリョフ氏は1965年にロシア人の父とウクライナ人の 母の間に生まれた。ソ連海軍に勤務し、特殊作戦にも従事していたが、90年に退役した。スラビャンスクではロシア特殊部隊が活動している可能性が指摘され ているが、同氏はこれを否定している。
ポノマリョフ氏は暫定市長を自称する前はせっけん工場を経営していたというが、人口約11万人のスラビャンスクで、同氏のことを知る人は少ないという。(2014/04/28-15:02)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます