洪水で地雷流出も＝住民に危険の恐れ－ボスニア

洪水で地雷流出も＝住民に危険の恐れ－ボスニア

 

２０日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ近郊で、洪水が引いた後に地雷を探索する地雷処理専門家（ＡＦＰ＝時事）

　【ベルリン時事】バルカン半島で発生した記録的な洪水により、ボスニア・ヘルツェゴビナで１９９２～９５年の内戦時に埋設されたまま、処理されていない 地雷が流され、住民や救助隊員に危険が及ぶ恐れが出てきた。ボスニア地雷除去活動センターは、爆発物のような物体を発見したら近づかず、当局に連絡するよ う呼び掛けている。

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　同センターによると、９９年時点で国内に推定７５万個の地雷が埋設されていた。その後に除去が進み、今も埋まっているのは１２万個。地雷が残る地域も、国土の２．４％に当たる１２００平方キロの範囲に絞られた。
　 ところが、今回の洪水や地滑りで地雷が移動した可能性が浮上。また、地雷原を示す標識が流され、住民が知らずに入り込んで被害に遭いかねない状況になって いる。同センターのオラホバツ副所長は、時事通信に「地雷がどこに埋まっているか分からない内戦直後と同じ状態」と語った。（2014/05 /21-14:24）