北朝鮮「衛星」：中国主席が断念迫る「発射は正しくない」
【ソウル西脇真一】第２回核安全保障サミット出席のため韓国訪問中の胡錦濤中国国家主席は２６日午前（日本時間同）、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領とソウルの青瓦台（大統領府）で会談した。青瓦台高官によると、中国側は北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告に対し、深い憂慮を示したうえで「衛星発射は正しくない。（発射を）やめさせるよう努力している」と述べ、北朝鮮に断念するよう迫っていることを明らかにした。また、オバマ米大統領は２６日午前、ソウルの韓国外国語大で演説し、北朝鮮が打ち上げを強行した場合、栄養補助食品支援の取りやめなどを念頭に「挑発行為に対する見返りはない」と警告した。
韓国側の説明によると、中韓両首脳は約４５分間会談し、北朝鮮の「衛星打ち上げ」は朝鮮半島の平和と安定、北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議の再開に否定的な影響を与える可能性があるという認識で一致し、北朝鮮に自制を求めた。その中で胡主席は「北朝鮮は（軍事ではなく）民生の発展に力を入れるべきだ」などと述べ、軍事力強化よりも経済難克服に全力を傾けるよう促した。
北朝鮮の友好国である中国が、衛星打ち上げ目的であっても、長距離弾道ミサイル発射と同一技術を使うようなロケット発射を否定したことで、北朝鮮は厳しい立場に追い込まれた。
一方、オバマ大統領は、北朝鮮の新指導者、金正恩（キム・ジョンウン）氏に向けて直接呼びかける形で「米国はあなたの国に敵意を持っていない」と訴えた。そのうえで「さらなる孤立や制裁強化を招くだけだ。挑発行為に対する見返りはない」と強調した。
毎日新聞 2012年3月26日 13時28分（最終更新 3月26日 13時40分）
【ソウル西脇真一】第２回核安全保障サミット出席のため韓国訪問中の胡錦濤中国国家主席は２６日午前（日本時間同）、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領とソウルの青瓦台（大統領府）で会談した。青瓦台高官によると、中国側は北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告に対し、深い憂慮を示したうえで「衛星発射は正しくない。（発射を）やめさせるよう努力している」と述べ、北朝鮮に断念するよう迫っていることを明らかにした。また、オバマ米大統領は２６日午前、ソウルの韓国外国語大で演説し、北朝鮮が打ち上げを強行した場合、栄養補助食品支援の取りやめなどを念頭に「挑発行為に対する見返りはない」と警告した。
韓国側の説明によると、中韓両首脳は約４５分間会談し、北朝鮮の「衛星打ち上げ」は朝鮮半島の平和と安定、北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議の再開に否定的な影響を与える可能性があるという認識で一致し、北朝鮮に自制を求めた。その中で胡主席は「北朝鮮は（軍事ではなく）民生の発展に力を入れるべきだ」などと述べ、軍事力強化よりも経済難克服に全力を傾けるよう促した。
北朝鮮の友好国である中国が、衛星打ち上げ目的であっても、長距離弾道ミサイル発射と同一技術を使うようなロケット発射を否定したことで、北朝鮮は厳しい立場に追い込まれた。
一方、オバマ大統領は、北朝鮮の新指導者、金正恩（キム・ジョンウン）氏に向けて直接呼びかける形で「米国はあなたの国に敵意を持っていない」と訴えた。そのうえで「さらなる孤立や制裁強化を招くだけだ。挑発行為に対する見返りはない」と強調した。
毎日新聞 2012年3月26日 13時28分（最終更新 3月26日 13時40分）
