平成20年度第三回漢検一級、（十）文章題 読み問題 ～その参～

漢検漢字辞典の見出し語である重要語「前栽」の補足です。

　加納喜光（読めそうで読めない漢字2000）は、「前栽」の「前」の読みのように、本来濁る音を、特に濁らないで読むことを「澄まし読み」と言っています。彼がその例として掲載している「澄まし読み」を一部ご紹介します。

旬　　神道　　読本　　逐電　　曹洞宗

身上を潰す　　お天道様　　一切合財

　以上は全て、漢検漢字辞典の見出し語になってます。そして、彼は更に、「前栽」は、「前」が濁らず「栽」が濁るため、これを特にあべこべ読みと言っていて、この例として

傍輩（ほうばい）

を上げています。これも、漢検漢字辞典の見出し語になってます。