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癒しの旅(弥陀ヶ原)◎

2018-08-02 | 日記

今日は雄山に登ることも考えたが、ホテルの支配人から「この時期は小中学生の林間学校で登山道が渋滞する」という話しを聞き、カミサンも登山は昨年の北八ヶ岳以来ということで、ムリをせずに当初の計画通り弥陀ヶ原を歩くことにした。弥陀ヶ原は2012年にラムサール条約に登録された湿原。

称名の滝を見に行きたい。歩いて行きたいが地図のCTは登り120分、下り60分の急坂で歩いて下りるのは危険のようだ。立山からバスの本数が少ないのが問題。

天狗平から弥陀ヶ原は370mの下りだが、一ノ谷でかなり急なクサリ場が連続する。雄山登山より楽と思うが、この道は鎖り禅定という昔の修験道で、それなりの登山経験が必要。ユックリと3時間半かけて歩いた。

朝5時に目が覚めた。空も明るくなり、日の出を見に外に出る。影絵のような剱。

これは立山で多く見られるというイワイチョウかな?

5時35分に別山と真砂岳の鞍部から太陽が顔を出してきた。

後を振り返ると富山湾。左端に白山がキレイに見える。

部屋に戻り、手が届きそうにクッキリと見える奥大日岳。

奥大日岳と別山の間に剱。どこから見ても立派な姿の山。

地獄谷から立ち上るガスも。立山三山と浄土山の間に室堂のホテル立山が見える。

朝食後、ホテルを出発。道路脇のワレモコウが目に付いた。

別山を背景にソーメン滝。

弥陀ヶ原に向けて遊歩道を歩く。対面は大日岳。

振り返ると天狗平の景観。立山もお別れです。

富山湾に向かって歩く。この辺りも弥陀ヶ原というのかな?

樹林帯に入ってきた。

ササも刈り取られていて歩き易い。

弥陀ヶ原ホテルが見えて、あと少しかなと思ったが、これからが大変だった。ここから2時間掛った。対面の山は立山から薬師岳の尾根筋にある鷲岳。

弥陀ヶ原で有名なガキ田(池塘)。

立山は、富士山、白山と並ぶ日本三霊山の一つ。かつては修験者のみが登ることを許された山岳信仰の地でした。そのため山岳信仰に由来する名前が多く残っています。「ガキ田」は、池塘に生えるミヤマホタルイを稲に見立て、地獄に堕ちた餓鬼が飢えをしのぐために田植えをした場所として、「称名滝」は、滝の音が「南無阿弥陀仏」と称名念仏を唱えているように聴こえるとして命名されたと言われています。 

ワタスゲも十分に見られる。

いよいよクサリ場に。この後30分ほどクサリ場が連続する。

ギボシかな?

かなり急な下り。

シモツケ。

クサリのない岩も。滑落しないように足場に注意。

石の上をトントンと~。

斜面を横切るのも一苦労。ホテルの出掛けに支配人からクサリ場で時々事故が起きていると言われた。地図の危険マークの場所。

やっと沢に下りてきた。この後は登り。

登り返すと再び弥陀ヶ原の湿原に。

気持のよい木道歩きが続く。アチコチにチングルマの大群落があり、花の時期は7月中が良いようだ。

尾瀬でよく見たキンコウカ。

小さなガキ田がアチコチに見られるが、今年は干上がったガキ田が多いとパトロールの人が言っていた。

やっと人に出会う。ここまでですれ違った人は一人だけだった。静かなコースだがクサリ場は逆に弥陀ヶ原から天狗平に向かった方が楽と言われた。

正面は弥陀ヶ原ホテル。右は国民宿舎天望荘。

ニッコウキスゲ。立山ではゼンテイカともいうらしい。

弥陀ヶ原の入口に出てきた。弥陀ヶ原には1時間ほどの一般向き周回コースが整備されていて、バスで途中下車する観光客も多いという。

思い出懐かしい弥陀ヶ原のバス停。ここで帰りのバスの予約をする。

弥陀ヶ原は独身時代の5月の連休で四国から帰省する時、1971年に開通したばかりのアルペンルートで大町に抜けようと思ったが、弥陀ヶ原から室堂は除雪されておらず、スゴスゴと富山に引き返した思い出がある。当時も道路脇は10m以上の雪の絶壁だったが、まだ観光資源になっておらず、一般客は自分だけで他は全てスキー客だった。

国民宿舎脇から立山カルデラ展望台に向かう。

眼下が立山カルデラのようだがよく分からない。正面に美しい姿の薬師岳が見える。

カルデラとは火山の活動によってできた大きな凹地のこと。立山カルデラは約10万年前の称名滝火砕流を噴出する噴火によって形成された陥没カルデラと考えられていたが、現在では常願寺川の侵食カルデラであると考えられている

カラマツソウの群落。弥陀ヶ原にはこの花も多かった。

バス3台が国民宿舎に到着し、小学生の集団が下りた。林間学校かな?…小学生でも登れる雄山登山が混み合う訳だ。

美女平に向かうバスの途中で見えた称名の滝。

美女平からケーブルカーで立山駅に出て、称名の滝行のバスに乗り、称名滝入口に。バス停にあった案内看板。

バス停から滝まで30分近く立派な舗装道路を歩くが登り坂で結構辛い。バスが十分走れる道だと思うが~?

途中に大日岳登山口があった。この上にあるという大日平もラムサール条約の湿原。

日本一長いといわれる4段350mの称名の滝。今でも年間10cmづつ浸食が進み、後退しているという。

弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ち、称名川となった後に常願寺川へ注ぎ込む。日本三大名瀑で、名称は法然が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことに由来すると伝えられている。

立山から電車で富山に出て、駅前の「選鮮」という食堂兼居酒屋に何となく引き込まれた。流石に富山の魚は安くて旨かった。

池塘を見るなら尾瀬の方が立派だと思うが、弥陀ヶ原の方が花の種類が多いかも…?、景色も豊かでアップダウンもあり、歩く楽しみは立山かな?

弥陀ヶ原も20度前後で涼しい一日を過ごすことが出来た。富山で美味しい魚も食べられ、今日も満足な一日でした。

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2 コメント

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絶好の天候に感謝・・ (ハチロクです。)
2018-08-08 19:18:42
とても良い天気に恵まれ良かったです。日々の行ないを神様が見ていてくれたのではないでしょうか??
立山から弥陀ヶ原までお気軽ハイキングに行った記憶があります。カミさんは又行ってみたいと言われていますが、先立つものが・・なので実現していません。
羨ましいデス!!
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Re:絶好の天候に感謝・・ (o-kei77)
2018-08-10 13:07:07
私も初めて弥陀ヶ原を歩きましたが良いところですね。また立山に行きたいがやはり遠いですね。尾瀬で満足します。
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