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ペンタゴン・ペーパーズ(映画)

2018-04-05 | 映画・演劇

副題に「最高機密文書」が付いていて硬い映画かなと思いながら見てきた。硬く難しい映画は歳とともに避けるようになり、気楽な映画を見るようにしているが、その意味ではこのような映画は久し振り。

ベトナム戦争の極秘文書がテーマなのでベトナム戦争を知らない世代に受けいられる映画なのか気になった。9:15の上映で観客は10数名だった。

1971年(昭和46年)にランド研究所から持ち出されたベトナム戦争を分析した極秘文書には、アイゼンハワー時代から関与してきた歴史や、10年前に既に敗戦を予想していたことが書かれていたそうだ。昭和36年にはアメリカはベトナムで敗戦を覚悟したことになるが歴代の大統領が止められなかったという。

10%はベトナム人民のため、20%は共産主義の防波堤のため、残りの70%はアメリカが戦争に負けた大統領になりたくなかったため…?

戦争に負けることを知りながら、撤退するまで何十万人の若きアメリカ兵が死んでいったが、その責任は…?

記事掲載中止の命令を受け、逮捕や倒産の危険を意識しながら戦ったワシントンポスト女性社主の心情に感動しました。

後半1/3から緊張しながら見たが、よい映画でした。

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のもとで、メリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカー俳優が初共演を果たした社会派ドラマ。

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべく奔走した人物たちの姿を描いた。

ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。

記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。第90回アカデミー賞で作品賞と主演女優賞にノミネートされた。

国会で決裁文書の改ざんが問題になっているが、官庁では決裁された文書が書き直せる仕組みがあることに驚いた。

役人が権力者に媚びるようになれば、役人ばかりでなく、政治家も国も堕落していくだろう。

おかしなことをすれば必ず表面化するということを心に刻んで、謙虚に正直に仕事をしてもらいたいものだ。

この映画を見て、権力者に嫌われるジャーナリストほど存在価値があると感じた。

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