Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

欧米人に尋ねられる日本人の宗教観

2021-09-08 | 大学・仕事

わざわざブログに宗教観を書くべきかどうか悩んだんですが、
表面的な部分だけ、ざっと書いておきますね。
別に賛否は全く求めていません。

日本って一体何の宗教?
と思っている欧米人は多くて、
これまでも質問されたことは何度もあります。

一般的に「仏教」か「無宗教」だと思われていることが多いですが、
私は「仏教でも、無宗教でもない。」
と答えます。

仏教はインド由来で、中国から渡ってきた宗教ですが、
元々の仏教的要素、
日本の仏教にはないでしょ?

「無宗教」って、何も感じない
何も考えないアホみたいじゃん?

私が人生の半分以上をアメリカで住んで感じることですが、
日本は日本国全体に、
満遍なく「日本教」みたいな独自な捉え方があって、
それは「八百万の神の神道」と「武士道」を兼ね揃えたものだと思っています。

なので、キリスト教やユダヤ教、イスラム教のような
一神教は浸透し難いし、
まあ、文化や食文化みたいなところだけは真似る感じで広まるんだと思います。

日本人は自然界において、
人間を超越する「神」なり、「パワー」なりを敏感に感じ、
独自の方法で感謝を捧げる儀式や祭り事を行い、
自然との共存をはかってきた民族で、
それは日本文化の土台になっていると見ています。
宗教とは別で、
スピリチュアル的なことや、
パワースポット、
それに関わる占いなどにはとても関心があるのも、
「神道」の流れだろうと思います。

一神教は、神を唯一に絞り、
戒律などのルールで従わせるのに対し、
日本は各々が自然界から超越した神々しいパワーを感じ、
各々が畏れ、敬い、感謝するという、
非常に調和のとれた宗教的感性が備わっているという点では、
一神教信仰の民族より、感性の優れた民なんじゃないか?
と贔屓目で見ています。

なので、欧米の宗教を、
そっくりそのままの形で日本に広めようとしても、
絶対に広まるはずがないのです。
その点を、海外から来る宣教師や伝道師は
何で気づかないのか不思議でしょうがありません。
勉強して、出直して来い!と、
思ってしまう自分がいます。

また、「死」の概念は「武士道」から来ていて、
「死」を理解した上で、「命を懸けて殿を守る」という考え方が生まれる。
「切腹」とか「仇討ち」とか、
武士道は「死」を中心に生き方を決める感じがあるなと見ています。
現代の日本での働き方を見ても、
一つの会社にずっと働き続ける姿勢は、
「忠誠を尽くす」もので、
欧米人には到底理解出来るものではないと思っています。

日本は先進国でありながら
自殺者が非常に多い国だというのは、
欧米人がよく話題にすることですが、
確かに精神を病むほどストレスの溜まる社会なのかもしれませんが、
日本の自殺者の中には今でも、
「責任をとって自害する」という認識の人もいるだろうと思っていて、
それは、欧米との「死」の考え方に違いがあると見ています。

そんなことを、
海外に長年住んでいると考えるようになるんです。
「引き」で日本を見ると、そんな風に見えてきます。

特にアラフォーを迎えた頃から、
人生のターニングポイントですから、
「自分の生き方」とか「存在意味」などを考えるようになり、
そのときに、自分の根底にある価値観は、
「神道」と「武士道」に近いかもしれないと思うようになりました。

日本的な考え方は、それはそれで素晴らしいと思っていて、
他の国に類を見ないので、
何の宗教なのか特定は出来ないけれど、
「神道」+「武士道」=「日本教」みたいな感じは、
ずっと守っていきたいなぁと思うんですね。

私、クリスチャンホームで育ったクリスチャンですけど。
「日本魂」みたいなの、
大切に持ち続けたいと思っています。

昔は日本は「儒教」ベースの国なのかな?と思っていましたが、
武士が儒教を学んで、武士道に変えたところから見ても、
日本ってそれほど、
中国的な「仏教」や「儒教」要素は受け継いでいないところから見ても、
やっぱり「神道」と「武士道」じゃない?
そのほうが、「ザ・日本のオリジナル」って感じだし、
日本には日本独自の信仰心があることを伝えたいですから。

という持論です。

そういうことを、
インタビュアーである神学生が、バシッとエッセイに纏めて誰かの目に留まれば
面白い展開だけどなぁと
思います。

ワクワク♬


夕飯は牛しゃぶサラダとマッコリ!
もう酔っぱらってます!!

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