海に行った日なんですが,「フィッシュ,イビ(海老),アコ(蛸)」とスーパーマーケットの魚売り場に興味を持ち始めた娘を連れて,水族館に行ってきました.水族館に春行くのって初めてだったのですが,思った以上に大勢の人たちで賑わっていました.
ストローラーなしでの移動なので,随分ラクになりました.
娘はよく歩きます.
大きなクラゲの水槽に囲まれているコーナー.
たまたまここが空いていて,この青い神秘的な場所で,
子供たちは鬼ごっこ始めました.
なかなかできない体験かも….
アシカショーも大盛況.
最前列に座るのは躊躇って(ちょっと怖い…),前から2列目の席に座りました.
でもアシカの喉の奥まで見えちゃう距離で,子供達大喜び.
セイウチによじ登る2人.
去年も同じことしてたな…(1年前).
セイウチの体当たり
空いてたのが幸い.
子供ら,面白がっちゃってここから離れようとしません.
息子とセイウチ,ガラス越しのキッス(?).
ここからちょっと真面目な話.長くなるけど,書いておこうと思います.
この日,私自身目標があって,「子供達を叱らない,イライラしない,急かさない,息子が望むならずっと手繋ぎと抱っこをしてあげる」という目標だったんだけど,無事丸一日,帰宅後もずっと実行できました!アシカショーのときに私の膝に座りたがった息子だけど,娘がやきもち焼いて仰け反ってキィキィ怒るので無理だったんだけどね.それ以外はずっと手繋ぎと抱っこ.
4~5歳育児って,2~3歳育児の我が侭が罷り通るのとは違う(社会の?)雰囲気があって,4~5歳児はある程度の躾もできてて当然,ルールもモラルも知ってて当然という感じ.殆どの子が何らかの学校へ通っているし,お稽古事を沢山する子としない子が別れてくる.NYの場合は一人で寝る子がほとんどだし,上なり下なり兄弟姉妹のいる子が圧倒的に多い.いろんな経験の中で嘘をつくことを覚えるのもこの時期.しっかりしている子は6歳児のような行動をとる反面,幼稚な子はまだ3歳児止まりな感じで,個々の差が大きく出てくる時期だなぁと今になって思う.
2~3歳時期は「魔」の時期だからということで,ギャーと愚図ったり騒いだりしても周囲も寛容だし,私も「仕方が無い…」という諦めというか,覚悟があったから気持ち的にラクだった.私にとっては4~5歳児からのほうが難しく感じるようになった.
ずっと,私の息子に対する接し方が厳しすぎるんじゃないか?冷たいんじゃないか?と悩みつつもよく分からないので行き詰まっていた.でもやっぱり間違っていたと思い今になって後悔している.先日あった息子の学校の懇談では,何も悪いところはなく,息子の素行(ルールやモラルをよく理解しているらしい)をとても褒められ,正義感と1つのことに取り組む集中力が長けていると言われた息子なのだけど,やっぱり家ではグズだし,ルールどころか言うことも聞かないし,学校と家での態度がぜんぜん違う.先生は「家の中でも外でも良い子だったら息が詰まりますから,外でどう振舞うべきなのか分かっているならそれでいいんです.家ではしっかり愚図らせてあげてください」と言われた.でも何かが違うような気がしてならない….私の息子への接し方の何かが間違っているんじゃないかな?って.
ふとね,4~5歳児でももっともっと甘えさせてあげたほうがいいんじゃないかな?…と直感的に感じた.特にうちの息子は格好付けだけど甘えん坊.変なところでしっかり者だけど,変なところで物凄く梃子摺る.今までももっと甘えさせてあげればよかったんじゃないかな?と.根拠はないけど,そう感じたから,この日はそうしてみようと思った.
とりあえず今日一日試してみて,それが息子のために良いという手応えを感じたら,今後も続けてみようかなと.
「ずっと一緒にいるから大丈夫.ずっと世話してあげてるから大丈夫.」と思い込んでしまうのは専業ママの陥りやすい過ちなのかな?だったら私,本当に嫌な母親だったと思う.
この日一日中,息子と手を繋いで,抱っこして気づかされたのは,今までは息子がウロチョロ歩き回って怪我をしたりぶつかったりしないために手を掴んで引っ張っていたときのほうが多かったこと.息子にじっとしていて欲しいときに抱っこしてたということ.3歳あたりから体重も重たくなってくるし,「もうお兄ちゃんなんだから」と言い聞かせたりしつつ,いつの間にか,愛おしくて,ずっと肌が触れていたいから手を繋いでいたのは違ってしまっていた….こんなんじゃあ愛情も何も伝わらないどころか,縛り付けられるような苦しい思いだっただろうな…って深く反省した.
この日は,愛情を持って息子と接してみると決めた(いつもそのつもりだったけど…).手を繋がなくてもいいようなところでも,抱っこなんか必要ないところでも,「お母さんはそうしたいの」と言って,ずっとしてあげてみようと思った.もうすぐ5歳の息子は嫌がるかと思ったら,ちっとも嫌がらない.嫌がるどころかルンルン♪で,「お母さん,お母さん」と用も無いのに私の顔を見上げては下手なスキップを始めるほど.
息子は,とっても寂しい思いをしていたのかもしれない.特に下の子を妊娠したあたりからだと思うから,彼是2年半ほど前から….
帰宅の車の中で,「今まで行ったところも楽しかったけど,今日は一番楽しかったね!」と息子が言ったのを聞いて,涙が止まらなくなった.家に帰って,「今までのお母さん嫌だったよね.ごめんね.」と抱きしめて言ったら,「うん,いいよ」とあっさり息子.子供のほうが一枚上手….
子育てって,社会の常識や巷の流行,教育の柵,周囲の目,(我が家の場合,親戚の比較),日本的子育て,アメリカ的子育てなどあれこれ気にすると「難しいぃ~」と感じるのかもしれない.本来2歳児も5歳児も同じ.「子育て」は簡単で「おもいっきり可愛がってやる」ただこれだけのことなのに,どうして見失ってしまったのかと思った.
この思いを旦那に告げた.旦那も賛同してくれて,今まで以上に息子とスキンシップをとるようになった.息子が嫌がってるのに一緒に添い寝したりして…(笑).
夫婦で我が子の接し方の根本を変えてみます.またこの気持ちを忘れてしまうのかもしれないけど,また気づいて反省して謝って…,そんなことを繰り返しながら一緒に歩んでいくのかな?でももう,寂しい思いはさせたくない….親の愛情に「大満足!」って,そんなふうに感じてもらえるように愛情が注げたらと思います.
こんな「子育て大改革」みたいな熱い思いは初めて….