暗い政治ネタはこの辺で。為末選手が銅メダルをとった。ほんとにおめでとう。残念ながら、寝てしまっていた。生で見れなかったのがほんとに悔やまれる。だが、生でみていたら、とてつもない興奮のため、寝れなかったのも間違いない。
為末選手の
インタビューは一言一言が重い。沁みる。僕は中学時代、陸上の短距離選手だった。短距離は残酷である。一瞬で相手の力量が分かる。為末選手が8位だと思っていたのはほんとだと思う。レースの詳細はTBSでみてもらえばいいが(爆)、為末に銅メダルをもたらし、カーロン・クレメントを4位にしたのは、執念の差だ。ほんとに。最後のハードルを飛んでからの2人の動きをみてほしい。カーロン・クレメントは明らかに失速している。為末は徐々にストライドをあげて、残り3歩のところで、ストライドをマックスにした。ここが大きな賭けだった。普段の状態であれば、多分ここで転倒してしまう。だが、バランスを崩し、それを推進力に変えたのだ。そして、胸から飛び込むようにゴールしている。いつ転んでもおかしくなかった。だから、執念で、命がけで、自分でもぎとった銅メダルなのだ。転びそうになった時、耐えようとして足をすばやく出すでしょ。そんな感じ。ただ、それを380Mくらい走った状態で、出来た事の凄さを感じてほしい。400Mは陸上競技で一番消耗すると言われている。なお凄さが分かると思う。この銅メダルは、日本のオリンピック代表がサッカーでブラジル代表を倒した、それに近いと思う。知力を尽くし、体力を尽くし、環境も整い(この場合は条件が悪い)、天命をまって、あきらめきれなくて、もがいて、そして銅メダルをゲットした。それくらいすごいと思う。サッカーと違うのは、為末選手は自分でレースをコントロースしていた事。相手のペースを乱し、相手の力をそぎ、自分は最高の力を出して、勝負に勝った。だから、なお凄い。日本サッカーはひたすら亀の子のようにガードしていた。打たれても、打たれても必死にガードした。あごがあがったところ(GKとセンターバックの魔のスペース)にカウンターを一発ヒットさせた。
感動屋、感激屋のおれは、涙がでそうになった。ほんとによく頑張ったな・・・。いくらでもくじけそうな時はあっただろうに・・・。次は北京を目指すという。更にスケールアップしてほしい。研ぎ澄まされた、闘うハードラーの姿を北京でみたいな。あそこまでやれる人はいるんだよ!