Nyanyahoi's Essay

庭あり、音楽あり、食道楽あり。本館と庭と別館のエッセイ部分をまとめてみます。ブラザーズとpenchiも時折登場。

八百屋みたいなパン屋(1)

2004-06-08 20:07:46 | bread
ここのところ、縁あってお知り合いになれたパンやさんがそろって1周年を迎えた。
WさんとNさん、どちらも個性あふれるパンやさん。
どちらも、なんだか「八百屋」みたいなパン屋。


Wさんのほうは、2週に一度、2種類ぐらいをちまっと買いつつ、ブラザーズをいなしつつ、
ちょっとスローなおしゃべりの時間をもらって帰る店。
涼しげな表情と小柄ながら不思議な迫力のある女主人が焼くパンは、ちょっと面白い。

小麦育苗家のお父さまの研究開発した小麦を使い、
ワインとも縁のあるぶどうを使って自家製酵母を起こしてパンを焼く。
金土日の週末だけ、自宅の一角の赤い柱が洒落た工房で、窓越しにパンを売っている。
作るのもひとりなら、売るのもひとり。
彼女のパンはハードなパンが主で、塩梅は少々強め。ワイン好きな酒飲みの友にもなりそうなパンたち。
大きさの割には私には若干高めかな? なんて思うこともあるけど、
2週に一度の週末に立ち寄って買うぐらいなら、いい感じ。
ブラザーズが大好きな日替わりのビスケットは、スコーンのように見えてもっとざくっというか、むっちりというか、
真似できない食感が好き。
毎回ブラザーズにねだられて。

大きな通りの向こうにも天然酵母のパン屋さんがあるけど、そちらはほんわりやさしいパンで、全く違う個性。
天然酵母=身体にやさしい、そういうイメージの方も多いらしく、健康志向とか、子供に食べさせたい、とか、
そういうお客さんの話もきくそう。
Wさんは健康をメインテーマに打ち出して焼いているわけではなく、
やはり、自分の味を追っていった結果、天然酵母だったということらしい。
きっと噛みしめ系であごにもいいし、健康的だと思うけど。

このあたりの街は、結構古い街。
代々やっているようなパン屋や下町情緒あふれるカレーパンややきそばパンがおいしそうなパン屋が多い。
Wさんのラインナップは珍しい。
もっと柔らかいパンはないのとか、種類はもっとないのとか、そんな要望も届くらしい。

でも、この辺、スーパーより商店街で買いなれてる人も多い。
はす向かいに八百屋があってもちゃんと使い分けている人の多い街。
生まれも育ちもスーパーな私にはこの雰囲気、デイリーに自分のものにするのはまだまだなんだけど、
そんな方々が何でパン屋にスーパー的な品揃えを求めるんだろう?

いいじゃない、こんなパンをこれだけ、買いにくるんで。
八百屋さんみたいに使ってみようよ、なんて思ったり、してる。
不思議と、私、パン屋だけは、これとこれ、なんて、商店街的使い分けしてるみたい。



そういえば、ワインアドバイザーも兼ねているWさんの1周年&著書出版記念のパーティーに伺ってみると、
錚々たる顔ぶれ、社長さんクラスもいっぱい、老若男女、顔ぶれも多彩。彼女っていったい・・・? 
ゲスト、100人ぐらいはいたかしら。お料理取るの、ちょっとむきになっちゃった(笑)
Nyanyahoi's Cafe 'Bakery'のページ
コメント
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