第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

キーワードで思い出すフランス滞在2

2010-05-17 01:30:01 | Weblog
5.てんとう虫
まだ夏が終わったころである。夜。パリでも暑く感じるときがあったのだろう、就寝前窓を開け放していた。光にひきつけられててんとう虫が入ってきた。かわいいが、寝るときブンブンされても困る。ってことでお命頂戴。合掌。こんなことが二回あった。それ以来、夜は窓を開けないようにしている。

6.ソニアリキエル
家の傍にある。毎日学校に向かうときに前を通る。大変おしゃれだ。パリで一番ひかれたお店だ。全身ユニクロの自分ではうかと入れないが、一度だけ入ったことがある。婦人ものしか売っていないといわれた。記念に何かくれ、といったら、てんとう虫のピンバッチを薦められた。二つ買った。今持っているのはそれである。

7.39番線
もっとも気持ちのいいバス路線。途中、ルーブル美術館の前を通る。夜の美しさといったらそれは見事である。パリの記憶でもっとも美しいものだ。なお、95番線も途中まで同じコースを走る。どちらもオペラ座界隈の日本食材店と自分のアパートをつなぐ路線でもあり重宝した。

8.京子と十時屋
日本食材店だ。滞在初めの頃は他の食材店、十時屋を使っていた。でも京子にはポイントカードがあるからこっちに変えた。高校の同期に十時(ととき)という奴がいた。だから、なんとなく裏切った気持ちで申し訳ない。

キーワードで思い出すパリ滞在1

2010-05-17 01:28:04 | Weblog
1.エレン
暗い階段にぽつねんと座っていた。大きなメガネ。遠視用。どっかからふわっと舞い降りたような人だった。フランス語で話しかけてきた。わからない。と答えたら英語で話してきた。インターネットがなくて困っている、というから、自分のインターネットモデムのIDとパスワードを教えた。ありがとうと言って10ユーロ置いていった。

2.火事
未明、4時ごろ。壁越しのエレンの絶叫で眼が覚めた。その壮絶さたるや、なんというか、ぞっとした。助けに行こうとめがねをつけて、電気もつけて、きづいた。火事。部屋が煙だらけだ。壁のひびからも煙が入ってくる。遅い。窓だ。雨どいの上でエレンと合流。煙突と化した窓でひたすら救助を待った。未明、という言葉には意外と使い道があるな、と思えたのはこのときだ。

3.ヴァンエマレ Vin et maree
ヴァネマレなのかヴァンエマレなのか、正しい発音は知らない。海鮮料理屋さん。えびの串刺し料理が美味しい。前菜のスープもあったかくておいしい。料理の名前は忘れた。外務省の方々に連れられて初めて行き、当時親しかった友達の誕生日祝いにも使わせてもらった。パリに数軒ある。

4.フランクナマーニ Franck Namani
カラフルでおしゃれ。サントノレにある店で1,2を争うすばらしさだと思う。なにか記念に買おうと思ったら、ことごとく予算オーバーだった。店員は親切だった。