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空路のエボラ熱拡大懸念 検疫強化、運航停止も

2014-08-04 14:25:28 | 医療と介護
共同通信社 2014年8月1日(金) 配信

 【ナイロビ共同】西アフリカの3カ国で流行し、これまで670人以上が死亡したエボラ出血熱の空路での感染拡大に懸念が高まっている。3カ国と国境を接していないナイジェリアの政府が、感染者を確認したと発表したからだ。各国も検疫態勢を強化したり、航空便の運航を一時停止したりするなど、対応に追われている。
 「西アフリカで感染し(英国で)発症する人が出てくるかどうかが問題だ」。ハモンド英外相は英BBC放送とのインタビューで警戒感をあらわにした。英メディアは7月30日、ナイジェリアから入国した男性が検査を受けたが、感染していなかったと報じた。
 ナイジェリア最大都市ラゴスの空港では20日、リベリアから到着した男性(40)が倒れ、5日後に死亡した。これまで感染者はギニア、シエラレオネ、リベリアの国境沿いに集中していたが、ナイジェリアに空路で飛び火した。
 ナイジェリアやトーゴの航空会社はリベリアとシエラレオネを発着する便の運航を一時停止。リベリア政府は27日、検疫態勢の整った場所を除き、国境を封鎖した。
 AP通信によると、リベリアで感染した米国人の男性医師は家族と同居。家族は医師が発症する数日前に米国に帰っていた。症状は出ていないが、米疾病対策センター(CDC)は「慎重を期する」として家族の健康状態の確認を続けている。
 一方、世界保健機関(WHO)は今回の流行が過去最大規模としながらも、渡航や通商の制限は推奨していない。


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