医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

東京大空襲 <必要悪>でも、悪は悪

2015-03-12 12:20:26 | 編集スクランブル
★2万1000人を超える犠牲者を出した東日本大震災は3月11日、4年目を迎えた。
住宅の再建の遅れ、商店街の復旧、産業の復興、学校の再建など、被災地はなお課題を抱えている。
東京電力の福島第1原発の事故も収束は見通せない状況だ。
★毎日新聞の各紙面に「私の決意」が掲載されていた。
カメラマンが「笑ってください」と注文したのだろう、皆さんが笑っている。
笑顔は「希望」であり、前向きな姿の反映である。
★東京大空襲の記事も目にとまった。
10万人が犠牲となった70年前の1945年3月10日。
空襲の被災者や遺族への国家賠償を求めた「東京大空襲訴訟」の原告団が、裁判の報告書を出版した。
軍人・軍属に総額約54兆円の恩給が支給されているにもかかわらず、空襲を受けた民間人に何の補償もないのは不条理だ、と訴える。
★また、神奈川県小田原市で英会話教室を経営する米国人のブレット。フィスクさん(42)が東京大空襲を生き延びた親子を主人公とする小説「紅蓮の街」を日本語で書き上げ、刊行した。
日本人女性・晶子は空襲で母を亡くした。
「アメリカ人に忘れられるかと思うと、悲しいどころか、たまらなく怖いんです。いかも、あなたたちにとって空襲は<正しい戦争>だったからこそです!」と晶子は米国青年ジョセフに訴える。
ジョセフは「無差別爆撃は日本の侵略戦争を終わらせるために必要だった」と主張していた。
晶子は言う。「<必要悪>でも、悪は悪ですわ、ジョセフ。あなたの国は特にそれを忘れてはなりません」
空襲の実態をよく調べて書かれた小説と評価されている。















コメントを投稿