()8:48 ~ 8:53 ぶら下がり)
【厚生労働省広報室】
会見の詳細
《閣議等について》
(大臣)
おはようございます。私の方から1点ございます。違法な長時間労働を繰り返している企業の公表についてでありますが、長時間労働対策の強化につきまして、これまでも私を本部長といたします「長時間労働削減推進本部」を進めて参りましたが、今般、違法な長時間労働を繰り返している企業の指導・公表について、新たな取組を行うことといたしましたので、発表させていただきます。指導・公表する企業の基準は二つありまして、一つ目は複数の都道府県にまたがる企業で、中小企業でないもの、二つ目は違法な長時間労働が相当数の労働者に認められて、そのような実態が一定期間内に複数の事業場で繰り返されていること、この2点でございます。このいずれにも該当した場合、都道府県労働局長より企業の経営トップに対して全社的な早期是正について指導を行い、その事実を公表したいと考えております。この取組は、来週月曜日、5月18日に臨時の全国労働局長会議を開催いたしまして、私から、テレビ会議ではありますが、都道府県労働局長に対して、上記の指示をいたしたいと思っております。同日から実施をすることとしております。詳細については事務方にお聞きください。
《質疑》
(記者)
労働者派遣法が審議入りしていますが、民主党が審議の拒否をする構えを見せているなど、反発の声が根強いですが、今後どのように進めていくのでしょうか。
(大臣)
今日から審議入りをさせていただきますが、野党の皆様方も、今日は元々一般質疑をどこかで入れるということで、その一般質疑を今日やると聞いておりますので、別に抵抗されているとかということでは全くないと思いますので、十分な審議をして、しっかりと採決をしていただければありがたいと思っております。
(記者)
ブラック企業対策ですけれども、この狙いと、これを受けて改めて経済団体などに長時間労働の是正を求める考えがあるのかお聞かせいただけますか。
(大臣)
特にこれから改めて経済界に求めることはありませんが、今回は、いわゆる違法な長時間労働を強いることを広範に行っている場合については、名前を公表してでも食い止めて、長時間労働を削減していこうという決意の表れと取っていただければありがたいと思います。
(記者)
関連ですけれども、それによってどういう今までと違う効果が期待できるとお考えでしょうか。
(大臣)
やはり、名前を公表されるということを考えると企業の行動は、今までとは違ってくるんだろうというふうに思いますので、それは働く人たちのために、プラスになるように我々としてはしっかりと指導していきたいと思います。
(記者)
ブラック企業についての大臣の御認識なんですけれども、政府は多様な働き方、健康を確保した上での多様な働き方を進めていますけれども、それについてのブラック企業に対しての御認識というのはどういうものでしょうか。
(大臣)
それは今申し上げたように、違法な長時間労働であって、今お話が出たような基本的に違法に三六協定を超えるとか、そういうことをやっている場合のことでありまして、そういう企業には是正をしてもらうということしかないんだろうと思います。
(記者)
昨日、臨時閣議が開かれまして、安全保障法制の閣議決定がされました。閣議決定に携わって、内閣の一員として、これをどのように受け止めているか、また、よく分からない声が一般の方にも幅広く広がっているとの指摘もありますけれども、その点にどのように対応されていくおつもりでしょうか。
(大臣)
これは第1次安倍内閣の時に議論を始めたことでありまして、ようやくここまで来たかなと。ただ、今御指摘のように、新しいことですから、新しいことを御理解いただくには、やっぱり丁寧な説明も必要なので、これから、どこまでが限界なのかということを含めて、国会の中で審議を深めていただくと、これがやはり国民の皆様方にも御理解していただく最大、最良のチャンス、機会であろうと思いますので、これをしっかりやっていくことしかないんだろうというふうに思いますが、切れ目のない安全保障の構えをきちっと作るということは、国民にとって大事なことだというふうに思います。
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