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エボラ熱対応、インフル薬量産 

2014-10-22 13:39:35 | 医療と介護
 富士フイルム、30万人分の錠剤

朝日新聞 2014年10月21日(火) 配信

 富士フイルムは20日、エボラ出血熱に感染した患者に緊急的に使われているインフルエンザ治療薬「アビガン」を追加生産する、と発表した。感染がさらに広がった場合に備えて、約30万人分を錠剤にするという。
 アビガンは富士フイルム傘下の富山化学工業が開発した。日本では3月にインフルエンザの薬として承認され、ほかの治療薬では効果が十分でない場合などに政府の要請で生産することになっている。エボラ熱では未承認の薬だが、今回の感染の広がりを受けて世界保健機関(WHO)がエボラ熱にも効く可能性があるとして患者への投与を容認した。9月以降にフランスやドイツなど欧州4カ国で患者に投与され、このうちフランス人の女性1人が退院した。
 生産は11月半ばから富山市内の工場で始める。アフリカ西部のギニアで、同じ11月半ばにエボラ熱患者に対するアビガンの臨床試験が始まる予定で、富士フイルムは錠剤を現地の患者に無償で提供する方針だ。


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