共同通信社 2014年8月8日(金) 配信
【ロンドン共同】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは7日、パレスチナ自治区ガザで軍事作戦を行ったイスラエル軍が病院や医療関係者を故意に攻撃対象とした疑いが濃くなっているとして、非難する声明を発表した。
ガザの医療関係者らへの聞き取り調査に基づくもので、同団体の担当者は「医療関係者への攻撃は国際法で禁止された行為であり戦争犯罪にも等しい」と批判、国際社会による早急な調査の必要性を訴えている。
声明によると、救急車だとはっきり分かるように印などが記された車が、イスラエル軍から攻撃を受けるケースが頻発。パレスチナ赤新月社の救急隊員の少なくとも2人が死亡、35人が負傷し、救急車両17台が破壊されたとしている。
ガザの病院が攻撃を受けた際には、砲撃音が響く中での出産を余儀なくされる女性や、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて逃げ惑う母親の姿もあったという。
ガザではイスラエルとエジプトによる境界封鎖のため日常的に医療物資が不足。今回の軍事作戦により事態は悪化の一途をたどっている。
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