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「地域連携クリティカルパス」を導入

2014-07-26 01:15:17 | 医療と介護
役割を分担し、患者の回復を促す。
熊本市と近隣自治体は、医療機関の機能分化と連携の結果、地域全体が一つの「医療機関」のように、患者の診療を進める地域完結型の医療体制づくりを進急性期医療を提供する拠点病院、回復期を担うリハビリ専門病院の連携である。
拠点病院で手術を受けた後、地域のリハビリ病院に転院し、その後、在宅医療などへつなげる流れができる。
こうした連携をベースにさらなる医療の質向上を目指し、疾患ごとに作成する「地域連携クリティカルパス」を導入。
地域連携パスは、急性期病院から回復期病院を経て早期に自宅に帰り、社会復帰するための診療計画表。
患者は、あらかじめ診療内容を提示されているため、安心して医療を受けることができる。
また各医療機関が情報を共有することで、患者の状態を性格に把握し、リハビリを円滑に進めることも可能となる。
「地域連携パスの目的は、医療を標準化し、誰が主治医になっても患者が同じ医療を受けられるようにすること」熊本市民病院の橋本洋一郎神経内科部長は強調する。
地域の医療連携のよって、急性期病院では患者の在院日数が大幅に短縮、かかりつけ医や救急外来からの入院要請を断らないですむ体制が整っている。
「地域全体で同じ形式のパスを使っていることが特徴だ」熊本リハビリテーション病院の古閑博明院長。
「一日でも早くリハビリを始めた方が患者の回復につながる」との思いで急性期病院と一致したことも連携が進んだ背景になる。
互いに機能を補い合う。


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