医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



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中国人のロウロウ

2015-07-13 08:52:59 | 創作欄
先日、若い頃の町内仲間が「共産党、創価学会、朝日新聞が大嫌い」と吐き捨てるように言っていた。
彼は町内会の仲間たちに推されて、取手市議会議員に立候補して当選し、7期務めた。
一郎は「男と男の話があるんだ」と約30年前に地域の長老の方に声をかけていただいた。
それは、「市議会議員に立候補しないか」と言う打診であったのだ。
「とても、そんな柄ではありせん」と当然、お断りした。
地域には優れた人材は他にたくさんいたからである。
しかし人生には岐路があるものだ。
あのころは町内会の仲間と麻雀に明け暮れ、自堕落な生活を送っていたのだ。
一郎は母親の遺産(600万円)が入ってから狂いだして地元取手のフィリピンパブや東京・浅草橋、駒込のフィリピンパブへも行っていた。
さらに新宿、池袋、湯島の韓国パブや中国人との交際もあって、政治とは対局にあった。
「センセイ、なぜ、結婚していること隠していましたか」
京王プラザホテルホテルのレストランで中国人のロウロウが言う。
30数階のレストランから秋空に富士山がクッキリ見えた。
「私、明日、北京へ帰ります」別れが来たことを一郎は感じ、内心安堵した。













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