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[学識のあることは望ましいこと] 

ブリガムヤング大学のニール・A・マックスウェル研究所が、今年1月標記の書籍を出版した。一部LDS教会の中で信仰の危機が取り沙汰されている昨今、注目すべき企画である。目次から数点興味を覚えた評論を紹介してみたい。

 ニュージーランドの大学で教鞭をとり、マックスウェル研究所の編集員を務めるメリッサ・W・井上が、教師の役割について文を寄せている。私は信仰の立場に立ち知的に論陣を張るメリッサ・W・井上に注目しているので、4月上旬に書物が届くのを楽しみにしている。彼女の評論の題は”Above, Beyond, and in Between: A Teacher’s Role”である。

末尾にブッシュマン自身の文が掲載されている。題は、「世俗化した時代にあって信仰を語るに際し、適切な言葉を見つける」とある。

ほかに目にとまったものをあげると、「将来のモルモンの教えにブッシュマンの及ぼす影響」(ジャナ・リエス)、「教会歴史部門がモルモン関連の研究に果たした役割:L.J.アリントン時代と現在を振り返る」がある。

目次からでは内容が察せられないが、モルモン書について言及されたもの、学術の世界におけるモルモニズムの扱われ方(複数の評論)、末日聖徒の女性で神学者であること、など興味ある章が見える。執筆者名から見ると Philip L. Barlow, Terryl L. Givens, Laurie F. Maffly-Kipp, Grant Underwood, Patrick Q. Mason, Laurel Thatcher Ulrich, Armand L. Mauss, Claudia L. Bushman らの名前が見える。

この「学識のあることは望ましいこと」が届けば、このブログに書評を兼ねて一部紹介しいたいと希望している。

 

[]

「学識のあることは望ましいこと:信仰と学術に関する R.L.ブッシュマン記念論集」の原題 “To Be Learned is Good: Essays on Faith and Scholarship in Honor of Richard Lyman Bushman.” Spencer Fluhman, Kathleen Flake, Jed Woodworth (editors)  December | 2017

https://publications.mi.byu.edu/book/bushman/  BYU Neal A. Maxwell Institute



コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2018-03-30 07:33:07
末日聖徒は学識うんぬんの前に、旧約聖書の書名を順番通り言えるぐらいにはならないと、と思いました。
 
 
 
この本の出版目的について (NJ)
2018-03-31 02:21:42
聖典の知識や理解を含めて、末日聖徒全般のレベルのことも頭に浮かびますが、この書物がBYUのマックスウェル研究所から出版されたことは、末日聖徒の研究者が真剣に教会関連の分野を学ぶことの意義を改めて認識しようとしたものと考えます。

護教的、時に反知性主義的な傾向(があるとすれば、それ)に対して、研究することはよいことだと擁護する立場に立っているのではないかと思います。
 
 
 
良い傾向です (落伍者)
2018-03-31 07:41:48
 末日聖徒が広い視野を持ち始めたことは良いことです。
 まだマイナーなのでしょうが、だんだんと一般的になってくるのでしょう。

 新たな視点を持たないと生き残れない時代になったということかもしれません。

 
 
 
Unknown (Unknown)
2018-03-31 14:20:42
私のワードで、今年は全会員に毎日モルモン書を読むと言うチャレンジを出しました。地域会長や幹部へ進捗を報告するためだと毎週、紙に読んだかどうか書かされて集めているんです。

ひょっとしてこの馬鹿馬鹿しいチャレンジは皆さんのワードもそうですか?全国的にやっているのでしょうか?

これが末日聖徒のレベルなんだなぁと私はしみじみ思うのです。プロテスタントやカトリックで、会員に今週聖書を読んだかどうか調査とかやると思いますか?果たしてこんな方法で得られたものが、証となり知識となるのだろうかと、甚だ疑問です。
 
 
 
大阪北ステークでは (NJ)
2018-03-31 17:00:06
私の所属する大阪のステークでは、モルモン書を定期的に読んでいる会員の人数を毎月報告しているようです。それで私は定期的(実際は間隔があいて不定期)に読むように協力しています。

同じ読むならと、現代口語訳(英語)で読んでいます。BYUの音楽の教授(作曲家、詩人、学者)マイケル・ヒックス65歳が6年前に出した「書き直し」rewriteしたものです。(The Street-Legal Version of Mormon's Book)すじと内容は丁寧にモルモン書を追っています。当ブログ2016/07/08付け記事で紹介しました。
 
 
 
インプットだけでなく モルモン書を (たまWEB)
2018-04-01 19:00:25
全国の会員さんたちで読んだところで何か感じたところ、何でもについて、分かち合う掲示板みたいなのはないんでしょうかね??
今日は教会で心を内に燃やされる経験をモロナイ10章の約束というの行っての、そういったの聞きました・・・
まぁ、そのモロナイ書のだけでも、全国の会員たち何十人、何百人のも集まったらけっこーインパクトありそうな、そんな気がしますが・・・
 
 
 
Unknown (Unknown)
2018-04-01 21:14:28
Amazonで「モルモン教とキリスト教はどう違うのか」という本の読者レビューに興味深いものがありました。

『冒頭にある、モルモン教徒は神学的知識が薄く、また自身のモルモン教義について体系的に説明できず、著者が接したモルモン教徒が「あくまでも個人的見解」としてモルモン教義を説明するのはストレスだったというところは大いに共感した。私自身、宣教師経験のある20年以上のモルモン教徒と話していて、新約聖書の原文がヘブル語だと主張して唖然とした経験が何回かあった。伝統キリスト教会では神学校でギリシア語・ヘブル語文法を学び、原文で聖書を読む講座もある。モルモンは読むどころか、原文が何かすら知らないのだ(彼らの手にしてる聖書にも普通に書いてあるはず)』
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E6%95%99%E3%81%A8%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4264030625/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1522583733&sr=8-3&keywords=%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E6%9B%B8

いかりや長介じゃないけど「勉強しろよ!」と言いたくなります。
 
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