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外部の書籍に触れることについて 

2019-08-30 09:54:26 | モルモン教関連

  末日聖徒は一般的に聖書やキリスト教の神学面について、教会外の著者の本を読むことを躊躇するというか、ほとんど読まない。そう教会で教えられているからである。しかしそれでよいのだろうか。末日聖徒向けに新約聖書を翻訳したトマス・A・ウェイメント(クレアモント大で新約学博士号取得。BYU教授)は、教会員が外部の著者が書いた本を読むことについて次のように答えている。また、それに続いて私の考え方も添えた。

 [ウェイメントと彼が訳した新約聖書]                                    

1 ウェイメントが受けたインタビュー。

問い: 聖書の知識を増したいと望む末日聖徒が、教会外の人が書いた本を読むことについて、どのように助言しますか。 

答え: 先ず優れたスタディ版聖書を活用することを薦めたい。名の通った、評価の高い出版社が出したもので、註や解説が詳しく、参考資料も十分掲載したものがよい。(注、日本語では新共同訳聖書のスタディ版が聖書協会から出ている。)
  [日本語のスタディ版聖書、別の例]

これまで末日聖徒の間では欽定訳聖書以外の聖書は改変されて、信頼性(権威)に欠けると見られてきたが、実際は世界のキリスト教界が真摯に、最善の聖書翻訳を成し遂げようと努力を傾注し、読者に資料を提供している。

(インターネット上に聖書研究のためのサイトが幾つかある。biblegateway.com や blueletterbible.org など。沼野は biblehub.com を使用)

それから末日聖徒は、過去50年間に発表されてきた末日聖典に関する研究成果を是非しっかり読んでもらいたいと思う。学識のある教徒が多くの著書で明確に発言している。じっくり目を通すには時間がかかるが、その価値がある。
https://www.fromthedesk.org/10-questions-thomas-wayment/ 

  

2 外部の研究者や専門家が書いた、聖書や神学関連の本を読むことについて、私の見解も記したい。

1)    教義と聖約に次のように書かれている。「最良の書物から知恵の言葉を探し求め、研究によって、また信仰によって学問を求めなさい」(88:118)。そこに良い解説と貴重な情報があるなら、その書を紐解くことに躊躇することはないのではないか。

2)    ジョセフ・スミスはアダム・クラークの註解を参考にし、J.E.タルメージは幾人もの註解書やキリスト教書を参照して「キリスト・イエス」を著わしている。キンボール大管長も註解書から読んだことが彼の言葉に残されている。最近ではD.トッド・クリストファーソン使徒がN.T.ライトを説教で引用された。(JSとA.Clarke, http://jur.byu.edu/?p=21296

 [日本語の註解]

3)    昔大阪を訪ねたCESの指導者に註解書を参考にすることの是非を聞いたところ、制止するのではなく、読んだらよい、との回答であった。

4)    現在も過去においても、BYUの宗教学を担当する教授陣は皆、他州の神学部で学位を得ている。聖書学やキリスト教神学を修めないで、教壇に立つことはできない。

5)    何十年も教会に来ていて、自分でどの記述が受け入れられるか、受け入れられないか判断できるはずである。 (教会に留まる姿勢をくずさないで学べばよいのである。)

もし、どうしても心配なら、聖書を原語で読むことに取り組めばよい。そこに何ら偏向の入り込む余地もないからである。原語で読むことにより多くを学ぶことができる。 


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27 コメント

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霊感優先 ()
2019-08-30 12:05:21
>末日聖徒は一般的に聖書やキリスト教の神学面について、教会外の著者の本を読むことを躊躇するというか、ほとんど読まない。そう教会で教えられているからである。

ま、それもあると思いますが、末日聖徒は、特別な人を除いて、聖書を熱心に研究する必要性が無い。

まず、教会に入る入口の宣教師が、神学なんて知らない。
ほとんどの宣教師が、半分寝ぼけて嫌々通っていた、セミナリーで得た知識の域を出ていない気がする。

そもそも、モルモンの宣教師は、決められたこと以外教える必要が無い、教えてはいけないのが決まりだ。

指導者と呼ばれる人も、組織運営が中心で、会員の教義理解にはほとんど関心がない。
講和(お話し)を聞いても、深い宗教的な理解は感じられない。

モルモンは、知識より「御霊」を尊重する。
これは、ジョセフスミス以来の伝統である。

モルモンは、聖書の深い理解を得たいという願望を抱かすようには出来ていない。
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キューバ系のマルコ・ルビオ上院議員(1971 - フロリダ選出 )は (たまWEB)
2019-09-02 21:22:44
かつて、9歳から11才まで母親と兄妹とで、モルモンでした、於いてラスベガス(父はカトリック)。11の時、家族皆、またカトリックに戻りました。
教会はけっこうフロリダ州に不動産投資してるね・・・

「こうした活動を売り出すためには象徴になる「スター」が必要。2014年9月から12月まで続いた「佔領行動(雨傘運動)」のときから、弁護士の李柱銘(マーチン・リー)、メディア王の黎智英(ジミー・リー)、香港大学の戴耀廷(ベニー・タイ)副教授、あるいは陳日君(ジョセフ・ゼン)、余若薇(オードリー・ユー)、陳方安生(アンソン・チャン)といった名前が挙がっているが、アメリカがスターとして売り出したのは黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、羅冠聰(ネイサン・ロー)、そして周永康(アレックス・チュー)。アメリカのマルコ・ルビオ上院議員は2017年10月、この3人と雨傘運動をノーベル平和賞の候補者として推薦している。・・・」https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201909010000/
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Unknown (教会員R)
2019-09-05 01:41:26
末日聖徒のゲマトリア(霊の復活のあと肉体の復活が二段階あるということや、信仰による幅広い救いと、行いによる救いとは同じではないとする教義)は、一見矛盾している聖書の記述を合理的に説明する洗練されたものでしょう。

ただ、それ以外の昔の末日聖徒の大管長会や側近の学者が述べた細かい解釈については、教会擁護のために、時間的な検証に耐えられなくなったしまっているようです。

教会に完璧さを求めている教会員としては、相当に謙遜でなければ、学問的な検証を、背教者がケチをつけているだけ(進んだ神学なんて御免)と無視するか、教会を非難して去ってしまうかの二元論になってしまいやすいですね。

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Unknown (Unknown)
2019-09-05 06:47:13
嫌なことを言うなと思われるかもですが、モルモン教会では「聖書を学んでいる」のでもなく「聖書から学んでいる」のでもないと思いますねぇ。

モルモン教会が会員に信じ込ませたい概念のエビデンスとして利用できる部分だけを「聖書から拾い集め」しているだけではないかと。

他の宗派の書籍や、歴史資料、研究者の見解、ネット上の情報などについても同様で、モルモン教会が正しいと思い込むために有益な部分だけを切り取ってコレクションしているだけ。

そうした行為を「我々の信仰と共感できる部分に注目する」と呼んでるわけです。

日曜学校の教師に召されたことをきっかけに聖書に取り組んでみて感じたことですが、モルモン教会の資料も教会幹部の説明も聖書学的にさっぱり辻褄が合わないということ。単なる思い付きでテキトーなことを言ってるのか、あるいはモルモン教会の教義が間違っていないと主張したいがために屁理屈をこねまわしているだけで破綻している。

私以外の教師や役員がワードの集会で行うレッスンを観察していたのだけれど、驚くほど「聖書から読まない」いやモルモン書からさえもほとんど引用しないのですよ。

何をするかと言えば、教会幹部のリアホナの説教や、あるいはモルモン教義上の概念をお題目として取り上げ、「さぁみなさんどう思いますか?グループで話し合ってください」

生徒の方も聖典からは全く引用しないで「○○長老はこう言ってる」、「インスティチュートの本にはこう書いてある」という感じで、対処マニュアルのおざなりな受け答えを返している。

これは聖餐会の霊的な話や証会でも同様で、教会内の人間関係や役職に召されてどうとか、何かの集会に参加してよかったとか、それに加えて笑いを取ろうとしているのかお寒いギャグを入れたりするのだけれど「聖典」から話をすることがないのです。

そう言えばモルモン教会って昔からそうだったかな・・・?と

何十年もモルモン教会にいる大祭司職の指導者が旧約聖書の書の順番を覚えていないとか言ってたよなぁ・・・

いったいモルモン教会員は何をどこから学んでいるのだろう?どれほどの知識や根拠を持った上で「まことのキリスト教会」と証しているのだろうか?

そんなことを考える今日この頃・・・

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Unknown (たまWEB)
2019-09-05 12:28:25
「しします。

 パウロは、将来すべての人が復活することを教えました。その際、この地上での私たちの従順さに応じて私たちが得る肉体に栄光の差があることをはっきり教えました。次のように語っています。

「神はみこころのままに、これにからだを与え、その一つ一つの種にそれぞれのからだをお与えになる。すべての肉が、同じ肉なのではない。人の肉があり、獣の肉があり、鳥の肉があり、魚の肉がある。天に属するからだもあれば、地に属するからだもある。天に属するものの栄光は、地に属するものの栄光と違っている。日の栄光があり、月の栄光があり、星の栄光がある。また、この星とあの星との間に、栄光の差がある。死人の復活も、また同様である。朽ちるものでまかれ、朽ちないものによみがえり、卑しいものでまかれ、栄光あるものによみがえり、弱いものでまかれ、強いものによみがえり、肉のからだでまかれ、霊のからだによみがえるのである。」(1コリント15章38~44節)
https://blog.goo.ne.jp/happy_life_realize/e/e71d12c323875cc41afbacea03ff0c35

クリスチャンの人たちは星の栄光よりは上で救われるみたいで、教会はもっぱら星のレベルの人たちを救おうと伝道してるのかも、モルモン書中心で・・・聖見の石を使える幹部が今日いるなら、聖書の霊感訳をさらに続け発展出来るんでしょう。幹部はそういうことに啓示受けないんでしょうね・・・ヒラ会員での日曜学校レベルもおざなりになるんでしょう。
聖霊の霊感受けて改宗する人はまだまだいるんでしょう、この日本でも。
学者さんの見解に拘泥するあまり
throw the baby out with the bathwater
とならないように、ということなんでしょうかね・・・
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所属教団8割、他2割 (オムナイ)
2019-09-05 16:15:30
先ずは所属している宗教の教義に精通して、そこから広がりを持って他宗の教えにも理解を示すべきなのでしょうね。

カトリックの人はカトリシズムに最も詳しくあるべきで、
同様にプロテスタントの人はプロテスタンティズムに

モルモンはモルモニズムにです。

全体的にはモルモンでありながらプロテスタントの教義に同列に詳しくはなれないでしょうし、プロテスタントの方もモルモニズムにそうはなれないのと同じなのかもしれません。
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Unknown (Unknown)
2019-09-06 01:55:43
インスティチュートで新旧聖書全て受講
いろいろ「ん???」だし質問してもはぐらかし、質問に質問返し、的を得ない喩え話。
高給取りの教育部が全く知的好奇心を満たさない。
しょうがないから独学で聖書を何度も素読して旧約世界の考古学独学したらもうモルモン教は幼稚なマヤカシだと判ってたよ。
認知的不協和ってやつで教会から逃げるに逃げられない心理状態だったから言動は真逆「熱心な教会員」だったけどね。
損切り出来ないなんて人生懸けて自分自身騙すようで虚しいわ。
虚無感から起ち上がる勇気がない人が残りカス、もといベテラン教会員。
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外部の書籍といえば (でめきんぎょ (浦安ワード所属))
2019-09-07 12:23:30
こんにちは。
臨死 そして与えられた 2度目の人生という臨死体験の本を読んでいます 著者のハワードストーム氏はその中でイエスキリストから 救い出され人生を変えられ(現在は牧師)人々をキリストへの道へと導いています。私達(モルモン)の教義とは、異なっている部分がいくつかあり それでも彼は本当に イエス様にお会いしたのだと感じました。深く感動いたしました。
他にも多くのクリスチャンといわれる人々が 神との出会いを果たしています
真実の教会とは何か?
正しい権能とは何か?(私はこの点が疑問なのですが)
いろいろ考えさせられる 一冊です。
この方は だいぶ昔NHKの番組臨死体験で立花薫氏の
取材を受けていました。


ところで この場をお借りして質問させてください。
神権とはつまるところ何なのでしょうか

自分はは現在 うつ病といわれる苦痛の中にいます
 薬も 他治療も効果をなさず
信仰のみに すがっている状況です

神権の祝福に希望を持ちましたが
対処療法ともに 効果がありません

耐えうるだけの力を与えられることにより 癒されると
読んだことが ありますが。
とても耐え難く 苦しい状況です。

(実際祝福の中では 時期が来れば癒されるといわれています)


重荷は誰しも形は違えど同じであるといった
思いから 死を選ぶ勇気もありません。
神に委ねてしまうことができたならどんなに
楽かと思います
大変難しいことに感じます

実際若い頃 授けていただいた神権の効力で
その場で 癒された経験が何度もありました

(真実の教会であり、そこで行使される 神の力だと
素直に信じておりました)

今は神権の(神を信じてその道に入るバプテスマに)正しいも正しくもないといった
思いもありますし

実際 苦痛はおさまらないのです。

書くのが精いっぱいで まとまっていないかもしれません。

ご助言いただきましたならと 思います。





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Unknown (kizuka)
2019-09-07 13:39:26
神権の祝福に医学的あるいは物理的な効果はありません。私はそのように理解しています。

教会では神権の祝福により病気が直った、健康が回復したと証しする人がいますが、そういう人でさえ誰にでも必ずそうなると保証する者はいません。

私は神権の祝福はただの思い込み、いわゆるプラシーボ効果だと考えています。

キリストに頼れば何でも解決するという人が教会にはたくさんいますが、実に無責任な言葉だなぁと思います。
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病の癒し (オムナイ)
2019-09-07 19:25:35
でめきんぎょさん

お辛い状況に同情します。
どう回答しても納得していただけないかと思いますが、オークス長老のお話しから少し引用してみます。

https://blog.goo.ne.jp/numano_2004/e/cd56cefad3242b05db908d6e845ca8b7

P47 病人を癒す

・末日聖徒は最新の科学的知識と技術を役立てるべきだと信じています。

・たいていの場合,あらゆる処置を同時に行います。
これは,「常に祈り」(教義と聖約 90:24),すべての
ことを賢明に秩序正しく行うべきであるという聖文の教えに一致します。

・最 近の全国調査から,アメリカでは10 人に約 8 人の割合で「古代と同じように今でも奇跡は起きると信じている」

・調査を受けた人の 3 分の 1 が「神の癒しを経験した,あるいは
目撃した」と答えました。多くの末日聖徒は病気を癒す信仰の力を経験しています。

モルモン書は次のようにさえ教えています。
「もしも人の子らの中にまったく信仰がなければ,
神は人の子らの中で何の奇跡も行うことがおできにならない。」(エテル 12:12)

ーーー
これからも信仰と希望をもってあらゆることを試してみて下さい。
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