まず初めにモルモン書の史実性について。文
字通り古代の書であって書かれている通りであ
ると受け止めることが難しくなっているが(考
古学的、言語学的など)、さらにその方向に強
力な力が加わったと見られている。モルモン書
を宗教書として受け止め、史実性に固執しない
で内容に注目する方向が選択肢として注目され
るのではないか。「キリストの共同体」(元復
元教会)ではこの点について弾力的である、と
言われている。
モルモン書の史実性にしても背景となる地理
的解釈にしても、どの程度の先住民がレーマン
人の子孫と考えられるかについても、ブリガム
ヤング大学などの学者(教会擁護者を含む)が
弾力的な、学問上わかっている事実と折り合い
とつけようとする説に向かっているのに対し、
一般の会員大多数は直解主義的な、昔考えられ
ていた考え方(例、リーハィ一行の移民は[子
孫が]南北米大陸に広がった、先住民は皆レー
マン人の子孫である、など)に留まっていて、
会員の間に二重性が生じている。
これまで南北米大陸で先住民に対して伝道が
行われてきた時、モルモン書とのつながりを強
調して改宗を得てきたのではなかったか。(「あ
なた方はこの書に登場する民の子孫である。」)
しかし、教徒の中の識者たちがモルモン書の世
界は狭い、一部の範囲であったと受け止め、(将
来)教会もそうするのであれば、先住民で改宗
した人たちに対して裏切ることにならないか、
という問題が指摘されている。
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モルモン書の序文には、「レーマン人がアメリカインディアンのおもな先祖である。」と記されていますが、学術的には根拠の薄いものだと感じます。
しかし、少数の様々な民族が古代のアメリカ大陸を訪れたのは学術的にも根拠のあることのようです。
これからも、史実論、一部史実論、創作論、等様々な立場の信仰者が混在しつつ末日聖徒は良い宗教として成長するのでしょうね。また、それを願いその一人の会員として福音を楽しみたいと思います。
このことについては、サイラス・H・ゴードンという考古学者が土器の紋様や発見された文字など幾つかの例をあげて、(アジアに限らず)旧世界と新世界の間に航海による往来があったことを述べています。
Cyrus H. Gordon, "Before Columbus: Links Between the Old World and Ancient America" 1971
オムナイさん、コメントありがとうございます。
つまりモルモン書は「間違いを含む」ということです。
>末日聖徒は良い宗教として成長するのでしょうね。
間違いを教えたり、ウソをついている宗教は良い宗教ではありませんね。
>このことについては、サイラス・H・ゴードンという考古学者が土器の紋様や
>発見された文字など幾つかの例をあげて、(アジアに限らず)旧世界と
>新世界の間に航海による往来があったことを述べています。
コロンブス到着以前のアメリカには馬がいない、車輪の発明が無いから
馬車も無い、金属の剣を作る技術が無い、貨幣経済がない、ぶどうの木
がなくぶどう酒をつくる技術も無い、絹をつくる技術も無いにもかかわらず
これらが頻繁にモルモン書に登場しているという考古学的不一致
↓
無視
旧世界と新世界には往来があったという学者の説
↓
(その説が時代や人種などでモルモン書を否定してる点は無視して)
モルモン書が真実だという証拠!!だと喜ぶ
こんなことだけはしたくないですね
DNAのentry).ゴードンはldsではありません。