
昨年、大阪のキリスト教書店で本を見ていて、上のような見出しが目にとまった。著者の渡辺聡はそのような日がアメリカでは近づいているように感じて、このような見出しで8頁割いている。
2012年、日本のキリスト教界はアメリカの福音派と呼ばれる保守的なキリスト教グループがモルモン教徒であるミット・ロムニーを積極的に応援していることを知り、当惑し大いに困惑した、と書いている。そして、さらに著名なビリー・グラハムがロムニー支持を明確にしたことで波紋がさらに広まった。
著者はこのことについてアメリカの保守的なクリスチャンに聞いている。するとロムニーを支持することに大きな抵抗を感じていない、同性愛に対する姿勢からオバマよりロムニーの方に倫理的に親近感を覚えるということであった。渡辺氏は日本とアメリカのキリスト教徒の間にモルモン教に対するこのような温度差が生まれるのはなぜなのか、注目している。
彼はLDS教会の本部を訪ねた時のことを次のように書いている。

「ソルトレークのモルモン教の本部ビルを見学したことがあるが、政府機関のビルかと思わせるような立派な建物であった。ビルの下の通路は美しい花壇で飾られており、建物を案内してくれるスタッフはスーツ姿で、宗教関係者というよりは第一線で成功しているビジネスマンという感じだ。それは、アメリカの最先端ビジネスエートスを反映させた演出であるように感じられた。」
そして、訪問者センターを訪ねた著者は、そこで見たイエス・キリストの像がかつてはジョセフ・スミスの像であったことを聞いていて、教祖の像がキリストの像に変えられていく変化にモルモン教が異端から一つのデノミネーションに推移していく動向が見て取れるのではないか、と言う。モルモン教は今日でも宗教社会学者にとって最も興味深い研究対象の一つとなっている、と結んでいる。
情報源
渡辺聡「なぜ宗教はなくならないのか:ポストモダンと宗教社会学」キリスト新聞社、2013年
所詮ロビーイスト活動の一環で、キリスト教ではないと大量に情報を巻いているだけ(情報操作、大衆洗脳の手口ですね)という認識は必要でしょうし、言われっぱなしではなくて、時々は公平な論拠(キリスト教の定義を示すなど)を提示して、一定の反論は必要だと思うんですよね。
反ビリーグラハムのロビーイスト活動もひどいもので、公の場でロムニーに投票してよいのかという質問にグラハムが「投票してもよいのです彼がモルモンなのは気にしなくても良い、政治力のほうが重要である」とか「クリスチャンはそんなにモルモンを攻撃しなくても良いのです」とか発言しただけで、彼は背教したとか、モルモンになったとか、散々な文章が大量に出回ってるのを見ても、彼らの手口がどういうものかおおよそ見当がつくというものです。
二つ目に日本は敗戦したことで、日本国民は国家へ忠誠を示すことは、ろくでもない事、馬鹿らしい事、格好悪いことという洗脳を、アメリカから受けてしまったために、宗教に関係なく日本人同士、国家のためにひとつになろうという機運が失われてしまったという特殊な事情です。 災害時に示される団結力も国家のためではないですよね。
三つ目は、アメリカの開拓史においてモルモンは、ユタ戦争とか一夫多妻の実践とか、ある程度の存在感があるのに対して、日本の歴史においてモルモン教は良くも悪くも全く何の影響もなかったということが決定的に違いますね。
「超保守派カトリックとキリスト教右派
メル・ギブソンは、米国・ニューヨーク州ピークスキルに生まれ、12歳の時にオーストラリアに移住している。ギブソンは自宅近くに教会を建設するほどの熱心な超保守派カトリックであり、聖書や教義に忠実な立場をとっている。
この映画のプロモートのためにキリスト教右派団体が動員されており、大量のチケットが宗教関係者によって買い占められた。クリスチャン・コアリションは映画館に足を運ぶようにと信徒に呼びかけ、とりわけ二〇世紀を代表するテレビ大衆伝道師であるビリー・グラハムはこの映画を一生分の説教と同等の価値があると絶賛し、
「感動のあまり涙を流した」のコメントが強烈にこの映画を後押ししたのである。
ビリー・グラハムはブッシュ大統領を回心(ボーン・アゲイン)させ、アルコール依存症から立ち直らせたことはよく知られている。南部バプテストの福音派宣教師から1950年にビリー・グラハム福音宣教団を設立、「大統領の牧師」としてトルーマン大統領からクリントン大統領まで戦後歴代のほとんどの大統領就任式で祈祷を受け持ち、福音派のエスタブリッシュメント的存在である。また過去に行われた世論調査では、ローマ法王を大きく引き離し、「米国で最も信頼される宗教家」に選ばれてきた。
現在、ビリー・グラハムはパーキンソン病を患い、ビリー・グラハム伝道協会の総裁には息子のフランクリン・グラハムが就任している。ビリー・グラハムがキリスト教右派の中でも比較的他宗教に対して穏健であったのに対し、フランクリン・グラハムは同時多発テロ直後には「大統領の祈とう者チーム」を立ち上げ、イスラム教を邪悪な宗教と呼ぶなど原理主義的な宗教へと傾斜しつつある。
ビリー・グラハムは独自に北朝鮮との密接な友好関係を築き、それを受け継いだフランクリン・グラハムも度々訪朝している。またビリー・グラハムはレーガン大統領に対してバチカンに米国大使を置くことに尽力したこともあることから、この映画によってカトリックとプロテスタントとの関係が見直されるきっかけとなるはずである。
このカトリックとプロテスタントの接近に対して危機感を持って見つめているのが、ネオコンである。・・・
」
まぁ、ネットでメイソンと言われてますかぁぁ。本人自身が否定してるというのは無いらしい。
こちらの写真で左の人物は、ビル・マリオット、マリオットホテル会長(1932-)でしょうかね。
https://www.henrymakow.com/2016/03/Trump-belongs-to-the-club.html
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k6/160411.htm
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%A0%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E5%BE%85%E6%9C%9B%E3%81%99%E3%82%8B%20%20%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%83%A0
ヤコブ フランキスト
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%83%96%20%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88
http://www.logos-ministries.org/blog/?p=7071 ビリー・グラハムの背教??
ましてモルモンになったとかデタラメですよね。
宗教によって刷り込まれた意識というのはなかなか抜けないものなのでしょうね。
それでも大阪万博の頃はモルモンパビリオンが設営できたように宗教に寛容だった気がします。
オウム事件以後特に新興宗教は色眼鏡で見られがち。
なんでも2025年に大阪万博を誘致する計画だとか。
もし実現したら行きたい!すごく行きたい。
東京オリッピクより行きたい!
1970年の大阪万博は家が貧乏で鹿児島の科学少年だった私は「月の石」を見ることが叶いませんでした。
万博のシールでごまかされた。
そのころには日本でもモルモンはキリスト教として受け入れられていると良いですね。
その時はモルモンパビリオンではなくキリスト教パビリオンの一角になっているかも。
しばしば勇気と希望を、また針路の微軌道修正を図る指南を受けています。
最善を尽くして初めて救われる、の聖句にもありますように、会員の草の根活動でモルモンとクリスチャンの交流を広めることにより、思わぬ祝福がもたらされるのではないでしょうか。