情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「パラレル」の情熱

2020-05-15 19:49:50 | つれづれに
2020年の5月15日。金曜日。
開け放した窓からは心地よい風が入って来る。
いい天気な一日だった。
日中は、近所の公園で遊ぶ子供達の声も聞こえていた。

我ら天幕旅団、久しぶりの本公演が初日を迎えるはずだった。
「天幕旅団の遊園地」という作品で、初演は3年前。
満を持して今回再び、と思っていたのだが、再演は成らなかった。

3月の末には、メンバーと演出助手とで集まって、チラシ作成のためのビジュアル撮影をした。その段階ではまだ、上演を行うことに一縷の望みを持っていたのだ。台本も配って、4月から始まる稽古日程も共有して、駅で手を振ってそれぞれの帰路についた。下北沢だった。

この数か月で、ぐるん、と色んな事がひっくり返った。
驚くのは、状況の変化というよりは、その変化に慣れてしまっている自分だという気がする。
始めのうちは慌てて、狼狽えたりするのだけれど、徐々に、繰り返せばそれは日常になっていく。
今年の、外でまだマフラー巻いてたような時期は、「こんなことあるんだねぇ」「びっくりするねぇ」というのが口癖になっていたのだが、最近は全く言わなくなった。

なんというか、
今日、初日の幕を開けている世界と、
いまこうしてステイホームでキーボードを叩いている世界と、
パラレルワールドのような感じがする。
どこからか分岐して、別の現実が進んでいるような。

なんだか取り留めもないのだけれど、
この感じを書き留めておいた方がいいような気がして筆を執った。
(全くの比喩表現だ。PCの電源を入れた、が正しい。)

あと、普段からやはり、なにかしら文章を書いているべきだな、
と最近思ったりしたので、ながらくほったらかしていたここに綴っている。

そんなわけで、元気です。
簡易ですが、ぬか床、はじめました。
おいしい。

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1 コメント

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Unknown (メタル)
2020-05-16 00:47:57
パラレルワールドのむこうでは、無事幕が開いていると嬉しいですね。
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